もう二ヶ月近く前の話になってしまうのですが、日台のミステリにも造詣が深く、現在は國立中興大學台灣文學與跨國文化研究所の准教授であり、國立中興大學人文與社會科學研究中心在籍中には「106年度「傑出青年教師獎勵」獲獎名單」にも選ばれた(長い)陳國偉氏が東京大学大学院での研究のため来日していました。このとき一緒にお茶漬けを食べながら、台湾のミステリの状況についてもホンの少しだけ話をうかがうことができたので、備忘録代わりにまとめておくことにします。 まず台湾の本格ミステリ全般の刊行点数や売り上げについて。一般的なミステリではなく、あくまで本格ミステリに限定した話ですが、話を聞いていてもやはり厳しいんだなあという印象を持ちました。ちなみに現在台湾で売れに売れまくっているのは、東野圭吾の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』。馬鹿売れとかそういう状況を突き抜けて2017年9月現在すでに43刷ッ!刊行されたのが2013