ウォールストリートで2020年に最も大きな話題となったのが、SPAC(特別買収目的会社)の上場ブームだ。特に自動運転やEV(電気自動車)などの分野のスタートアップにとって、SPAC上場は短期間で多額の資金を調達するまたとないチャンスとなっている。 一方で、これらの企業の中には収益基盤がまだ脆弱な企業も少なくなく、問題点も指摘されている。しかし、ビリオネアのピーター・ティールは、SPAC上場がもたらした大きな変革を歓迎している。 「SPAC上場を果たした企業の中には評価額が高騰し、実力が追いつくのに何年も掛かるものもある。しかし、新型コロナウイルがもたらした危機により、我々は大きな転換期に直面しており、今こそが21世紀の本当の始まりだと私は考えている。今、ようやくニューエコノミーがオールドエコノミーに取って代わるとしている」とティールは話す。 ティール自身、SPAC上場を果たしたLiDARス