満員電車内での痴漢事件や痴漢冤罪トラブルが連日報じられている。被害者である女性が痴漢撲滅を訴える一方で、男性は痴漢冤罪問題に大きな関心を持つ。男性は「自分は痴漢をしないが、痴漢に間違えられるかもしれない」と考えているからだろう。 しかし、「すべての男性が痴漢常習犯になる可能性がある」と世の男性に警鐘を鳴らす人物がいる。『男が痴漢になる理由』の著者である精神保健福祉士・社会福祉士、斉藤章佳氏だ。アジア最大規模の依存症治療施設といわれる東京の榎本クリニックで1000人を超える痴漢常習者を含む性犯罪者の治療に携わってきた。平凡な男性がなぜ痴漢行為に走り、やめられなくなるのか。その理由を聞いた。 この記事の写真を見る ――多くの男性は「自分は痴漢をしない」と思っているはずです。だからこそ、痴漢冤罪が大きな関心を集めているのではないでしょうか。 私も男性ですから痴漢冤罪は他人事ではありません。それは