JR西日本の長谷川一明社長は11日、石川県庁に馳浩知事を訪ね、来年3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀開業に向け、同2月に試乗会を実施すると伝えた。馳知事は、延伸によって料金が割高となる和倉温泉―大阪などでの割引や、繁忙期に小松、加賀温泉両駅と東京をつなぐ臨時列車の拡充などを要請した。 面会は冒頭を除き非公開。長谷川社長は「敦賀開業まで100日を切り、地元も盛り上がっている」と語り、試乗会では一般の参加者を公募するとした。 馳知事は3割増の料金となる和倉温泉―大阪での利用負担軽減や、関西・中京圏とのアクセス向上、JR七尾線を活用した能登への送客の協力などを求めた。終了後、馳知事は報道陣に対し「JRと協力して利用促進に努めることを確認した」と語った。