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叢書に関するエントリは39件あります。 歴史出版 などが関連タグです。 人気エントリには 『「人物叢書」シリーズ 300冊突破 「最も正確な伝記」こだわり続けて:東京新聞 TOKYO Web』などがあります。
  • 「人物叢書」シリーズ 300冊突破 「最も正確な伝記」こだわり続けて:東京新聞 TOKYO Web

    「人物叢書」の書架の前で、高校時代に初めて読んだシリーズの『伊達政宗』を手に取る藤田覚さん=東京都文京区で 日本の歴史で活躍した重要人物を取り上げる伝記シリーズ「人物叢書(そうしょ)」(吉川弘文館)が今年、通巻300冊を突破した。刊行開始から62年。まれに見るロングシリーズは、いかにして世に送り出されているのか。編集に当たる「日本歴史学会」の会長、藤田覚・東大名誉教授(74)に聞いた。 (北爪三記)

      「人物叢書」シリーズ 300冊突破 「最も正確な伝記」こだわり続けて:東京新聞 TOKYO Web
    • 果てなき“文芸の共和国”を目指す〈ルリユール叢書〉とはーーひとり編集部で30冊刊行できたわけ|じんぶん堂

      記事:幻戯書房 2019年6月から刊行を開始した〈ルリユール叢書〉が22年4月で30点目を刊行! 書籍情報はこちら 〈ルリユール叢書〉編集部、部員は一名。――企画・編集・DTPをひとりで切り盛り 〈ルリユール叢書〉30冊目のジョルジュ・シムノン『運河の家 人殺し』(森井良=訳/瀬名秀明=解説)の見本が出来上がった。発刊から丸2年と9カ月、あっという間の歳月であったが、〈ルリユール叢書〉編集部をどうにかひとりで運営してきた。ぼくはいい大人(おっさん)であり、周囲もいい大人なので、誰も褒めてはくれない。『よくやったよな』と自分で自分をとりあえず褒めておこうかと思う。 30冊を33カ月で刊行しているということは、毎月一冊いくかどうかのペースで制作進行をこなしてきた計算になる。小社はあくまでも小社であるから、大手出版社の、資本もマンパワーも余裕ありそうな立派な会社組織とはまるで環境が違う。企画から

        果てなき“文芸の共和国”を目指す〈ルリユール叢書〉とはーーひとり編集部で30冊刊行できたわけ|じんぶん堂
      • 近代出版研究所、「近代出版研究叢書・資料編」創刊 第1弾をコミケで頒布

        近代出版史・近代書誌学・読書史の基礎的なツールを世に出すシリーズ「近代出版研究叢書・資料編」を創刊する。 その第1弾として、所員の河原努氏(皓星社)が編纂した同人誌「『出版年鑑』掲載全訃報一覧――昭和平成期 著作家・学者・出版人7000人」(本体2000円)を、8月13日に開催される「コミックマーケット100」の「東ペ30aサークル『書物蔵』」で頒布する。 1930年(昭和5年)から2018年(平成30年)までの「出版年鑑」(出版ニュース社ほか)から、年間史の訃報部分に掲載された訃報を抜き出し、名前読みの五十音順に配列したもの。近代出版研究所の小林昌樹所長による解説付き。残部は皓星社のウェブストアで取り扱う予定。

          近代出版研究所、「近代出版研究叢書・資料編」創刊 第1弾をコミケで頒布
        • 偽ゴナまとめ。 - にしとこ叢書

          皆様は「ゴナ」という書体をご存知だろうか。ゴナは、かつての業界最大手「写研」のゴシック体である。原字は書体デザイナーの第一人者、中村征宏氏が制作した。最初に極太の「ゴナU」が1975年にリリースされ、その後10年にわたって ゴナE('79年) → ゴナL, M, D, DB, B('83年) → ゴナH('85年) とウェイト展開された。さらに、装飾書体の ゴナO, OS, IN, LB や、かな書体の ゴナかなO, W, C も作られ、ゴナファミリーは完成された。1975年のリリース以降、ゴナは出版物やTV番組のテロップ、看板など日本の至る所で使用され、国内のゴシック体を代表する存在となった。しかし、90年代以降、PC上での組版が可能となったDTPが普及していく中、写研の書体を使用するには写植機など写研専用システムが依然として必要であり、写植の衰退、DTPの発展と共に、写研の書体はDTP

            偽ゴナまとめ。 - にしとこ叢書
          • 支那事変でユダヤ人は何をしたのか~~「国際秘密力研究叢書」を読む2

            今回は「国際秘密力研究叢書」シリーズの二回目で、赤池濃著『支那事変と猶太(ユダヤ)人』(国際秘密力研究叢書4:昭和14年刊)を紹介したい。著者の赤池濃(あかいけ あつし)は内務官僚で、朝鮮総督府の内務局長、警務局長などを歴任後、大正十二年(1923)から貴族院議員を務めた人物である。 支那排日とユダヤ人 赤池濃(Wikipediaより) 以前このブログで、GHQ焚書リストの中から外国に関する本を分類すると、圧倒的に中国に関する本が多いことを書いた。テーマ別では支那事変に関する本の数が群を抜いており、今回は『支那事変と猶太人』の第三章で、支那の「援支排日」について述べている部分を紹介したい。 支那事変は大事(おおごと)となった。この戦で支那が負けて、蒋政権が没落すれば、ユダヤ人は多年扶植した利権を失い、せっかくの建設も台無しとなる。真にサッスーン一派の死活問題たると同時に、英国にとって盛衰の

              支那事変でユダヤ人は何をしたのか~~「国際秘密力研究叢書」を読む2
            • 幕末以降西洋造船技術の導入に取組んだ先人たち~~「最新国防叢書」2

              「最新国防叢書」の第10輯は、金谷三松著『海軍艦船機関の話』(GHQ焚書)だが、嘉永六年(1853年)にペリーが来航する以前から、蒸気船を自力で製造しようとした藩の話が出ている。 自力で蒸気機関を製造した薩摩藩 老中阿部正弘は安政の改革の一環として大船建造の禁を解除し、各藩に軍艦の建造を奨励して、幕府自らも洋式帆船「鳳凰丸」を建造しているのだが、それより以前から蒸気船を自力で製造しようとした藩が存在したという。本書にはこう解説されている。 島津斉彬 (Wikipediaより) 実はわが国では、もっとずっと以前から、何とかして蒸気船を製造してみたいと、ひそかに心を砕いておられた人がありました。それは薩摩藩主で令名高き島津斉彬公であります。この方は嘉永元年(1848年)に既に西暦一八三七年オランダ発行の舶用蒸気機関学の書籍を手に入れ、これを蘭学者箕作阮甫(みつくりげんぽ)に依嘱して翻訳させ、水

                幕末以降西洋造船技術の導入に取組んだ先人たち~~「最新国防叢書」2
              • わが国の戦艦発達の歴史を知る~~「最新国防叢書」1

                昭和13年に科学主義工業社から「最新国防叢書」シリーズ10点が刊行され、そのうちの4点がGHQにより焚書処分されている。今回はシリーズの第一輯、藤沢宅雄著『戦艦の話』の一部を紹介したい。 軍艦の種類 戦後は軍艦の種類について詳しく学ぶ機会はほとんどなかったと思うのだが、当時わが国では軍艦を次のように分類していたという。 戦艦(戦闘艦と巡洋戦艦を一緒にして)、練習戦艦、航空母艦、巡洋艦(一等、二等)、水上機母艦、潜水母艦、敷設艦、海防艦、砲艦、駆逐艦(一等、二等)、潜水艦(一等、二等)、水雷艇、掃海艇、特務艦 ズット昔の兵船のことはさておき、近代兵器として大砲が発明されてからの軍艦は、武器として艦上に搭載したものは悉く大砲であって、強力な大砲を数多く積んだ船は即ち強い戦列艦(今日の戦艦)でありました。その後魚雷が発明され機雷も出現し、さらに飛行機の発達につれて爆弾も海上戦闘の有力な地歩を占め

                  わが国の戦艦発達の歴史を知る~~「最新国防叢書」1
                • ユダヤ人はドイツに何をしたのか~~「国際秘密力研究叢書」を読む1

                  第一次世界大戦時のドイツユダヤ人 安江仙弘 国際秘密力研究叢書の第一冊目は、このブログで何度か紹介させて頂いた安江仙弘著『ユダヤの人々』(昭和12年刊)である。戦後の歴史叙述の中では、ナチスがユダヤ人を迫害したことは必ず書かれているが、なぜナチスがユダヤ人を迫害するに至ったかについて詳しく解説している本は殆んど見当たらない。 陸軍きっての猶太問題研究者である安江は、この本の中でユダヤ人がドイツ人に何をしたかについてこの本の第7章で解説しているのだが、まず第一次世界大戦でドイツユダヤ人がどのような動きをしていたかについてこう述べている。 ドイツは、連合諸国を向こうに廻し、戦場では到るところ常に連合軍側を撃破し、その領土内へは敵をして一歩も踏み込ませなかった。しかしながら終局は大敗の結果をもたらし、ドイツ大帝国は崩壊し、ドイツ人は屈辱を忍び、連合国側に対し無条件降伏を余儀なくせねばならぬ破目に

                    ユダヤ人はドイツに何をしたのか~~「国際秘密力研究叢書」を読む1
                  • 戦史叢書 - 防衛省防衛研究所

                    1966年(昭和41年)から、防衛庁防衛研修所戦史室(当時)は、旧帝国陸海軍の史料の収集・整理を進め、先の大戦に関する公刊戦史「戦史叢書」を編さんしました。1980年(昭和55年)に編さんを終えた『戦史叢書』は、大本営関係34巻 · 陸軍戦史37巻 · 海軍戦史21巻 · 陸軍航空戦史9巻 · 年表1巻の全102巻に上りました。先の大戦において日本が開戦に至った経緯や戦争指導、個々の作戦について、残された文書や口述記録、外国の公刊戦史などをもとに詳説しています。「戦史叢書」は、その多岐にわたる内容や戦争指導にあたった人々からの貴重な証言を込めた叙述から、現在に至るまで、我が国の太平洋戦争史研究の基本文献として位置づけられています。また、2016年には、第3巻『蘭印攻略戦』の正式な英語翻訳版「The Invasion of the Dutch East Indies」が公開され、高い評価を得

                    • 第二次世界大戦が勃発した頃の世界の関係とイギリスの戦略的外交~~「戦争文化叢書」を読む5

                      今回紹介するGHQ焚書は戦争文化叢書 ; 第12輯の満田巌著『日本世界戦争』である。 著者の満田巌については何冊か著作を残しているが、どんな人物かと調べていると、 夫人の満田道子さんが『わかれ霜』 という歌集を出していることが分かった。 内科医の楽天星no1さんのブログ『今が生死』に、満田道子さんが息子の大学卒業日に歌った作品が紹介されている。 「白き襟正せば涙あふるなり 亡き君も来よ 吾子の卒業式」 「亡き君」とはもちろん夫である満田巌のことを指すのだが、このブログ記事によると、満田巌は昭和十九年に三十歳で北支に出征した一ヶ月後に戦病死したという。この記述が正しいとすると、『 日本世界戦争 』は、著者が二十五歳の頃に書き下ろされた著作ということになる。 この本が刊行された昭和十四年(1939年)十月の前月にドイツ軍がポーランドに侵攻し、第二次世界大戦(当時はまだ「欧州戦争」と呼ばれていた

                        第二次世界大戦が勃発した頃の世界の関係とイギリスの戦略的外交~~「戦争文化叢書」を読む5
                      • ユダヤ財閥が世界的に影響力を持つに至った経緯~~「国際秘密力研究叢書」を読む5

                        前回に引き続き「国際秘密力研究叢書」シリーズの本を紹介させて頂く。今回は叢書の第十一冊の鹿島健 著『英国を支配するユダヤ力』(昭和十六年刊)である。著者の鹿島健は昭和十七年に同文館より『米国に於けるユダヤ人問題』を刊行した人物であることはわかるが、経歴などについてはよくわからない。 第二次世界大戦とユダヤ人問題 教科書や通史をいくら読んでも、第二次世界大戦の叙述が頭に入りにくく、特にわかりにくいのはドイツとソ連との関係である。両国は一九三九年八月十九日に独ソ通商条約を結び、同月二十三日に独ソ不可侵条約を締結している。しかしながら一九四一年六月二十一日にソ連とドイツが開戦し、外交関係が断絶したのだが、これはどう理解すればよいのだろうか。著者は、本書の冒頭でこう解説している。 …しかし、ユダヤ人問題の上から観れば別に不可思議なことでもないのであって、当然の帰趨と言えよう。 即ちイギリス、アメリ

                          ユダヤ財閥が世界的に影響力を持つに至った経緯~~「国際秘密力研究叢書」を読む5
                        • 初の短篇集とか創元日本SF叢書とか、最近読んでた日本SF - Close To The Wall

                          大森望編『ベストSF2020』 宮内悠介『超動く家にて』 宮内悠介『カブールの園』 円城塔『シャッフル航法』 柴田勝家『アメリカン・ブッダ』 柞刈湯葉『人間たちの話』 宮澤伊織『裏世界ピクニック5』 宮澤伊織『裏世界ピクニック6』 藤井太洋『公正的戦闘規範』 高島雄哉『ランドスケープと夏の定理』 門田充宏『記憶翻訳者 いつか光になる』 門田充宏『記憶翻訳者 みなもとに還る』 松崎有里『イヴの末裔たちの明日』 久永実木彦『七十四秒の旋律と孤独』 石黒達昌『冬至草』 最近読んでた日本SF。溜めてたなかでも最近の作家多め。創元日本SF叢書はある程度フォローしておこうと思って読んだので、ここでデビューした作家の一作目はひとまず全部読んだかな。この記事を上げてすぐ新しいのが出るけれども。創元SF短編賞受賞作は年刊傑作選に載るのでそれを手始めに単行本を読んでいると、ハヤカワからデビューした作家は全然読

                            初の短篇集とか創元日本SF叢書とか、最近読んでた日本SF - Close To The Wall
                          • 明治以降の農村の都会化によって失われたもの~~「戦争文化叢書」を読む9

                            GHQによって世界創造社の「戦争文化叢書」シリーズの大半が焚書処分されているのだが、今回は『日本農兵戦争』という本の一部を紹介したい。 著者の清水宣雄がどういう経歴の人物であったかは詳しくはわからないが、「国会図書館デジタルコレクション」に彼の著作が6点あり、そのうちの4点がGHQに焚書処分されている。また彼の著作はデジタル化されているにもかかわらず5点がネット非公開で、公開されているのは、この『日本農兵戦争』1点のみなのである。どんな本なのだろうかと覗いてみると、序文の最後にこう記されている。 名なくして生き死ぬる歴史の力をして 無駄に死なしめざるを政治家といい 名なくして生き死ぬる歴史の力を 真に名あらしむるものこそ知識者である! 戦争文化叢書 ; 第21輯 清水宣雄 著『日本農兵戦争』世界創造社 昭和15年刊 p.3 わが国を支えてきたのは、無名の農民たちであり、この民衆の力の上に日

                              明治以降の農村の都会化によって失われたもの~~「戦争文化叢書」を読む9
                            • 『戦史叢書』がオンライン公開中 - Apeman’s diary

                              何年か前に『戦史叢書』(防衛庁防衛研究所戦史室)をオンライン公開する計画のニュースを読んでいたのですが、最近は『戦史叢書』を参照しなければならないような記事を書いていなかったこともあり、それっきりになっていました。先日、ふとしたことから実際に公開されている(2018年6月に開始、その後随時追加)のを確認しました。こちらのページの「戦史叢書の検索・閲覧はこちら」というリンクから検索、閲覧ページに移ることができます。 『戦史叢書』については補備6巻を除く全96巻が完結した段階で藤原彰さんが『歴史学研究』第451号(1977年12月)に書評を書き、「作戦参謀の立場から書かれた作戦史という面がきわめて強い」としています。他に否定的な評価として「個々の作戦の記述は詳しいが、相互の関連と全体の中での位置づけがあまり行われていない」「旧軍の陸海軍の対立をそのまま持ち越したかのよう」ともされています。その

                                『戦史叢書』がオンライン公開中 - Apeman’s diary
                              • ソ連・コミンテルンによる中国の赤化工作を知る~~「戦争文化叢書」を読む6

                                前回に引き続き満田巌著『日本世界戦争』の文章を紹介したい。戦後に書かれた著作では、中国で民族運動が昂揚した背景にどこの国が関与していたかについて触れることは皆無に近いのだが、この書物には詳しく記されている。 ソ連・コミンテルンによる中国の赤化工作は1919年から本格化した 『日本世界戦争』の第三章は「支那事変の敵」なのだが、単純に英国だけがわが国の敵であったわけではなく、ソ連の関与を看過してはいけないのだと思う。 1917年、十月革命を成し遂げたソヴィエトは、その余勢を駆って、大戦直後混乱の中に置かれた欧州諸国を一挙に赤化せんと企て、まずポーランドを衝いたが力及ばず、続く欧州諸国の赤化企図も意の如く捗らず、遂に西欧資本主義諸国に対する直接革命工作をひとまず断念せねばならなかった。ここに世界赤化工作の東方への転換となって、かの有名な「革命は東方に於いて決す」のテーゼが樹立されるに至った。脆し

                                  ソ連・コミンテルンによる中国の赤化工作を知る~~「戦争文化叢書」を読む6
                                • イギリスこそが世界最大の侵略国だった~~「戦争文化叢書」を読む2

                                  前回はに引き続き、GHQが大半の書籍を焚書処分した世界創造社の「戦争文化叢書」の中から、今回は『英国の世界統治策』(GHQ焚書)という本を紹介させて頂きたい。 イギリスは如何にして植民地を獲得したのか この本の第一章は「如何にして植民地を獲得したか」だが、冒頭で、当時イギリスの植民地となっていた国々の名前が2ページに亙って列記されている。 こういう話は文章よりも地図で確認した方がわかりやすい。上の画像は第一次世界大戦勃発時の世界の植民地の地図だが、この当時アジア、アフリカ、オセアニアの大半の国々は、欧米列強国の植民地であった。サーモンピンク色で表示された部分がイギリスの植民地であるが、イギリスはかつて 全世界の陸地と人口の4分の1を版図に収めた世界史上最大の面積を誇った帝国であった。これだけの植民地を、イギリスはいかなる方法で獲得していったのであろうか。 大西洋を渡ってアメリカから財貨をも

                                    イギリスこそが世界最大の侵略国だった~~「戦争文化叢書」を読む2
                                  • 今も親日国の多い南洋群島の、日本による委任統治時代を考える~~「戦争文化叢書」を読む8

                                    太平洋に点在するポリネシア・メラネシア・ミクロネシアの島々は、今では「南の楽園」などと呼ばれているが、この島々はかつてわが国の領土であった。 17世紀になってスペインがこの地域一帯を植民地化し、フィリピンと共に「スペイン領東インド」を形成したが、19世紀末にドイツも植民地経営に乗り出し、1884年に北東ニューギニア及びニューアイルランド諸島、ニューブリテン諸島、ソロモン諸島北部をイギリスとの協議を通じて獲得後、米西戦争に敗れたスペインから1899年にカロリン諸島マリアナ諸島を買い取り、ドイツ領とした。 1914年7月に第一次世界大戦が勃発し、わが国は日英同盟に基づき8月に対独宣戦布告し、10月14日に赤道以北の独領南洋群島(ミクロネシア)を占領したのち軍政が布かれ、大戦終結後の1919年5月のパリ講和会議において、先にわが国が占領していた赤道以北の独領南洋群島(マリアナ・マーシャル・カロリ

                                      今も親日国の多い南洋群島の、日本による委任統治時代を考える~~「戦争文化叢書」を読む8
                                    • 支那事変でわが国が「敵国」と認識していたのはイギリスだった~~「戦争文化叢書」を読む1

                                      今回は『戦争文化叢書』の中から、小倉虎治著『対英戦と被圧迫民族の解放』という本を紹介したい。タイトルからして明らかにイギリスを敵国と認識している本である。 この本の序文に「現代日本の最大課題は実に如何にイギリスを打倒すべきやにある。但しこれは決してソヴィエトを看過するわけではなく、それをも同時に打たねばならぬところにわが国の逢着せる現下の困難がある」とあるように、著者はわが国の敵国をイギリスとソ連の二国であると捉えていた。ではなぜ、この二国を敵国と考えたのであろうか。著者はこう述べている。 イギリスはソヴィエトと並んで支那事変を惹起せるのみならず、これを長期戦に導いた元凶である。従って事変の長期化に悩める日本として、イギリスを打倒しなければならぬということは自明の理のごとく考えられる。当面の問題としては、ただ、如何にしてこれを倒すべきやの具体策に帰着するのみである。 しかるに日本の現状に於

                                        支那事変でわが国が「敵国」と認識していたのはイギリスだった~~「戦争文化叢書」を読む1
                                      • ナチス叢書『ナチスのユダヤ政策』(GHQ焚書)を読む

                                        以前このブログでアルス社の「ナチス叢書」の何点かを紹介させていただいた。当時の「ナチス叢書」の広告を見ると、五十点以上が刊行される予定であったのだが、実際に刊行が確認できるのは二十五点にすぎず、GHQはその殆どすべて(二十四点)を焚書処分に付している。 今まで紹介させていただいた「ナチス叢書」はネット公開されている本ばかりであったのだが、今回は「個人向けデジタル化資料送信サービス」手続きを登録された方に公開されている書籍の中から、清水宣雄著『ナチスのユダヤ政策』(昭和十六年刊)の一部を紹介させていただくことにしたい。 この書物はなぜか「内務省検閲発禁図書」にも指定されていて、いろんな意味で戦後の日本から遠ざけられてきた書物である。 戦前戦中に於ける日本人はロシア革命をどう理解していたか 学生時代に第一次世界大戦を学んだ時に、なぜこのような世界大戦が起きたのか、ロシア革命とのつながりがよく理

                                          ナチス叢書『ナチスのユダヤ政策』(GHQ焚書)を読む
                                        • 戦前の欧州をめぐる世界情勢をどう理解するべきか~~「戦争文化叢書」を読む7

                                          前回に引き続き「戦争文化叢書」のGHQ焚書を紹介したい。今回紹介するのは白鳥敏夫 著『欧洲を繞(めぐ)る世界情勢』という本である。 著者の白鳥敏夫はWikipediaによると、「大正、昭和期の日本の外交官・政治家。戦前期における外務省革新派のリーダー的存在で、日独伊三国同盟の成立に大きな影響を与えた。東洋史学者の白鳥庫吉は叔父。外務大臣を務めた外交畑の長老石井菊次郎も叔父にあたる」とある。 白鳥がイタリア大使の時に、ドイツ大使の大島浩と呼応して日独伊三国同盟の締結をリードして親枢軸外交を推進したとされるが、当時の関東軍が本国の指示に従わなかったように白鳥、大島もまた本国の指示通りには動かなかった。政府からは、同盟は基本的にソ連を対象としたものであることを説明するように訓令されていたが、白鳥らはそれを無視して独伊の要求に副うことで同盟締結を優先することを主張したという。 白鳥がこの本を上梓し

                                            戦前の欧州をめぐる世界情勢をどう理解するべきか~~「戦争文化叢書」を読む7
                                          • アメリカにおける人種問題~~「戦争文化叢書」を読む10

                                            アメリカには多種多様な民族が混在して暮らしており、学生時代に「人種のるつぼ」などと学んだ記憶があるのだが、今では「人種のサラダボウル」などと言われることが多いのだそうだ。 「るつぼ」という言葉には、様々な国の移民が入り込み1つに融合するというニュアンスがあるがそれは理想にすぎず、今は大分落ち着いてきてはいるが、過去何度も人種差別を起因とする暴動を繰り返してきた歴史がある。 今まで世界文化社の「戦争文化叢書」シリーズの本を採り上げてきたが、今回はその最終回で『日米百年戦争』(GHQ焚書)という本の一部を紹介させて頂きたい。 アメリカ・インディアン かつては西部劇映画がよく作られていて、私の子供の頃はテレビで何度も視聴した記憶があるのだが、今では西部劇はほとんど作られていない。アメリカの白人にとっては「西部開拓」であっても、アメリカ先住民にとっては簒奪であり虐殺であり、黒人奴隷にとっては搾取で

                                              アメリカにおける人種問題~~「戦争文化叢書」を読む10
                                            • 非文字資料研究叢書2 「神国」の残影|国書刊行会

                                              発売日 2019/11 判型 A4横判   ISBN 978-4-336-06342-7 ページ数 186 頁   Cコード 0021 定価 8,580円 (本体価格7,800円) 大日本帝国時代に創建された「海外神社」のいま―― 公園で遊具となる鳥居、ジャングルに佇む鳥居、あるいは学校や教会にかわっても、その参道、石灯籠はかつて神社であったことを物語る……。これは日本の風景ではない。かつて大日本帝国がアジア地域を中心につくった「海外神社」である。その数1700余社が残り、いまだ全貌は明らかではない。 写真家・稲宮康人は台湾、中国、韓国、北朝鮮、ロシア、フィリピン、サイパン島、テニアン島等、14の国と地域、200社にのぼる海外神社跡地を10年をかけて撮影してきた。大判フィルムカメラによる80社82点の写真からは、現在に残る「神国」の記憶がたちのぼる。またあえて、明治以降に作られた国内神社も

                                                非文字資料研究叢書2 「神国」の残影|国書刊行会
                                              • 戦前においても日本を軽視する知識人が少なくなかった要因と、学ぶべき国民の歴史~~「戦争文化叢書」を読む4

                                                GHQによって世界創造社の『戦争文化叢書』のシリーズの大半が焚書処分されたのだが、今回はアジア問題研究所編『支那人は日本人なり』という変わったタイトルの本の一部を紹介したい。 この本はわが国の歴史について、戦後の歴史叙述などには見出しがたい、ユニークな視点を数多く提供してくれる本である。 日本は西洋や中国の文化を模倣しただけの国ではない 文明や文化というものは、水準の高いところから低いところに流れて行くものであることは言うまでもないだろう。古代において漢字や多くの書物や文物や中国大陸から伝わったことは事実だが、ではわが国の文化水準はずっと中国よりも低いものであったのか。 学生時代に、わが国は中国や西洋の文化を模倣してきたことを教わり、西洋や中国の文化水準がわが国より高く、ずっと先進国であったかのような錯覚を持ったものだが、戦前の日本人も、西洋や東洋の歴史を学んで同様な認識を持っていたようだ

                                                  戦前においても日本を軽視する知識人が少なくなかった要因と、学ぶべき国民の歴史~~「戦争文化叢書」を読む4
                                                • Amazon.co.jp: フェリシア、私の愚行録 (ルリユール叢書): ネルシア (著), 福井寧 (翻訳): 本

                                                    Amazon.co.jp: フェリシア、私の愚行録 (ルリユール叢書): ネルシア (著), 福井寧 (翻訳): 本
                                                  • 『柴田元幸翻訳叢書 ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』|怪奇小説よりの粒揃いの名作短編 - 書に耽る猿たち

                                                    『柴田元幸翻訳叢書 ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』柴田元幸/編訳 スイッチ・パブリッシング 2023.10.14読了 愛でたくなるような美しい本だ。柴田元幸さんが厳選し自ら訳した英文学の短編傑作が12作収められている。この叢書シリーズには、姉妹編として『アメリカン・マスターピース古典編』という本があるようだ。 ひとつめのジョナサン・スウィフト著『アイルランド貧民の子が両親や国の重荷となるを防ぎ、公共の益となるためのささやかな提案』という短編にまず驚いた。まぁ、そもそもタイトルがやたらと長い。で、中身はというと、一歳になる子供を食用にするという、なんたる提言かよ…。しかし読み進めるうちに、これが皮肉・風刺が効いていて楽しい。ささやかな提案どころか強烈極まりないのだが笑。スウィフトといえば『ガリバー旅行記』しか思い浮かばず、それも子供の頃に読んだ記憶があるだけ。柴田さんが訳した

                                                      『柴田元幸翻訳叢書 ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』|怪奇小説よりの粒揃いの名作短編 - 書に耽る猿たち
                                                    • 第41回「石橋湛山賞」受賞 山本章子氏インタビュー|雑誌nyx&nyx叢書|note

                                                      2020年9月25日に発表された第41回「石橋湛山賞」を『日米地位協定――在日米軍と「同盟」の70年』(中央公論新社、2019 年5月刊)で受賞された琉球大学人文社会学部准教授・山本章子さんにメールでのインタビューを行いました。(インタビュー収録:2020年9月30日) 石橋湛山賞の受賞、おめでとうございます。本書刊行後に、中公新書さんのウェブサイトでインタビューも公開されていますので(2019/11/07著者に聞く 『日米地位協定』/山本章子インタビュー)、ご執筆の経緯などはそちらにゆずるとして、もう少し細かい部分や、その後について、今回はお伺いさせてください。 2017年に博士論文を書籍化された『米国と日米安保条約改定――沖縄・基地・同盟』(吉田書店、2017年、日本防衛学会猪木正道賞奨励賞)と書き下ろしの『米国アウトサイダー大統領――世界を揺さぶる「異端」の政治家たち』(朝日選書、2

                                                        第41回「石橋湛山賞」受賞 山本章子氏インタビュー|雑誌nyx&nyx叢書|note
                                                      • 樋口左衛門尉隆晴 on Twitter: "戦史叢書の日中戦争の各巻、読んでの雑感なんだけど、日本軍、好きなように戦って、作戦次元では勝っているのに戦争の終結には結びつかないんだよね。対英米戦よりも、こちらのほうが用兵思想的に根が深い問題だよな。"

                                                        戦史叢書の日中戦争の各巻、読んでの雑感なんだけど、日本軍、好きなように戦って、作戦次元では勝っているのに戦争の終結には結びつかないんだよね。対英米戦よりも、こちらのほうが用兵思想的に根が深い問題だよな。

                                                          樋口左衛門尉隆晴 on Twitter: "戦史叢書の日中戦争の各巻、読んでの雑感なんだけど、日本軍、好きなように戦って、作戦次元では勝っているのに戦争の終結には結びつかないんだよね。対英米戦よりも、こちらのほうが用兵思想的に根が深い問題だよな。"
                                                        • ユダヤ人はいかにして世界を撹乱してきたか~~「国際秘密力研究叢書」を読む4

                                                          前回に引き続き、『今次大戦と裏のニュース 【世界猶太(ユダヤ)情報】』(国際秘密力研究叢書10)という本の一部を紹介したい。当時の非ユダヤ系報道機関が伝えてくれていたことは、現在の世界情勢を理解するうえでもヒントになる内容が少なからずある。 アメリカの通貨を操縦していたのは誰か 最初に紹介したいのは、一九四〇年五月四日付の「不条理極まる通貨制度」という記事である。 アメリカは歴史の大部分に亘ってユダヤ人の通貨操縦に掻きまわされ、彼らはこの不正操縦によって思う存分に国民を瞞着しペテンにかけたのであるか、この騙取的術策は新聞検閲という隠蔽手段で巧みに秘し隠されていたのである。 事実はしかし――否むべからざるもので、代議士チャールズ・リンバーグは、あの不慮の死に先立つ数年前に、下院に於いてこの問題について演説し、また一書を著して通貨制度のカラクリを暴露した。 それ以来、この暗黒機構を指摘し、救済

                                                            ユダヤ人はいかにして世界を撹乱してきたか~~「国際秘密力研究叢書」を読む4
                                                          • 〈ルリユール叢書〉の楽しみ|じんぶん堂

                                                            記事:幻戯書房 ルリユール叢書の全冊が収められた自宅の書棚。続刊を収めるにはもう一段以上、必要になりそうである。 書籍情報はこちら 世界とは一種の書物である。自分の国しか知らない人は、その書物の最初の一ページしか読んでいない。――モンブロン「コスモポリット(世界市民)」* 幻戯書房が2019年6月に創刊した「ルリユール叢書」は、2023年11月に刊行されたルイ゠フェルディナン・セリーヌ『戦争』(森澤友一朗訳)で累計50巻に達したという。慶賀の至りである。 一口に50巻と言えば、量としてはまださほどではないと感じる向きもあるかもしれない。とはいえ、1巻ずつの翻訳と解説、編集とデザインにどれだけの手間暇がかかっているかを想像すると、ちょっと言葉を失うには十分な量である。 この機会に、創刊から楽しんできた一読者として、ルリユール叢書の魅力をみなさんにお伝えできればと思う。 古今東西の世界文学叢書

                                                              〈ルリユール叢書〉の楽しみ|じんぶん堂
                                                            • イギリスの伝統的な植民地統治手法である「分割統治」とは~~「戦争文化叢書」を読む3

                                                              前回に引き続き、戦争文化叢書 第25輯の『英国の世界統治策』を読み進もう。 この本の第三章は「分割して支配する」だが、わかりやすく言えば、ある者が統治を行うにあたり、被支配者を分割することで統治を容易にする手法である。英国はこの手法で世界各地の植民地を支配した。 分割統治とは何か GHQ焚書にはイギリスの「分割統治」について解説された本が多数存在し、このブログでもいくつかの著作を紹介させて頂いたが、『英国の世界統治策』 にはこう解説されている。 分割支配の政策は、イギリスの老獪なる政治工作として、全世界の諸被圧迫民族の間に盛んにその非を喧伝せられている。というのは、この政策がイギリスの植民地獲得競争、植民地統治、諸外国との外交等において、驚くべき効果を挙げたからである。 かのフランス革命に際して、イギリスが有効なる手段を講じてフランス国内世論の分裂に導き、その間対仏植民地競争に完全なる勝利

                                                                イギリスの伝統的な植民地統治手法である「分割統治」とは~~「戦争文化叢書」を読む3
                                                              • Amazon.co.jp: ペストの記憶 (英国十八世紀文学叢書[第3巻 カタストロフィ]): ダニエル・デフォー (著), 武田将明 (翻訳): 本

                                                                  Amazon.co.jp: ペストの記憶 (英国十八世紀文学叢書[第3巻 カタストロフィ]): ダニエル・デフォー (著), 武田将明 (翻訳): 本
                                                                • Amazon.co.jp: 訂正可能性の哲学 (ゲンロン叢書): 東浩紀: 本

                                                                    Amazon.co.jp: 訂正可能性の哲学 (ゲンロン叢書): 東浩紀: 本
                                                                  • 新陰陽道叢書(全五巻)特設ページ|名著出版

                                                                    【編者による寄稿】『日本思想史学』54号(2022年9月)「陰陽道研究の可能性 ―『新陰陽道叢書』完結に寄せて―」(林 淳) 【編者による寄稿】『仏教タイムス』2022年2月24日「『新陰陽道叢書』刊行に寄せて」(林 淳) 下記に全文を掲載しています 【第3巻書評】評者:中野洋平氏 『史学雑誌』(史学会)131編3号、2022年3月20日 【第2巻書評】評者:野口飛香留氏 『史学雑誌』(史学会)130編10号、2021年10月20日 【第1巻書評】評者:磐下徹氏 『史学雑誌』(史学会)130編8号、2021年8月20日 【編者による寄稿】『中外日報』2021年4月28日「陰陽道研究の現在」(細井浩志・赤澤春彦) 下記リンクからご覧いただけます。 https://www.chugainippoh.co.jp/article/ron-kikou/ron/20210428-001.html 【第

                                                                      新陰陽道叢書(全五巻)特設ページ|名著出版
                                                                    • 創文社オンデマンド叢書 | BOOKSTORES.jp

                                                                      講談社学術文庫は、哲学・歴史から自然科学、辞典類まで幅広いジャンルで、東西の古典・古今の名著を選りすぐってお届けしてきました。創刊は1976年、総刊行点数約2600点にのぼります。 こうした私たちの編集力とノウハウが役に立つのではないかと信じて、今回のプロジェクトを創文社の久保井正顕社長(当時)に提案を申し上げ、こうしてここに創文社オンデマンド叢書のスタートをお知らせする運びと相成りました。 『神学大全』(全39冊)石井良助『法制史論集』(全10巻)をはじめ「現代経済学選書」「現代自由学芸叢書」「中国学芸叢書」「長崎純心レクチャーズ」「東洋学叢書」「歴史学叢書」などのシリーズからも多数が、発売されます。

                                                                        創文社オンデマンド叢書 | BOOKSTORES.jp
                                                                      • 梅棹忠夫『情報の文明学』(中公叢書)を読んで | Vol.5 | バックナンバー | アキューム

                                                                        梅棹忠夫氏の本を1冊紹介したい。氏は,万博公園にある国立民族学博物館の創設(1974年)以来,同館館長を務められ,本年3月任期満了退官されたばかりである。創設当初よりコンピュータの専門家も加わったこの博物館は,民族学資料というものを収集,展示する伝統的な博物館ではなく,民族学的情報の収集,展示を目的とし,さらには,いわば館全体を情報のかたまりとみなす新しい運営が行われてきた。こうした新しい博物館像を実現してこられたのが梅棹氏である。氏の言葉では,民族学博物館は博物館ではなく,博情館なのである。 著作としても,『情報産業論』(雑誌『放送朝日』1963年1月号。その主張において重なるところが多いアルビン・トフラー『第三の波』に先立つこと17年。標記叢書に所収),『知的生産の技術』(岩波新書,1969年)等,情報に関する先駆的著作を発表してこられた。これらも,ぜひ読んでもらいたい。なお『情報の文

                                                                          梅棹忠夫『情報の文明学』(中公叢書)を読んで | Vol.5 | バックナンバー | アキューム
                                                                        • Amazon.co.jp: なぜ道徳的であるべきか: Why be moral? 問題の再検討 (大阪経済大学研究叢書 第 92冊): 杉本俊介: 本

                                                                            Amazon.co.jp: なぜ道徳的であるべきか: Why be moral? 問題の再検討 (大阪経済大学研究叢書 第 92冊): 杉本俊介: 本
                                                                          • 偽ナールまとめ。 - にしとこ叢書

                                                                            皆様は「ナール」という書体をご存知だろうか。ナールは、かつての業界最大手「写研」の丸ゴシック体である。原字は書体デザイナーの第一人者、中村征宏氏が制作した。ナールは1972年にリリースされ、その後20年以上にわたって ナールD('73年) → ナールL, M('75年) → ナールE('77年) → ナールDB('87年) → ナールH, U('95年) とウェイト展開された。さらに、装飾書体の ナールO, OS, SH や、幼児用かなも作られ、ナールファミリーは完成された。 1972年のリリース以降、ナールは出版物やTV番組のテロップ、看板など日本の至る所で使用され、国内の丸ゴシック体を代表する存在となった。しかし、90年代以降、PC上での組版が可能となったDTPが普及していく中、写研の書体を使用するには写植機など写研専用システムが依然として必要であり、写植の衰退、DTPの発展と共に、写

                                                                              偽ナールまとめ。 - にしとこ叢書
                                                                            • Amazon.co.jp: 抹消された快楽: クリトリスと思考 (叢書・ウニベルシタス): カトリーヌ・マラブー (著), 西山雄二 (翻訳), 横田祐美子 (翻訳): 本

                                                                                Amazon.co.jp: 抹消された快楽: クリトリスと思考 (叢書・ウニベルシタス): カトリーヌ・マラブー (著), 西山雄二 (翻訳), 横田祐美子 (翻訳): 本
                                                                              • 第二次世界大戦に至るまでにユダヤ人は何をしてきたか~~「国際秘密力研究叢書」を読む3

                                                                                前回に引き続き、国際秘密力研究叢書の本の内容を紹介したい。今回採り上げるのは、この叢書の中で唯一GHQが焚書処分した『今次大戦と裏のニュース 【世界猶太(ユダヤ)情報】』(国際秘密力研究叢書10)という本である。 この本は、一九三九年九月三日にイギリス・フランスがドイツに宣戦し第二次世界大戦がはじまってから一九四〇年十二月にルーズヴェルトがアメリカ大統領選で三選を果たす直前までのにユダヤ人がどう動いたかについて、非ユダヤ系の新聞社・雑誌社などが報道した記事を、掲載社名を伏して翻訳して収録した本である。「裏のニュース」という意味は、背後でユダヤ人が何をしていたかについて報じられているものと理解して良い。 世界の言論機関を殆んど独占していたユダヤ人 この本の序文に、結構重要なことが書かれているので最初に引用させて頂く。 ドイツ、イタリアを除く欧米の言論機関――イギリスのロイター、アメリカのユー

                                                                                  第二次世界大戦に至るまでにユダヤ人は何をしてきたか~~「国際秘密力研究叢書」を読む3
                                                                                1

                                                                                新着記事