週刊誌編集者時代には、ほぼ13年に渡ってカルチャー欄を担当していたが、最後の数年はほとんどデスク担当だったため、音楽、書籍、映画のページは若手編集者のやりたいようにやらせていた。しかし、これは世代の違いなのかもしれないが、20代後半の子たちって、PR担当からプレスシートをもらってそれをそのまま原稿化することに、抵抗がないもんなんだなー。紹介する作品のセレクトにしても「他誌ではやってないもの」「他誌にはない視点」を心がけるぐらいの矜持を持って欲しかったのだが、だいたいここ数年は、その月発売の作品というのを、他誌の情報ページとまるまる同じように構成してもOKという感じであった。ライターも「できるだけ若い人を自分で探してこい」「育てる苦労はあっても、その人が将来自分の武器になるから」と何度も諭したけれど、苦労はイヤなんだと。新デスク体勢になってこの秋からカルチャー欄を一新するらしいのだが、新連載