リンク GIGAZINE 「音楽は世界共通の言葉」という通説が間違っていた可能性 音楽は文化や言語の違いを超えて親しまれることからよく「音楽は世界共通の言葉」だといわれています。しかし、アマゾン奥地の先住民の音の聞こえ方を調べた研究により、音楽の聞こえ方にも文化の影響が確かに存在する可能性が示されました。 181 users 1108
9月2日深夜の『タモリ倶楽部』のテーマは「前衛すぎて理解し難い現代音楽」。「現代音楽が生んだ悲劇…弾けない音楽!?無理無理楽譜の世界」と題して、速度が速すぎ、リズムが複雑すぎ、指の数が足りないなど、弾けない無理無理楽譜を紹介します。 ●テレビ朝日『タモリ倶楽部』 2016年9月2日(金) 24時20分〜24時50分 ☆「現代音楽が生んだ悲劇…弾けない音楽!?無理無理楽譜の世界」 前衛すぎて理解するのが難しい現代音楽。その一番の問題は弾けないという問題。速度が速すぎ、リズムが複雑すぎというテクニック上のものから、そもそも指の数が足りないものまで無理無理な楽譜を紹介。その楽譜をみんなで演奏する!? [出演者] MC:タモリ ゲスト:近田春夫、菊地成孔、木本武宏(TKO) ソラミミスト:安齋肇 http://tv.yahoo.co.jp/program/?sid=3772&a=23
書籍『ミュージック「現代音楽」をつくった作曲家たち』が、10月26日に刊行された。 同書は、前衛音楽や電子音楽、ミニマルミュージックなどの音楽家、作曲家のインタビューをまとめた書籍の日本語訳版。著者は現代美術を中心とするキュレーターで、『キュレーション「現代アート」をつくったキュレーターたち』『アイ・ウェイウェイは語る』など多数の著書を発表しているハンス・ウルリッヒ・オブリスト。インタビューとテープ起こし、編集などはすべて著者自らが行なったという。 インタビューに登場する音楽家は、カールハインツ・シュトックハウゼン、エリオット・カーター、ピエール・ブーレーズ、ヤニス・クセナキス、ロバート・アシュリー、フランソワ・ベイル、ポーリン・オリヴェロス、ピーター・ジノヴィエフ、テリー・ライリー、トニー・コンラッド、スティーヴ・ライヒ、オノ・ヨーコ、フィル・ニブロック、ブライアン・イーノ、アート・リン
クシシュトフ・ペンデレツキ。 Aphex Twinが9月10日にポーランドで開かれたEuropean Culture Congressに出演して、ポーランドを代表する現代音楽の作曲家で指揮者のKrzysztof Penderecki(クシシュトフ・ペンデレツキと読むそうです)の曲「ポリモルフィア(Polymorphia)」「広島の犠牲者に捧げる哀歌(Threnody for the Victims of Hiroshima)」のリミックスをライブで披露しました。 「ポリモルフィア」(→YouTube)は映画「シャイニング」のサウンドトラック収録曲として有名です。 「広島の犠牲者に捧げる哀歌」のほうはAphex Twin単独のリミックスのようで、「ポリモルフィア」のほうはオーケストラが演奏に参加しているように見えます。 AFXsetと名付けられたライブセットも披露しています。 また、Aphe
人間が人間らしく生きる上で必要なのは文化だ。 とりわけ音楽は自身の日常へ昇華していく。 この音楽を評価する上で、世代というのは極めて重要なファクターである。 例えば60年代のビートルズ旋風の時期、それをリアルタイムで体験した人間が評価するビートルズと、それ以後に生まれてきた後追い世代のリスナーが評価するビートルズはもはや別のバンドとすら言えるのではなかろうか。 私は21世紀生まれである。 評論界隈というと、おじ様方の懐古主義が蔓延り、もしくわ、現代のHiphop独裁の音楽シーンを過剰に意識したなんともむず痒いセレクトだったりと、若い世代の私なんかはついどこか違和感を覚えてしまう。 アーカイブ量にはそれなりに自信のある私なので、今回はジャンル、年代を問わず、今日までに生まれた名作の中から若い感覚に基づいて個人的ベスト10を作ってみたいと思う。 ベスト10といってもランキング形式ではない。 不
佐村河内氏のゴーストライターだったことを告白し、時の人となった新垣隆。 実は彼は幼少のときから天才と呼ばれ、世界的にも有名な現代音楽家である。 そんなゴーストライターが本当に愛した音楽、現代音楽をアカデミックに迫る1時間生放送。 MC:小籔千豊、眞木蔵人 CLAN:エリイ(Chim↑Pom)、レイザーラモンRG 出演:新垣隆(生ライブあり)
現代音楽の演奏を専門とするアメリカの弦楽四重奏団FLUX Quartetの初来日公演がまもなく開催される。台湾出身のバイオリン奏者トム・チウを中心に結成されたこのカルテットは、1960年代に活動していた現代アート集団・フルクサスへのオマージュを込めた名を冠するというだけあり、6時間以上の長さを誇るモートン・フェルドマンの“弦楽四重奏曲第2番”を演奏するなど、型破りなパフォーマンスで注目を集めている。 日本でおこなわれる3公演のうち、神奈川県民ホールの公演でプロデュースを務めるのは、作曲家・一柳慧。1950年代にニューヨークへ渡り、ジョン・ケージに師事、帰国後は日本に現代音楽を紹介し、「ケージ・ショック」と言われるほどの衝撃を音楽シーンに与えた人物である。 演目は、一柳やケージの作品をはじめ、ジョン・アダムズやジョン・ゾーンの代表曲など、現代音楽にあまり馴染みのない人でも楽しめる内容になって
数学者が作曲をする日も近そう。 むかしむかし、フロッピーディスク時代に画像データから曲を作るソフトが秋葉原のコンピュエースで売られていたような覚えがあるのですがそれはさておき、「時刻表の音楽 -山手線のために-」は山手線各駅 稚内駅の時刻表データを以下の計算式で音符化。現代音楽やらエクスペリメンタル・メタルやらチップチューンやらのサウンドに仕立てています。 (路線ID×「時」+「分」) mod 音列の要素数 下記リンク先では「新宿駅 -オギュスト・ミュステルのために-」「目白駅 -イワン・ヴィシネグラツキーのために-」「御徒町駅 -フレドリック・トーデンダルのために-」の3曲が視聴できます。どの曲もかなり難解なのでご注意を。 時刻表の音楽 -山手線のために-[ハギプラン] (武者良太) 【関連記事】 ・本日開業の 東京メトロ 副都心線 に乗ってきたよ ・あの新幹線500系が各駅停車に ・鉄
戦後の日本の現代音楽に大きな影響を与えた作曲家で、NHKの大河ドラマなどの音楽も手がけた湯浅譲二さんが、7月21日に東京都内の自宅で肺炎のため亡くなりました。94歳でした。 湯浅さんは福島県郡山市出身で、音楽愛好家だった父親の影響で幼いころから音楽に親しんで育ちました。 旧制安積中学校を卒業したあと、医師を目指して慶応大学医学部に入学しましたが、独学で始めた音楽に関心を持つようになり、同世代の作曲家、武満徹さんらが結成した前衛的な芸術家グループ「実験工房」に加わって、本格的に作曲家としてのキャリアをスタートしました。 湯浅さんは、代表作の「クロノプラスティク」をはじめ、管弦楽や合唱など、さまざまな作品を作曲し、最新の音響技術を駆使した電子音を取り入れるなど、前衛的な作風で、国内外の多くの音楽家に影響を与えました。 また、NHKの大河ドラマ「元禄太平記」や「徳川慶喜」、それに、「おかあさんと
この記事には複数の問題があります。改善やノートページでの議論にご協力ください。 出典は脚注などを用いて記述と関連付けてください。(2011年8月) 独自研究が含まれているおそれがあります。(2011年8月) 言葉を濁した曖昧な記述になっています。(2011年8月) 現代音楽(げんだいおんがく)は、西洋クラシック音楽の流れであり20世紀後半から現在に至る音楽を指す。ドイツ語では「Neue Musik」、英語では「20th century classical music」などと表記されるようにその定義も非常に曖昧・抽象的であり、他の時代の西洋音楽史の区分のように、様式によって区分されたものではない。現代音楽は調性をはじめとする従来の音楽様式を否定・更新した先鋭的な音楽を指すことが多い。最も顕著な特徴は無調への傾倒と不協和音の多用である。 現代音楽という用語はその技法が考えられた年代のことを示し
現代音楽の孫たちは様々なジャンルで今も活躍していまる。クラブ・ミュージックやロック、ジャズにいたるまで、私たちが普段は現代音楽からは遠いと思っているジャンルの音楽を、現代音楽から受けた影響関係によって再構成して紹介します。 アヴァンギャルド / ノイズ パフォーマンス エレクトロニクス ループ / クラブ / サンプリング 映画音楽 アヴァンギャルド / ノイズ 今日、ハードコアなどのロックに欠かせないノイズ音楽は、イタリア未来派の音楽家によって生み出された。また、無調や即興性を含むアヴァンギャルドな演奏は、ジャズシーンをはじめとして多くのアーティストがダイレクトに影響を受けている。60年代以後のロックが現代アートと融合し始めるという傾向にも注目。 John Cage John Cage 実験音楽とは何か?無音の音楽とは何か?不確定性とは、偶然性とは何か。戦後のあらゆるアヴァンギャルド芸術
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松本昭彦 (Akihiko Matsumoto) Blog Algorithmic Computer MusicMax/MSPやJavaプログラミング、音楽理論を用い様式、作曲技法のモデリングから自動生成、音響合成を解説ヘビーメタルを抽象化した現代音楽コンピュータ音楽 図形楽譜を使ってヘビーメタルを抽象化した音楽を作りました。 音響素材はフィードバックノイズ、ドラム、ディストーションギターのパワーコードなどすべてヘビメタを象徴する素材です。 これらを使って、どれだけ音楽の要素を抽象化できるか挑戦しています。 この図形楽譜は、音楽を作ってから後付けでグラフィックを描いたのではなく、あらかじめ図形楽譜に描かれた図形をJitterが解析して、リアルタイムに音響化しています。 当然楽譜を別のものにすれば同じ音響素材を別の方法で演奏することになり、異なる音楽が出現します。 デジタルの解析技術をふん
/_ back 筆者多忙のため2年止まっていますが、改訂準備中。 ■現代音楽を聴く100組(110枚)のCD 野々村 禎彦 本稿での《現代音楽》の定義は「20世紀生まれの作曲家の第2次世界大戦以降 (戦中を含む)の作品」です。ただし、広義の《クラシック音楽》に分類される 作品に限りました。それ以外のジャンルは、皆様の方がよくご存じでしょうから。 CDは曲目の組み合わせの良さを優先して選んでおり、必ずしも演奏として最高 という意味ではありません。もちろん、一定の水準はクリアしているものばかり ですが。そのため、現時点では発売予定の録音も数枚混ざっていますが、それは ご愛敬ということで。かなり長いので5分割しました。また、購入の目安として、 ◎(まず買いたい20組=22枚)および○(次に買いたい30組=33枚)を 付けてあります。レーベル表記はオリジナル盤に従い、海外音源で国内盤が出て いるC
ヤニス・クセナキス ( Iannis Xenakis ) はルーマニア生まれのギリシャ系フランス人の現代音楽作曲家。 2001年にこの世を去ったが、音楽のみならず数学や建築などの分野でも名を馳せた天才肌のアーティストである。 クセナキスは現代音楽というジャンルではトップクラスの知名度があり、 都会のタワレコや HMV の店頭では必ず彼の CD が何枚も置いてあるくらいメジャーな作曲家だ。 それでも現代音楽に馴染みの無い人にとってはやはりマニアックな存在にすぎず、管理人も現代音楽を聴くようになるまでは知らなかった。 というか、クセナキスの音楽に出会ってから現代音楽を聴くようになった。 彼の音楽を一言で言い表してみるなら 「前衛爆裂現代音楽」 。 文部省推奨歌しか知らない人がうっかり耳にしたら、あまりの衝撃にブッ飛ばされて3日間くらい寝込むこと必至だ。 それくらい激烈で実験的で常識のレベルを逸
エイフェックス・ツイン、スクエアプッシャーらワープ・レコード所属アーティストとアヴァンギャルド音楽家との音楽がどのように繋がっているのか、また人間と機械との関係はどのようなものなのか、それらを追求したプロジェクトのアルバム『Warp Works & 20th Century Masters』(写真)が発売されます。 このプロジェクトは、現代音楽を主軸に活動する室内オーケストラのロンドン・シンフォニエッタが、2003年8月にロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールにて行なったもの。当日はエイフェックス・ツイン、スクエアプッシャーらによるインストゥルメンタル、そして20世紀の現代音楽家ジョン・ケージ、カールハインツ・シュトックハウゼン、スティーヴ・ライヒなどの楽曲を披露し、ワープと20世紀現代音楽家との関係を追求。ピアノの内部にゴムやネジを足し、ピアノの弦に鎖を乗せたジョン・ケージやエイフ
2016.09.09 Fri Sponsored by 『ロームシアター京都セレクション 寒川晶子ピアノコンサート~未知ににじむド音の色音(いろおと)~』 現代音楽家の寒川晶子が、9月24日に、『ロームシアター京都セレクション 寒川晶子ピアノコンサート~未知ににじむド音の色音(いろおと)~』を開催する。彼女が演奏するのは、「ド音ピアノ」と呼ばれる特別なピアノ。88あるすべての鍵盤を「ド」の音に調律し、「ド」から「ド#」までのグラデーションだけを使って、音が空間の中に滲んでいくような演奏を行う。 今回CINRA.NETでは、日本にいち早くフリージャズを持ち込み、一柳慧ら現代音楽家とも深く交流してきた山下洋輔と、寒川の対談を実現。なんとなく堅苦しいイメージを持たれがちな「現代音楽」が、いかに楽しく面白く、驚きのある分野であるかをたっぷりと語り合ってもらった。 ピアノを全部同じドの音に調律したっ
坂本龍一が発表した数々の音楽作品を紐解く連載「追悼・坂本龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代」(記事一覧はこちら)。 第13回の書き手は、『commmons: schola vol.18 ピアノへの旅』にも参加した音楽ライターの小室敬幸。若き坂本龍一が強く意識していた作曲家の三善晃の存在を入り口に、『千のナイフ』とYMO以前の「分岐点」とも言うべき「現代音楽のエリート路線」と決別、その先で切り拓かれたキャリアについて。 坂本龍一を「教授」たらしめたクラシック〜現代音楽家としての足跡と楽曲群、そして1982年に高橋悠治に書き下ろされた“Just for Me(ぼく自身のために)”を読み解き、たどる。 批判的なビラを配ったという有名なエピソード等もあって、坂本龍一と現代音楽の関係を語る際に武満徹(1930年–1996年)の名があがりがちだ(*1)。 だが東京藝術大学の作曲科在籍中に書かれた作
少しマニアな音楽データベース プログレ、テクノ、ニューウェーブ、声優、ノイズ、アンビエント、現代音楽など少しマニアックな音楽のデータベースを公開します。 いわゆる普通の音楽や、メジャーなアーティストに飽きた人のためのブログです。 もう少しやります現代音楽ということで、本日はデータベース更新ではなく、現代音楽のアホ作品特集です。 もはや前衛的を超えてギャグというか、アホというか・・、まあそのような知らないで生きててもなんら差し支えの無い作品を紹介してみます。 ジョージ・ブレクトの作品。 「フルート独奏」 フルートをバラバラに解体して、それを再び組み立てる。 「ヴァイオリンのためのソロ」 ただヴァイオリンを磨く。 「櫛の音楽」 櫛を上から一本ずつはじかれていき、最後の歯がはじかれて演奏終了。 「オルガン作品」 オルガンという指示しかない・・。
先日季節の歯車がまた回り始めただとかなんだとうそぶいて風流や雅の分かる人間を気取っていた者ですが、存外すぐには涼しくならないもんですね(毎年のことか)。だれが考えたんだか「残暑」という巧い言葉がありますが、一度は去った振りしてまだ向こうの木陰でこちらの様子を伺っている少女の眼差しのように、秋口に居残った夏はジトッと僕のうなじに汗をかかせるのです。 さて、夏になれば僕は自動機械のごとく「夏がく〜れば思い出す〜♪」を口ずさんでしまうほどに文部省唱歌に毒されている人間なのだけれど、尾瀬なんて行ったことないので思い出すことなんて不可能なのである。 だからなんだといいますのも、本日は音楽の話でして。 今日の夕方に『爆笑問題のニッポンの教養』坂本龍一の回の再放送をやっていた。坂本龍一といえば、言わずとしれたYMOのメンバーであるとともに、東京藝大を主席で入ったとか出ただとかどっちか忘れたけれど、とにか
なんでしょうこれは。最初は明和電機の「ビットマン」っぽいものかと思いましたが、開発しているのがYAMAHAなので音楽系です。 この「TENORI-ON」には、256個の発光スイッチ兼インターフェイスが搭載されていて、それらをいじっているとシーケンスができてくるようです。また、この製品は複数をつないで演奏することも可能だとのこと。 最近、光・映像と音の同期をつかった表現一気に広がっていますね。これからがますます楽しみです。(西尾祐飛) 製品情報 YAMAHA [ TENORI-ON ]
国内屈指のポップデュオ”TENNISCOATS”が最新作をオーストラリアのChapter Musicよりリリース!!不失者などアンダーグラウンドなシーンで数々の伝説的なバンドに参加してきたことで知られる高橋幾郎を迎えた今作品はテニスコーツのキャリア史上、最もロックな仕上がり!!サイケデリックなギターとジャムセッション特有のグルーヴが織りなす壮大なスケール感を持っている一枚!!
現代音楽だから新しいんじゃない。現代音楽“なのに”新しい音楽――Ensemble FOVE"SONAR-FIELD"公演評 サントリー音楽財団から出版されている『日本の作曲』という書籍があり、これまでに「1990-1999年」と「2000-2009年」を対象にした2冊が刊行されている。それぞれ4名の音楽学者や音楽評論家によって座談会がおこなわれ、1年毎、その年に初演された日本の現代音楽(≒現代〔の西洋芸術〕音楽)で重要だと考える作品を挙げて議論していくという体裁の内容だ。 「1990-1999年」では石田一志、白石美雪、武田明倫、楢崎洋子(50音順)が評者となり、「2000-2009年」では石田と武田(2003年没)が去った代わりに、白石、楢崎に加え、片山杜秀、沼野雄司が評者となった。 評者が変わったことにも大きく起因しているとはいえ、両者で挙げられている作品の変化は著しい。「1990-1
20世紀は(残念ながら)「現代(無調)音楽」の時代である。 バッハ〜モーツァルト〜ベートーヴェン〜シューベルト〜ショパン〜ワグナー〜マーラー〜ドビュッシーなどなど数百年に渡って脈々と伝えられてきた「クラシック音楽」には、その時代時代に「新しいがゆえに難解で理解しにくい音楽」が確かに存在した。 しかし、新しく・難解な音楽も、数十年の時を経てみれば受け入れられる。新しい音楽は、理解し受け入れるのに「少しばかり」時間が必要なだけなのだ。そう思われてきた。 ところが、20世紀に登場した「現代(無調)音楽」は、ちょっと様子が違う。 無調で作品が書かれるようになったのは、まさしく20世紀初頭である。それは、調性にがんじがらめになり肥大した後期ロマン派音楽の反動として、産声を上げた。 最初は「太刀打ちできないほど巨大な」伝統的音楽への「ごまめの歯ぎしり」的な反抗に過ぎなかったはずだった。音楽とはメロディ
3.音楽によせて -音楽室 かつて在ったものはそれ自身が踏み越えられる事によって、新しい何かを生み出す大地となる。そして、今在るものはすでに自らが大地となるべく理に、未だ来たらざる次代を遠く想い馳せる。 当音楽室においては、かつてのヨーロッパの古典的・伝統的音楽体系に取って代わり、いわゆる現代音楽へと通づる流れを形作った、その源流とも言うべきいくつかの作曲技法、あるいはそこから展開され、またさらにはそれをひとつの足がかりとしてそれを踏み越え、新しい意味を担いつつ派生してきた作曲法と、それらを基礎付ける思考や概念などに焦点を当てて、そのような現代音楽系の音楽語法を随時、ここに紹介してみたいと思う。 予備知識編/音程 ・音列構造の理解の一助として ・度数、音程における完全・長・短等の種類、他 2003.8.24 音楽室(1) 12音技法=”相互の間でのみ関係付けられた12の音による作曲技法”
20世紀音楽の世界(現代音楽入門) 20世紀音楽の世界 〜現代音楽って何?〜 最近,クラシックの演奏家やBGMでも20世紀の音楽 を取り上げる機会が多くなっています。 その反面,20世紀の音楽の情報は不足していて 「現代音楽って聞いていて難しい音楽のことでしょう? ちょっと聞くのをためらうよね?」 と思われる方が多いのが実状です。また現代音楽 に興味を少しもって現代音楽の解説書やホームページ を読もうとしてもそれらは音楽をある程度知っている人 向けに作られているので 普通の人にはあまり面白味がないのです。 確かに現代音楽には 聞き難い曲もあるけれど歴史や時代背景 を知ると非常によくわかることも事実です。 ここでは現代音楽がどういう事情で出来たのか 歴史を追って解説します。お勧めの曲や 代表的な作曲家も紹介しますので,もし現代音楽に 興味が出てきたらぜひ一回聞いてみて下さいね。 20世紀音楽
IT技術を中心に、暮らしに役立つ情報からクラシック音楽の解説まで気軽に情報発信しています。 WEBサイトはhttp://toremoro21.world.coocan.jp/ Twitterは@toremoro21です。 Blogを始める前から「Tomo's Homepage」というWebページを運営している。私の知人の多くはこのWebページをP2Pの解説ページだと思っているが、実は現代音楽入門のコーナーとして立ち上げたのが始まりだ。元祖Webページは大学院院試が終わった直後に作り始めたので、もう10年以上前のことになる。 P2Pもそうなんだけども、現代音楽(というより現代芸術全般かな?)って普通の人にとって物凄い偏見があると思う。でも実際に聞かせると意外に聞ける!とかクラシックより面白いよね、という人が多い。現代音楽に触れる機会は残念ながら少ないので、多くの人が偏見を持っているのが実情な
<ザ・スコープ>はヨーヨーダイン工場の電子機器の組立て作業員の溜まり場だった。外側の緑色のネオン・サインは精巧にオシロスコープ管の画面をかたどったもので、そこには限りなく形を変えるリサジュー図形の踊りが流れている。この日は給料日らしく、バーの中は、だれもがもう酔っぱらっているようだった。(略)とつぜんバーの向こうの端にあるジューク・ボックスのようなものから、ウーだの、イーだのという音のコーラスが響いてきた。だれもが話をやめた。バーテンが飲みものをもって、忍び足で戻ってきた。 「どうしたの?」とエディパは小声で言った。 「あれはシュトックハウゼンの作品」とクールな灰色の顎ひげが教えてくれた(トマス・ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』より) CDは売れなくなり、モラルの欠如した音楽データの違法コピーが蔓延し、レコード店は次々に潰れていく一方で、リスナーの趣味は細分化し続け、今や隣の席のあのコ
現代音楽は、クラシック音楽からの流れを継承している音楽で、言うならば「クラシック音楽の進化した1つの形」とも言える音楽ですが、その進化の過程において音楽が非常に複雑になってしまい、時に、聴き手によっては“楽曲への理解が全くできない作品”まで世に出るようになってしまいました。 そんな現代音楽を理解するには、音楽を素直に体の中へと受け入れる気持ちを持ち、楽曲に対して先入観無く何度も聴き込み、耳を慣らす事が最も簡単な方法となります。 意外な事に、人間の耳の発達速度は楽曲の進化よりも格段に速く、数百年の年月をかけた音楽の進化を、聴き手によっては数日・数時間程度で受け入れられるようになり、楽曲が作り出す世界から、必ず“何かしらの魅力”を見つけ出せるようになります。 しかし、そんな現代音楽の世界には、何十回、いや、何百回と聴いても、その意味を全く理解する事ができない楽曲が存在します。 それが、ジョン・
近現代音楽の作曲家一覧 (きんげんだいおんがくのさっきょくかいちらん)は、生誕がおおよそ1880年以降であるクラシック音楽の作曲家の一覧で、生年の順、生年が同じなら没年の順である。 他の時期のクラシック音楽の作曲家についてはクラシック音楽の作曲家一覧を参照のこと。また、日本のクラシック音楽の作曲家一覧、en:Contemporary classical music も併せて参照するとよい。
IT技術を中心に、暮らしに役立つ情報からクラシック音楽の解説まで気軽に情報発信しています。 WEBサイトはhttp://toremoro21.world.coocan.jp/ Twitterは@toremoro21です。 現代音楽のお勧めCD紹介コーナーも今回(3回目)で最終回です。 1、2回目は以下のとおりです。 秋の夜長に現代音楽ってどうよ?~Vol.1「聞きやすい曲」編 冬の夜長に現代音楽ってどうよ?~Vol.2「カッコいい曲」編 今回は現代音楽の中でもインパクトが強く、また音楽史に影響を与えた曲を紹介したいと考えています。 シュトックハウゼン「コンタクテ」 シュトックハウゼンといえば、トータルセリーや電子音楽を確立したことで有名です。特にノイズが好きな人には「神」扱いされているようです。 本当はシュトックハウゼンのCDとして、電子音のみで作曲した「習作Ⅰ」「習作Ⅱ」、少年の声と電子
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やマリインスキー歌劇場管弦楽団など今秋も大物の来日が相次ぐクラシック界。新譜やコンサートの演目を見ると、ひと際目立つのが現代音楽の数の多さだ。背景には昨年のヒンデミット(没後50年)に続き、今年はロシアの前衛作曲家シュニトケ(生誕80年)や、「ゴジラ」をはじめ数々の映画音楽を残した伊福部昭(同100年)ら大御所がメモリアルイヤーを迎えたことがある。近年はTBSテレビ「情熱大陸」に登場した藤倉大ら若手作曲家の活躍もめざましい。 とはいえ、ベートーヴェンやショパン、マーラーあたりまでならまだしも、現代音楽となるといきなり腰が引けてしまう音楽ファンも多いのではないだろうか。ロマン派に比べると無機質で、意味不明で、退屈?それは古典絵画と現代アートの比較にも通じる。 現代音楽のアルバムでグラミー賞 五嶋みどり 11歳でニューヨーク・フィルハーモニックと共演して以来、
1900年代初頭にかけて、ウィーンで活躍したアントン・ヴェーベルンやアルノルト・シェーンベルク、アルバン・ベルクによるミニマル・ミュージックの誕生とも言える新ウィーン楽派から始まり、40年代からはジョン・ケージの偶然性の音楽、そして第二次大戦直後の50年代前後からは一気に加速し、ピエール・ブーレーズのトータル・セリエリズム、 クセナキスのミュージック・ストカスティック、ベンデレッキ、リゲティのトーン・クラスター、 ブスール、ベーリオ、そしてシュトックハウゼンなど代表的な現代音楽家が現れる。 ちなみに現代の電子音楽には必須の機材の元祖で、電子工学博士であるロバート・モーグが開発した「アナログシンセサイザー」が公に発表されたのは1964年。その遥か昔から、この方々はこんなもの凄い音楽を生み出していたのです。 まずは、熱狂的な信者が多い、カールハインツ・シュトックハウゼン Karlheinz S
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