1: 風吹けば名無し 2023/08/11(金) 10:52:15.28 ID:??? T 元亀元年(1570)6月、織田信長は同盟者である徳川家康と共に、近江(滋賀県)北部の浅井長政を攻めるべく軍を発した。 浅井方には、越前(福井県東部)の大名・朝倉氏が加勢。28日、長政の本拠・小谷城の南方を流れる姉川の河畔で、織田・徳川軍と浅井・朝倉軍は激突した。世にいう「姉川の戦い」だ。 〈――押しつ返しつ散々に入り乱れ、黒煙立て、鎬(しのぎ)を削り、鍔(つば)を割り〉 と、『信長公記』にも記されたほどに激しい戦闘が続き、やがて、織田・徳川軍が勝利する。浅井・朝倉軍は総崩れとなったかが、そんな中、踏みとどまって抗戦を続ける者がいた。 その大柄な武者は、五尺三寸(約160cm)を超える長大な大太刀を振るい、四方八方に群がる敵を次々と斬り伏せた。 彼の名は、真柄十郎左衛門直隆(なおたか)。「北国無双の大