鳥取との県境に近い、兵庫県の山あい。ここの森の中に、約50年前まで総延長44キロもの鉄道が張り巡らされていました。 この知る人ぞ知る鉄道をいま、地元の人たちがよみがえらせようとしているというのです。なぜ今、鉄道を復活?地元の人たちの夢とは? (神戸局ニュースカメラマン 福本充雅) 市の面積の9割を占めるのは… その場所は兵庫県西部の宍粟市。県外の方は読めないかもしれませんが「しそうし」と読みます。東の千葉県匝瑳市(そうさし)と並んで、西の難読地名の自治体として、ちょっと知られています。 その宍粟市は江戸時代から林業が盛んで、実に市の面積の9割を森林が占める森の町です。大半は人工林で、兵庫県内で最も多くスギやヒノキなどの針葉樹を生産しています。 「地元の人がかつてあった森林鉄道を復活させようとしている」と話を聞いて、私は取材を始めることにしました。 「鉄道復活」のきっかけ 話を聞いたのは、地