永い夢から醒めた気がして、それでも内容は思い出せない。 ロイド・バニングスの目的は三年前から変わっていない、それでも何かが物足りなくて。 知っている、知らないはずの仲間たち。 知らない、知っているはずの強者たち。 クロスベル、特務支援課。そこで捜査官の日々が始まる。 身に覚えのない鼓動に耳をすませることもなく、魔都の持つ引力に引き寄せられ翻弄される。 ゼムリア大陸、強国に挟まれた小さな都市は、たった一つの因果によって別の未来を進むことになる。 ※ arcadia様に投稿しているものの加筆・修正ものとなります。