あの夜散々つぶやいたこと、眠る直前までベッドの中で感じたこと、それがすべてだったけど、あまりに様々な感情が渦を巻いて、次に口を開いたらことばが出なかった。どれもしっくりこなかった。わたしは今、何を思っているのか。 ライブを見て初めて、ほんとの意味で「なぜ2020を冠したツアーだったのか」を理解できたと思う。 単純に2020年のツアーを2021年に持ってきたわけではなかった。照明が落ちて、再び会場が明るくなるまでの時間、その刹那的な瞬間だけ、わたしはいくら焦がれても叶わなかった2020年にいた。ツアータイトルに"2020"を残したこと、3人仕様のライブに組み替えなかったこと、3人になってから歌った曲がセトリに入っていなかったこと、それはきっと偶然ではなく必然だ。意思だ。メンバーが4人で、チンチャうまっかもカナリアも、そして3人のビューティフルも存在しない、だから「NEWS LIVE TOUR