福島原発事故当時、甲状腺がんとなった男女が東京電力を訴えている裁判の第11回目の口頭弁論が9月11日、東京地方裁判所で開かれた。裁判所から、全ての主張を出し尽くすよう求められていた原告は全部で15本の準備書面を提出した。一方、東京電力は2本の反論書面を提出した。 原告の主張のうちの1つは、被告の主張する「過剰診断」論を否定するもの。福島県で見つかっている甲状腺がんの手術症例などに基づき、福島県で見つかっている甲状腺がんは、被告の指摘するような「潜在がん」とは言えないと主張した。また、原告一人ひとりについても、病気の推移を詳細に示し、短期間で腫瘍が増大している実情や、多数のリンパ節転移が見つかっていることを指摘した。 大気中浮遊物測定局内で「霧箱」効果? また、UNSCEARの報告書の被ばく線量評価については、黒川眞一高エネルギー加速器研究機構名誉教授の5通目となる意見書を提出した。UNSC