立憲民主党が政権をめざす上で、世界のリベラル・社会民主主義の政党がどういう政策や方針をとっているのかを知るのは有益だと思います。これからシリーズで「世界のリベラル政党の政策」を書いてみたいと思います。 第1回はカナダの自由党(Liberal Party of Canada)です。カナダには労働党が存在せず、その代わりにリベラル政党として長年にわたって政権を担ってきたのが自由党です。いまも政権与党です。 自由党は2011年総選挙で歴史的な大敗をして下野します。野党転落後に党改革をすすめ、2013年に党首選挙で若きジャスティン・トルドー(現首相)を選びます。そして2015年に総選挙で政権奪還に成功しました。 最近のカナダ自由党の主要な政策文書(Platform)を読んでみました。その前文では、まずコロナ対策への協力を国民に呼びかけつつ、コロナ対策の実績を訴え、主要政策を述べます。 カナダ自由党