アメリカでも「能力が高い女性は嫌われる」 旧来の「男らしさ」「女らしさ」にまつわる無意識バイアスが、多様な人材をマネージメントする際に厄介やっかいな障壁となりうることは、アメリカでジェンダー研究をしている研究者からはたびたび指摘されてきました。男性側に固定的な性別役割分担というバイアスがあることは前述したとおりですが、それだけではありません。当の女性自身も旧来から求められてきた「女性らしさ」に縛られてしまうことが少なくないのです。 女性に対しては様々なバイアスがあることが知られていますが、なかでも厄介なのは、「能力が高い女性は嫌われる」というもの。日本でもこうした傾向があると思いますが、これは比較的女性の進出が進んでいるアメリカにもあります。 女性も「成功した女性」に好感を持たない このバイアスに関しては有名な研究結果が報告されています。コロンビア大学ビジネススクールのフランク・フリン教授