5月19日、平和記念公園周辺を完全封鎖する前代未聞の警戒態勢の中で、G7広島サミット(先進7カ国首脳会議。以下、広島サミット)が始まった。 各国の首脳が次々と広島市に来訪する一方で、市内ではサミット反対を主張する陣営のデモや集会も多数繰り広げられている。 このサミット開催を前に、メンバーが次々と逮捕されSNSでもトレンド入りしたのが、世間では「暴力革命を主張する過激派」とされている中核派だ。同派は「核戦争のための帝国主義会議=G7サミット粉砕!広島行動」として、開催前の17日から21日まで市内各地で集会やデモをSNSや街頭でのビラ配布を通じて呼びかけている(この原稿を書いていたら、さらに現地のデモで逮捕者が出ていた)。 いま、彼らはなにを目的に「広島サミット粉砕」を主張しているのか。現地で活動中の、中核派全学連副委員長の矢嶋尋さんが取材に応じてくれた。 既に多くのメディアで報じられているが