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マクロ経済学の検索結果81 - 120 件 / 232件

  • 新たなマクロ経済学を構築する5つの方法 - himaginary’s diary

    ニューヨーク市立大学の経済学助教授のJ.W. Masonが、7/2のこちらのパネル討論のために用意した表題の小論をEvonomicsに上げている(原題は「Five Ways to Build a New Macroeconomics」、H/T Mostly Economics)。 以下はその前半部。 Jón Steinsson wrote up some thoughts for this panel about the current state of macroeconomics. He begins: There is a narrative within our field that macroeconomics has lost its way. While I have some sympathy with this narrative, I think it is a bet

      新たなマクロ経済学を構築する5つの方法 - himaginary’s diary
    • 労作:日本語版「マクロ経済学再考」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

      最近やたらとネットがヒートしてきたのはそもそもこのIMFのブランシャールたちの論文に原因があるかもしれない。日本でも話題になり政府内でも読まれてる(らしい)。そして世界各地でこのペーパーをめぐって論議が重ねられている。これからのマクロ経済政策の枠組みを考える重要な基礎文献であることは間違いない。 内容的にはそれほど難しいものではなく読めば完結した知識を得ることができる。ただしもしこれを読んで基本的な理解に欠けると思われた方は、安易に他のネット情報を頼ることなく、リアルの大学やセミナーでの講義、あるいは以下にあげるマクロ経済学の基本書を読まれることをすすめたい。 まず翻訳していただいた方々に感謝というか感銘しました。ありがとうございます! http://randomcage.blogspot.com/2010/03/i-ii.html http://mathdays.blog67.fc2.c

        労作:日本語版「マクロ経済学再考」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
      • マクロ経済学1

        マクロ経済学 講義の紹介 2014年度の予定 講義ノート 課題提出 Q & A アンケート 小テスト 練習問題・試験問題 ケータイマクロ問題集 経済学入門練習問題(春学期) 年 表 経済学に役立つWWWサイト メールマガジン(経済用語解説) 経済学部【ミクロ経済学・マクロ経済学】WEB問題集(学内限定) 講義の紹介 マクロ経済学の基礎理論を講義します.経済学の基礎理論はミクロ経済学とマクロ経済学からなっています.マクロ経済学では,一国経済全体として集計された消費,投資という概念を扱います.それらから構成される国民所得が主な分析の対象になります.国内総生産,利子率,物価水準などの大きさはどのようにして決まるか,経常収支と国民所得の関係はどのようになっているのか,というような問題を扱います.これらの問題は毎日のニュースや新聞に頻繁に登場するテーマでもあります.日本経済新聞の経済記事を毎日読むよ

        • Pythonで学ぶマクロ経済学 (中級+レベル) — Pythonで学ぶマクロ経済学 (中級+レベル)

          import datetime dt = datetime.datetime.now() print('Version:',dt.strftime('%Y年%m月%d日')) 本サイトに関するコメント等はGitHubのDiscussionsもしくはharuyama@econ.kobe-u.ac.jpにご連絡ください。 姉妹サイト:「Pythonで学ぶ入門計量経済学」 🐍 はじめに# 本サイトの目的は2つある。第一に,学部中級+レベル(「+」は中級より少し進んだという意味)のマクロ経済学をとおしてPythonを学び,Pythonをとおしてマクロ経済学を学ぶ(復習する)ことである。大学での経済学教育は主に講義でおこなわれる。モデルの展開と解説,データが紹介されるが,私もそうだったように「そういうものなんだ」と納得はするが,経済学との間になんとなく「距離」を感じる学生が多いのではないだろうか。

          • マクロ経済学の還元主義 - himaginary’s diary

            昨日エントリではTony Yatesとサイモン・レン−ルイスのミクロ的基礎付けを巡る論争を紹介したが、ここで紹介したように、レン−ルイスは2ヶ月ほど前にもミクロ的基礎付けについてブログで論じている。そのレン−ルイスの議論を受けて、David Glasnerも10/25エントリでミクロ的基礎付けについて論じていた(H/T デロング)。彼はかつてのUCLAでのミクロ的基礎付けの動き(cf. ここ)などを紹介した上で、次のように書いている。 In this context microfoundations meant providing a more theoretically satisfying, more micreconomically grounded explanation for a phenomenon – “sticky wages” – that seemed somehow

              マクロ経済学の還元主義 - himaginary’s diary
            • 松尾匡のページ: 15年5月4日 マクロ経済学入門パワーポイント(前半)作成!

              松尾匡のページ15年5月4日 マクロ経済学入門パワーポイント(前半)作成! とうとう4月はまるまるエッセー更新しませんでした。 組合の副委員長とかしたら大変だろうと思ったけど、やっぱり大変。何の貢献もしていないんですけどね。会議に出るくらいしかできないのに、その会議が多すぎて、うっかり忘れたり。 いやはや役立たずですみません。ホント自分では何の知恵も回りませんので、具体的に作業をご指示下さい。 まあこれが春闘準備でどんどん立て込んでいく中に、取材やら、原稿やら、投稿論文やら、紀要論文やら、出版社との打ち合わせやら、出版企画書作成やら、校正やらが次々入ってきて、その上、年度末諸事務に新年度授業準備と息をつがせない。振り返ってみると、取材とか原稿とか引き受ける時に、「校正」というものを考慮に入れずに間を空けずに詰めていくから、あとで校正の締め切りと次の原稿の締め切りが重なって大変になるんだな、

              • これ以上やさしくはなりえないマクロ経済学入門

                • マクロ経済学:宗教か科学か? - himaginary’s diary

                  と題したエントリでロジャー・ファーマーが以下のように書いている。 Science and religion are strange bedfellows. Science dates from the enlightenment. Religion has been around since the dawn of history. Science is supported by rationalism. Religion is supported by dogma. Science is challenged by experiment. Religion is codified by scholars and protected by a priesthood. Macroeconomics has aspects of both. Macroeconomists build theo

                    マクロ経済学:宗教か科学か? - himaginary’s diary
                  • マクロ経済学はすべて宗教? - himaginary’s diary

                    昨日紹介したStephen Williamsonのエントリはクルーグマンへの反論として書かれたものだが、クルーグマンのカリブレーション批判への反論もなされている: Part of what the calibration people were reacting to, was a view among econometricians that quantitative work was about "testing" theories. The problem is that any macroeconomic model is going to be wrong on some dimensions. To be useful, a model must be simple, and simplification makes it wrong in some sense. Subjec

                      マクロ経済学はすべて宗教? - himaginary’s diary
                    • 成長理論とマクロ経済学の融合 - 池田信夫 blog

                      「史上最大」と話題を呼んだ、Acemogluの成長理論の教科書(Amazon.comではすでに発売)。A4に近い大判で990ページ。裏表紙でソローが「ボーイング747を見たライト兄弟のような気分だ」と評している。通読することは今後ともないので、ざっと眺めた感想を: 著者も序文で書いているように、これは成長理論というより「長期マクロ経済学」の教科書といったほうがいい。もともとケインズ理論とは別に始まったソローの成長理論が精密化され、他方でマクロ経済学もルーカスなどによって動的最適化の理論になったので、両者にはほとんど区別がなくなった。マクロ理論にはもう「学派」はほとんどなくなったといってもいい。いまだに短期の「景気対策」ばかり論じている日本のどマクロ経済学者には、本書ぐらい読んでから議論してほしいものだ。 もう一つ印象的なのは、技術革新や制度の問題に多くのページがさかれている点だ。したが

                      • たられば on Twitter: "『キミのお金はどこに消えるのか』井上純一著読了。監修がしっかりしているので安心して読めるマクロ経済学の入門書だった。特に興味深いのは、作中で繰り返し「いま消費税を上げると税収が減るから上げるな、むしろ下げろ、つか無くせ」と語っていること。素人の自分には大変説得力のある話だった。"

                        『キミのお金はどこに消えるのか』井上純一著読了。監修がしっかりしているので安心して読めるマクロ経済学の入門書だった。特に興味深いのは、作中で繰り返し「いま消費税を上げると税収が減るから上げるな、むしろ下げろ、つか無くせ」と語っていること。素人の自分には大変説得力のある話だった。

                          たられば on Twitter: "『キミのお金はどこに消えるのか』井上純一著読了。監修がしっかりしているので安心して読めるマクロ経済学の入門書だった。特に興味深いのは、作中で繰り返し「いま消費税を上げると税収が減るから上げるな、むしろ下げろ、つか無くせ」と語っていること。素人の自分には大変説得力のある話だった。"
                        • Amazon.co.jp: マクロ経済学: 図解雑学 絵と文章でわかりやすい!: 井堀利宏: 本

                            Amazon.co.jp: マクロ経済学: 図解雑学 絵と文章でわかりやすい!: 井堀利宏: 本
                          • 78年マクロ経済学に昔から立ってます - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                            ロバート・ゴードンが現在の主流派マクロ経済学であるDSGE(動学的一般均衡モデル)を批判して、78年時点のマクロ経済学(動学的な総需要ー総供給分析)の意義を唱えた(ここ参照)。実は僕はDSGEには一貫して懐疑的で、日本では百害あって一利なし、と思っていたわけです。 いつだったか、DSGEではないですが、「おまえはニューケインジアンだろう?」といわれたときに「じゃない」と否定したのは、ここらへんのゴードン流の78年マクロ経済学を心の中で信じているからです*1。信じるだけでなく、それでほぼ現状の日本経済も欧米経済の分析もできるので不便を感じないからでもあります。 日本銀行や世界の中央銀行はこのDSGEモデルを前提に議論していて、それを政策ベースに反映している、といいますが、すでに海の向こうでもこの点に関して、ゴードンを代表にしていろいろ議論もあるようです。ましてや日本銀行はそりゃ若手日銀エコノ

                              78年マクロ経済学に昔から立ってます - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                            • 「自然水準」を理解する - 『マンキュー マクロ経済学』

                              マンキュー マクロ経済学(第3版)Ⅰ 入門編 著者:N. グレゴリー・マンキュー 販売元:東洋経済新報社 (2011-04-08) 販売元:Amazon.co.jp ★★★★★ 世界の大学でもっとも多く使われているマンキューの教科書の最新版(原著7版)の訳本が出た。今回の改訂で重要なのは、動学マクロ理論の成果を紹介していることだ(その第14章は未刊の下巻だが)。 震災復興でも、国債を100兆円発行して日銀が引き受ければ日本経済はたちどころによみがえるといった話があるが、こういう「どマクロ」的な議論は、経済を長期的に制約する自然水準の概念を理解していない。特に今後の日本経済を考えるとき、成長率の上限となる自然産出量(潜在GDP)が大きく下がったことが深刻な問題である。 現代の動学マクロでは、通貨供給量そのものには意味がなく、金融調節はすべて金利で行なわれると考える。その際に参照される基準とし

                                「自然水準」を理解する - 『マンキュー マクロ経済学』
                              • クルーグマン ミクロ・マクロ経済学、ポール・クルーグマン(著)、ロビン・ウェルス(著)、大山道広(翻訳)、石橋孝次(翻訳)、塩澤修平(翻訳)、白井義昌(翻訳)、大東一郎(翻訳) : 金融日記

                                コメント一覧 (8) 1. 牛 2009年04月24日 10:12 GW暇だから読んで見ます。紹介ありがとうございます。 2. 馬 2009年04月24日 17:40 GW暇だけど(高くて)買えません。紹介ありがとうございます。なんなら譲ってください。 3. 自称金持ち大杉 2009年04月24日 18:05 いい本を紹介していただきサンキューです。 4. nanashi 2009年04月24日 20:23 最近、おっぱいさんがいないなー。 どこに行ったんだろー? 5. 金髪豚野郎 2009年04月24日 22:49 高島彩にとってパンチラはハプニングじゃない、哲学なんだ!!! 6. だい 2009年04月25日 13:46 でもさー、クルーグマンってあれだけ日本を批判しておいて 結局は「アメリカもやっていることは同じだった、日本を批判できない」 ってダメじゃん。読めてないじゃん。 理想の

                                  クルーグマン ミクロ・マクロ経済学、ポール・クルーグマン(著)、ロビン・ウェルス(著)、大山道広(翻訳)、石橋孝次(翻訳)、塩澤修平(翻訳)、白井義昌(翻訳)、大東一郎(翻訳) : 金融日記
                                • Amazon.co.jp: マンキュー マクロ経済学 第2版〈1〉入門篇: N.グレゴリーマンキュー (著), 英之,足立 (翻訳), 武,中谷 (翻訳), 敏樹,地主 (翻訳), 隆,柳川 (翻訳), Mankiw,N.Gregory (原名): 本

                                    Amazon.co.jp: マンキュー マクロ経済学 第2版〈1〉入門篇: N.グレゴリーマンキュー (著), 英之,足立 (翻訳), 武,中谷 (翻訳), 敏樹,地主 (翻訳), 隆,柳川 (翻訳), Mankiw,N.Gregory (原名): 本
                                  • Amazon.co.jp: ブランシャール マクロ経済学〈上〉: オリヴィエブランシャール (著), 忠彦,鴇田 (翻訳), 徳良,中山 (翻訳), 慎一,渡辺 (翻訳), 哲朗,知野 (翻訳), 真樹,中泉 (翻訳), Blanchard,Olivier (原名): 本

                                      Amazon.co.jp: ブランシャール マクロ経済学〈上〉: オリヴィエブランシャール (著), 忠彦,鴇田 (翻訳), 徳良,中山 (翻訳), 慎一,渡辺 (翻訳), 哲朗,知野 (翻訳), 真樹,中泉 (翻訳), Blanchard,Olivier (原名): 本
                                    • ノア・スミス「アセモグルとAIのマクロ経済学: 都合のいい仮定を選んで得られた結論の意義ってなんだろう」(2024年7月1日)

                                      ノア・スミス「アセモグルとAIのマクロ経済学: 都合のいい仮定を選んで得られた結論の意義ってなんだろう」(2024年7月1日) [Noah Smith, “Acemoglu and the macroeconomics of AI,” Noahpinion, July 1, 2024] ダロン・アセモグルといえば,いままさに最盛期にある経済学者で,おそらくもっとも名声が高くて業績がすぐれている人だ.そのアセモグルは,AI がお好きじゃない.彼はまるまる一冊を費やして,AI みたいなテクノロジーの発展が大量失業や格差拡大をいかにしてもたらすかを論じ,それを防ぐために規制が必要だと主張している.ぼくは,この本をちっともよく思わなかった(日本語記事). ただ,興味を引く点はあって,それは,AI による経済成長の加速はゼロではないまでもほんのわずかでしかない一方で人間の労働者たちは困窮させられると

                                        ノア・スミス「アセモグルとAIのマクロ経済学: 都合のいい仮定を選んで得られた結論の意義ってなんだろう」(2024年7月1日)
                                      • Amazon.co.jp: 新しいマクロ経済学 新版: クラシカルとケインジアンの邂逅: 齊藤誠: 本

                                          Amazon.co.jp: 新しいマクロ経済学 新版: クラシカルとケインジアンの邂逅: 齊藤誠: 本
                                        • 「マクロ経済学の現状」--池尾和人

                                          池尾・池田本の中で、 実際の経済学はもっと動的に変化している。(中略)過去のある姿を固定化して批判している人の論点は、批判が出ているときにはそんなことは当たり前という感じになっていて、経済学研究はすでに前に進んでしまっていることが珍しくない。(P.139) と書いたけれども、その典型ともいえる例が最近にもあったことをマンキューのブログを通じて知った。 この例における「過去のある姿を固定化して批判している人」は、クルーグマンである。その「無理解な経済学批判」(その簡単な内容紹介は、池田ブログを参照)に頭に来たらしいワシントン大学セントルイス校のD.レヴィンが、公開書簡をクルーグマンに送っている。 マクロ経済学の現状についてのコメントは、金融危機以後、多くを眼にするようになったが、ミネソタ大学のN. Kocherlakotaのそれは、上記のクルーグマンとレヴィンのやり取りに関連していて興味深い

                                            「マクロ経済学の現状」--池尾和人
                                          • シャドウバンキングのマクロ経済学 - himaginary’s diary

                                            イェールのAlan MoreiraとNYUのAlexi Savovが「The Macroeconomics of Shadow Banking」というNBER論文を書いている(ungated版、初稿)。以下はその要旨。 We build a macroeconomic model that centers on liquidity transformation in the financial sector. Intermediaries maximize liquidity creation by issuing securities that are money-like in normal times but become illiquid in a crash when collateral is scarce. We call this process shadow bankin

                                              シャドウバンキングのマクロ経済学 - himaginary’s diary
                                            • マクロ経済学の新時代への教科書 - hiroyukikojima’s blog

                                              このところ、ずっと数学方面の話題ばかりエントリーしていたので、今回は久しぶりに経済学の書籍を紹介しようと思う。 紹介する本は、マクロ経済学の初級の教科書で、柴田章久・宇南山卓『マクロ経済学の第一歩』有斐閣だ。 マクロ経済学の第一歩 (有斐閣ストゥディア) 作者: 柴田章久,宇南山卓出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2013/12/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る著者たちとは、二人とも面識があるので、公平中立的な立場からの書評にはならないことを予め、お断りしておく。宇南山さんとは、大学院にほぼ同じ時期に在籍していて、同じセミナーで勉強した経験がある。また、柴田さんは、ぼくの論文の共著者である岡山大学の浅野さんを共著者としてたくさん論文をパブリッシュされており、その縁で、一年に一度ほど京都大学にお邪魔して、マクロ経済学について教えていただいている関

                                                マクロ経済学の新時代への教科書 - hiroyukikojima’s blog
                                              • 財政刺激策のマクロ経済学 - eliyaの日記

                                                クルーグマンによると、ニューケインジアンの財政刺激策ではObstfeldとRogoffの90年代前半の仕事が一番大切だということです。(Fiscal policy formalities (wonkish))国際金融を専門にしている人にとって90年代前半の彼らの仕事はNew Open Economy Macroeconomicsと呼ばれるきわめて大事な仕事なので、一通り勉強しました。さすが超有名な仕事だけあって、たった一日の勉強で、目からうろこがぽろぽろ取れました。感動です。 モデルの仮定ごく一般的なニューケインジアンモデルに、開放経済での要素をくわえたものです。独占的競争、名目価格の硬直性、それに自国および他国の二カ国一般均衡モデル。特に、このモデルではリカード等価性が成立し、政府支出の増大は、同じだけの家計の収入の減少をもたらします。リカード等価性が成立すると財政刺激策は無効になる、と

                                                • 現代の動学マクロ経済学には、通貨供給量という変数は出てこない?

                                                  uncorrelated @uncorrelated 「現代の動学マクロ経済学には、通貨供給量という変数は出てこないのだ。インフレ率を決めるのは金利」と言う池田信夫氏の発言は、門外漢とか専門外を超えた何かを感じる。ノーテーション、見ていないだろ的な。

                                                    現代の動学マクロ経済学には、通貨供給量という変数は出てこない?
                                                  • 現代マクロ経済学の脆弱性 - himaginary’s diary

                                                    サイモン・レンールイスがポール・ローマーのマクロ経済学批判を取り上げ、ミクロ的基礎付けに対して愛憎半ばする感情を持っていると自認する通り、肯定と否定をないまぜにした評価を下している。 Yes it is unfair, and yes it is wide of the mark in places, but it will not be ignored by those outside mainstream macro. This is partly because he discusses issues on which modern macro is extremely vulnerable. (拙訳) 確かにローマーの批判は公正を欠いており、あちらこちらで的外れなことを書いているが、主流派マクロ経済学の外にいる人はこれを無視しないだろう。その理由の一つは、現代マクロ経済学が極めて脆

                                                      現代マクロ経済学の脆弱性 - himaginary’s diary
                                                    • デフレのマクロ経済学的な問題点

                                                      実は、真のデフレスパイラルとはタバコ増税の問題と関連している。 マクロ的には、デフレの問題点は二つ。一つは、日銀がゼロ金利政策を実施しても実質金利がプラスになってしまい、金融緩和政策が取れなくなること、あるいはフレキシビリティが低下すること。もう一つは、真の意味でのデフレスパイラルが起こることだ。そして、真の意味でのデフレスパイラルは、その逆の現象である、タバコ増税などと同じ減少なのである。前者の議論は、日銀に何ができるか、という論点で議論すべきで、次回に議論することとしたい。問題はタバコである。 この論点は、1990年代末にポール・クルッグマンが日本のデフレの問題として指摘したことで、広い意味で言うと、ケインズが言ったことになっている流動性の罠の実体経済版となる。ここで、まどろっこしい言い方になっているのは、ケインズは流動性の罠という言葉を少なくとも著書「一般理論」の中では使っていないか

                                                        デフレのマクロ経済学的な問題点
                                                      • マクロ経済学:単純な経済学と高度な経済学 - himaginary’s diary

                                                        ノアピニオン氏が、マクロ経済学批判はこれで打ち止め、としてこれまでの集大成となるパワポ資料(正確にはグーグルスライド資料)を自ブログに上げたところ、クルーグマンが反応し、表題のエントリ(原題は「Macroeconomics: The Simple and the Fancy」)でまた彼一流のマクロ経済学者批判を繰り広げた。 Smith says, “go slow, allow central bankers to use judgment and simple models in the meantime.” That would be better than a lot of what academic macroeconomists do in practice, which is to castigate central bankers and other policymakers

                                                          マクロ経済学:単純な経済学と高度な経済学 - himaginary’s diary
                                                        • 加藤涼「現代マクロ経済学講義」に関する無駄に長い書評 - ハリ・セルダンになりたくて

                                                          [お断り] 1. 第3章と第4章はあまり読んでいない(特に第4章はまったく読んでいない)ので、以下の書評は第1章、第2章、第5章、第6章、第7章に関するものです。 2. 以下の書評は2006年1月から2月にかけて加藤さんからいただいた本書の「草稿」を読んだときの感想が大部分を占めています。出版された本書を読んでみると細かい修正はあるようですが、大きな変化はないようなので、その時の感想に基づいて書きます。 3. 本書の「日本経済へのインプリケーション」に異論のある方もいらっしゃるでしょうが、それには少し目を瞑って「DGEの教科書」として書評しますので、よろしくお願いします(←韓リフ先生向けのメッセージ) [現代マクロ経済学の主流] 矢野の理解が正しければ、現代マクロ経済学の主流は「動的一般均衡モデル(Dynamic General Equilibrium Models, 以下DGE)」によっ

                                                            加藤涼「現代マクロ経済学講義」に関する無駄に長い書評 - ハリ・セルダンになりたくて
                                                          • マンキュー マクロ経済学 入門篇・応用篇、N.グレゴリー マンキュー(著)、足立英之(翻訳)、中谷武(翻訳)、地主敏樹(翻訳)、柳川隆(翻訳) : 金融日記

                                                            マンキュー マクロ経済学 第2版 入門篇、N.グレゴリー マンキュー(著)、足立英之(翻訳)、中谷武(翻訳)、地主敏樹(翻訳)、柳川隆(翻訳) マンキュー マクロ経済学 第2版 応用篇、N.グレゴリー マンキュー(著)、足立英之(翻訳)、中谷武(翻訳)、地主敏樹(翻訳)、柳川隆(翻訳) この前はクルーグマンの本を紹介しましたが、同じく世界的な経済学のベストセラー教科書を書いているマンキューも紹介しておきましょう。 クルーグマンの教科書とはまたちがった切り口で大変面白いです。 貨幣とかインフレとか金融政策の説明はこちらの方がいいかもしれませんね。 元の教科書はアメリカのマクロ経済データを使っていろいろ説明しているのですが、この翻訳本は対応する日本のデータも一緒に載っていてうれしいです。 英語版は新しい改訂版が出ています。 英語で読みたい人はこちらをどうぞ。 Macroeconomics, N

                                                              マンキュー マクロ経済学 入門篇・応用篇、N.グレゴリー マンキュー(著)、足立英之(翻訳)、中谷武(翻訳)、地主敏樹(翻訳)、柳川隆(翻訳) : 金融日記
                                                            • 松尾匡教授の講演がヤバすぎた件 #マクロ経済学 #左翼 | cargo official blog powered by ameba

                                                              cargo official blog powered by ameba クラブ系ユニットcargoのオフィシャルブログ Official Site : www.cargo-jp.com 本日の松尾先生の講演、本当にヤバかった。 完全に他の学者を超越していました。 経済評論家の天野統康さんと行ったのですが、天野さんも「これこそ本物の学者ですよ」と興奮隠しきれぬ様子でした。 特に私たち陰謀論者(真相究明派・オルタナ派)としては、通貨発行権、政府通貨、ヘリマネ、リチャード・ヴェルナーなどのことに言及されるとやられてしまいます。 本当にこんなことに触れる主流学者は、日本では皆無です。 (元同志社大教授の山口薫先生は、上述したような話題に触れたことで「大学を追われた」と証言しているほどなので、いわゆるタブーとされていると判断できるでしょう) 私は心底、松尾先生こそが野党の経済政策をリードすべきだと

                                                                松尾匡教授の講演がヤバすぎた件 #マクロ経済学 #左翼 | cargo official blog powered by ameba
                                                              • Amazon.co.jp: マクロ経済学を学ぶ (ちくま新書 65): 岩田規久男: 本

                                                                  Amazon.co.jp: マクロ経済学を学ぶ (ちくま新書 65): 岩田規久男: 本
                                                                • マクロ経済学とミクロ経済学とは何か?

                                                                  基礎経済学には、国家や国民、市場といった大きな視点から経済のメカニズムを研究する『マクロ経済学』と個人や企業などの個別的な経済活動から市場のメカニズムと景況を分析する『ミクロ経済学』があります。“マクロ(macro)”とは“巨視的”という意味であり、“ミクロ(micro)”とは微視的の意味です。 マクロ経済学は、「政府・企業・個人という経済主体」の行為を、大きな観点から総合的に分析する学問であり、「GDP・国民所得・物価・貯蓄・消費・投資・国際収支・景気指数などの集計概念(集計データ)」を元にして研究が進められます。 マクロ経済学の目的を簡単に言ってしまえば、『将来の経済状況(景気変動,デフレ,インフレ,バブル)の予測』であり『有効な経済政策(政府の財政・金融政策)の実行のための理論構築』です。マクロ経済学は、国民の自由な経済活動のみに基づく市場原理(競争原理)を完全に信頼することは出来な

                                                                  • S. Rao Aiyagariの動的マクロ経済学への貢献 - himaginary’s diary

                                                                    昨日に続き、ネットで見つけたもう一つのAiyagariの追悼エッセイ「The Contributions of S. Rao Aiyagari to Dynamic Macroeconomics」を訳してみる。書いたのは、今年の6月までイスラエル銀行(中央銀行)で副総裁を務めていたZvi Ecksteinと、同じくイスラエルの経済学者であるDan Peled。Eckstein、Peledともに、コンサルタントやリサーチエコノミストの形でミネアポリス連銀に在籍していたことがあるらしい。なお、このエッセイが書かれたのは2006年と比較的最近との由。 1997年に亡くなった時、S. Rao Aiyagariは45歳であり、ちょうど彼の動的マクロ経済学研究の手法が注目を集め始めていたときだった。Raoの研究は、実証的な観測結果と、マクロデータとミクロデータの差から発生した学術論争に基づいていた。特

                                                                      S. Rao Aiyagariの動的マクロ経済学への貢献 - himaginary’s diary
                                                                    • 計量経済学者の手からマクロ経済学を取り戻すための革命 - himaginary’s diary

                                                                      サイモン・レン−ルイスが、いわゆる反ケインズ革命をそう位置づけている。 以下はそのブログエントリからの引用。 What the ‘macroeconomic ideas develop as a response to crises’ story leaves out is the rest of economics, and ideology. The Keynesian revolution (by which I mean macroeconomics after the second world war) can be seen as a methodological revolution. Models were informed by theory, but their equations were built to explain the data. Time series

                                                                        計量経済学者の手からマクロ経済学を取り戻すための革命 - himaginary’s diary
                                                                      • 軽く楽しんで読めて、しかも意外と専門的:「この世で一番おもしろいミクロ/マクロ経済学」

                                                                        ときどき発作のように、経済問題や金融問題が気になって、ネットでその手のブログやレポートを読んだり、ニュースを追ったりします。 でも、追えば追うほど、「こりゃちゃんと経済/政治/地政学の入門を体系だって勉強しないといけないなー」と、身につまされます。 なんたってネットは、どんな信頼できる情報も、どんな糞ミソな情報も、全てフラットに並ぶ世界。 どんなイカサマ師が、例えば株価操作や、企業の業績やブランド価値のコントロールや、ステマや、あるいは注目を浴びたくて、またはアフィリエイトで稼ぐことを狙って、どんな嘘をついてくるか、わかったものじゃありません。 そういうものに騙されないようにするために、自分の中にある程度の知識体系と考え方の軸が必要だ、と考えている次第です。 というわけで、最近はその手の入門書をたくさん読みます。 その中で、意外にも、すごく良かった! のがこの本です↓ この世で一番おもしろ

                                                                          軽く楽しんで読めて、しかも意外と専門的:「この世で一番おもしろいミクロ/マクロ経済学」
                                                                        • マクロ経済学と気象学の比較 - himaginary’s diary

                                                                          WCIブログでNick Roweがマクロ経済学と気象学の類似性と相違について論じている。 類似性 両方とも一般均衡分析を行ない、系全体の中の部分同士のポジティブないしネガティブフィードバックがたくさんある相互作用を理解しようとする。 両方とも異なる変数の相関を示す時系列データを持っている。我々はモデルを構築してその相関を説明しようとする。他所で得られた証拠でそうしたモデルのパラメータを決めることもある。 両方ともそうしたデータの入手には自然の実験に頼る。 両方とも政治問題化する。「誤った」政策は大きな損害をもたらし得る。また、人々のマクロ経済学と気象学に関する信条は(不完全ながら)その政治的信条と相関する傾向がある。 相違 マクロ経済学は人々を説明しようとする。気象学はそうではない。人々は説明の対象としてはより厄介である。特に、人々の行動は、彼らの将来の予想に依存するので、因果関係のモデル

                                                                            マクロ経済学と気象学の比較 - himaginary’s diary
                                                                          • マクロ経済学の3つの課題 - himaginary’s diary

                                                                            についてロゴフが書いている(Mostly Economics経由)。 その3つの課題とは 金融市場の摩擦を、より現実的かつ取り扱いやすい形で金融政策分析の標準モデルに取り込むこと。 反景気循環的な財政政策の役割、とりわけ金融危機で信用市場が凍りついた時に果たすべき役割について再考すること。 金融市場規制に関する費用便益分析を改善すること。 最初の課題については、以下のようなことを書いている。 The challenge facing macroeconomists is a daunting one and, in many ways, parallel to the challenge economists faced after the Great Depression of the 1930s. Before then, the canonical model not only as

                                                                              マクロ経済学の3つの課題 - himaginary’s diary
                                                                            • サイモン・レン-ルイス「マスコミ式マクロ経済学は(残念ながら)健在なり 」(2017年11月30日)

                                                                              Mediamacro is alive and well, unfortunately (Mainly Macro, Thursday, 30 November 2017, by Simon Wren-Lewis) アンドリュー・ニールがジョン・マクドネル [1]訳註: 労働党の影の内閣の財務大臣 にインタビューした番組は見なかったが,どうやらマスメディアがいつもの政府債務の利子(と,労働党政権になったらそれがどんなに増えるか)に対する妄念を見せはじめたらしい.ペストンのインタビューは見た.彼も似たような質問をしていた(ここ).マクドネルはうまく答えていたが,ペストンがその質問をしなければと感じたということは,マスコミ式マクロ経済学(mediamacro)が未だに健在だということだ. (訳註: 上記リンクのBBCのインタビューに関する記事の抄訳を示しておく: ) マクドネル氏は,インタビュ

                                                                                サイモン・レン-ルイス「マスコミ式マクロ経済学は(残念ながら)健在なり 」(2017年11月30日)
                                                                              • サイモン・レン=ルイス「新古典派対抗革命のあとにマクロ経済学の古いアイディアを学び直す」(2021年8月3日)

                                                                                [Simon Wren-Lewis, “Relearning old ideas in macroeconomics after the New Classical Counter Revolution,” Mainly Macro, August 3, 2021] Chris Dillow が書いた記事への補足として,今回の記事を書いている.Dillow はマクロ経済学について,2つの論点を述べている.これを理解するには,主流経済学と異端経済学の区別をおさえておく必要がある.両者の線引きを定義するのは難しい(これを試みて論文や書籍の章が書かれている).だが,いくらかの所見は述べられる.大学の学部に所属する経済学者の大半は主流で,異端系の経済学者たちはそれとはちがった各種学校の多くに属している.もう一点はなにかと言うと,異端系の経済学者たちがやっていることを,主流の経済学者たちがほぼ完全に

                                                                                  サイモン・レン=ルイス「新古典派対抗革命のあとにマクロ経済学の古いアイディアを学び直す」(2021年8月3日)
                                                                                • マクロ経済学とミクロ経済学

                                                                                  マクロ経済学とミクロ経済学とは…経済の研究には規模に応じて2つにカテゴライズする必要があります。国家全体の経済状態を見るにはマクロ経済学が、家庭や企業を対象とする場合はミクロ経済学が適用されます。マクロ経済学マクロ経済学は、イギリスの経済学マクロ経済学とミクロ経済学とは… 経済の研究には規模に応じて2つにカテゴライズする必要があります。国家全体の経済状態を見るにはマクロ経済学が、家庭や企業を対象とする場合はミクロ経済学が適用されます。 マクロ経済学 マクロ経済学は、イギリスの経済学者ケインズによって、確率された学問で、GDP、消費者物価指数、失業率、株価、為替相場などの国家全体の状態を分析し、理想的な経済状態を実現するにはどうすればいいかを考える学問です。「政府」「企業」「家庭」が研究対象。 ミクロ経済学 ミクロ経済学は家庭や企業の経済活動から物価や市場のメカニズムを分析するもので、マクロ

                                                                                    マクロ経済学とミクロ経済学