東京きらぼしフィナンシャルグループ(以下、FG)は2018年5月1日、東京TYFGから商号変更。傘下に東京都民銀行・八千代銀行、新たに新銀行東京が加わり、3行が合併してきらぼし銀行となった。東証一部への上場もはたし、順風満帆のスタートを切った。 しかし、それも長くは続かなかった。2件の不祥事件が立て続けに発生したのだ。 (1)定期預金証書偽造による横領事件 石神井支店に勤務していた36歳の男性行員が2016年5月から2018年5月にかけて、顧客の預金から不正に現金を引き出し横領していたことが発覚。 ◆この行員は石神井支店および上石神井支店それぞれの法人顧客1社、当該法人に関係する個人客2名より普通預金から定期預金の作成依頼を受け、総額3億7,500万円の定期預金証書を交付していた。 ◆7月2日、顧客から預金の解約の申し出を受けた銀行が確認したところ、定期預金証書を偽造し、3億7,500万円