アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で防衛省が現地に調査団を派遣するなど、海自艦艇派遣に向けた準備が本格化している。陸自イラク派遣で先遣隊長を務め、昨年12月末に海自の活動拠点となるジブチを視察した自民党の佐藤正久参院議員に現地の状況や派遣の課題などを聞いた。 (赤地真志帆) --ソマリア沖での海賊対策の現状は 「EU(欧州連合)が12月から艦艇と哨戒機を派遣し、パトロールにあたっている。ジブチに拠点があり、海賊対策にあたるその他の国も港を使用している。国際空港に隣接して仏、米両軍の航空基地があり、海自が派遣される場合には拠点となりうる」 --海上警備行動での派遣では日本関係船しか守れないが 「アデン湾は全長約900キロと広く、航行する商船は年間2万隻もある。在ジブチの仏軍司令官は『守るべき船が多すぎて、当面日本に関係する船を守ってくれるだけでもありがたい』と言っていた。哨戒機も不足してお