九州のテーマパークとして知られる長崎・ハウステンボス。 ヨーロッパの街並みを再現したその美しい景観は、例年、訪れる人々を魅了し続けている。そんなハウステンボスの敷地内に、実はマンションや戸建住宅などが広がる住宅街が併設されていることをご存じだろうか? なぜテーマパークに住宅街が? ハウステンボスに隣接する住宅街「ワッセナー」。 オランダに実在する高級住宅街の名を冠したこの街は、豊かな自然に囲まれ、各住戸からは運河を臨むという絶好のロケーションを誇る。とはいえ、非日常の象徴とも言えるテーマパークと、暮らしの基盤である住宅街は、一見何の脈絡もない取り合わせにも思える。 しかしワッセナーは、ハウステンボスの構想には欠かせない重要な要素であったという。 「ハウステンボスは、テーマパークありきで生まれたものではありません。 当時の創業者がオランダを訪れた際、豊かな自然環境と共存した生活に心を打たれ、