連載「証言で綴る日本のジャズ3」 はじめに ジャズ・ジャーナリストの小川隆夫が「日本のジャズ黎明期を支えた偉人たち」を追うインタビュー・シリーズ。今回登場するのはドラムス奏者の村上寛。 村上 寛/むらかみ ひろし ドラムス奏者。1948年3月14日、東京都中央区日本橋浜町生まれ。高校時代から活動を始め、67年に本田竹彦(のちの本田竹曠・本田竹広)トリオでプロ・デビュー。69年、菊地雅章セクステットに参加。72年、渡辺貞夫カルテットに短期間参加したのち菊地セクステットに復帰し、解散する73年まで在籍。この間、ゲイリー・ピーコック、マル・ウォルドロン、ジョー・ヘンダーソンなど、来日したミュージシャンと共演・レコーディングをする。一時帰国も含めて73年から約3年間ニューヨークに滞在。78年に初リーダー作『Dancing Sphinx』(トリオ)を発表。同年ネイティヴ・サンに参加し、81年まで在籍