Tweet 2010/8/280:0 【書評】川越敏司『行動ゲーム理論入門』 安田洋祐 行動ゲーム理論入門 著者:川越 敏司 エヌティティ出版(2010-03-17) おすすめ度: 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る これらの「行動経済学」書の多くは、心理学的な知見を取り込んだ新たな行動アプローチが、“個人”の意志決定を理解する上でいかに現実的で役に立つかを訴えかける。「理性」や「法則性」よりも「感情」や「アノマリー」(変則事態)の重要性を強調するこうした解説は直感的で分かりやすく、目からウロコの落ちる思いをされた読者も多いだろう。最近では、“集団”の意志決定を分析するゲーム理論にもこのアプローチは徐々に浸透しはじめ、「行動ゲーム理論」と呼ばれる分野を形成しつつある。本書は、日進月歩で研究が進むこの新たな分野=「行動ゲーム理論」の成果を幅広く紹介した本格的な入門書となっている