学校法人「加計学園」(岡山市)が運営する千葉科学大(千葉県銚子市潮見町)の公立化を巡り、銚子市の越川信一市長は30日の記者会見で、有識者で対応を協議する第三者検討委員会の開催を見合わせていると正式に表明した。大学教員の雇用形態など公立化を前提にした運営方針について、市側と学園側で合意していないことが理由だという。 市は今月中にも検討委の初会合を開く予定だったが、越川市長は会見で「(市と学園側との)両者の意見が一致した上で検討委の議論に入りたい」と語った。 ただ、今年度内の開催も難しいとの見方も示した。 市によると、検討委が開催できないのは、公立化を想定した場合の基本的な大学運営方針に隔たりがあるのが一因だ。 特に、大学教員の雇用形態に関し、市側は公立化となった後も加計学園側が現在の教員を雇用し、公立化した大学に派遣する形を求めている。これに対し、学園側は事務職員の派遣は可能だが、教員の派遣