・確実性の高い避妊法の選択肢が狭く、きちんと広まっていない ・人工妊娠中絶は年間16万件実施され、未成年だけでも一日37件という数(文献1) ・緊急避妊薬が病院での処方に制限されており入手しにくい ・多くの先進国で60%以上の接種率であるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種率がわずか0.6%(文献2) ・代表的な性感染症であるクラミジアの患者数が年々増加している(文献3) これらは全て日本の現状です。 日本は、医療や公衆衛生において全体としては非常に高いレベルであり、世界各国から注目されている項目も多数あることは事実です。 一方で、こうした「女性の性と健康」という視点でみると、先進国とは言い難い状況が今も存在していると言えるでしょう。 これらの課題に対して個別の対策を講じることももちろん大切です。 それは、今この瞬間にも困っている女性の不安や苦痛を最小限にするために必要不可欠です