昭和を生きた人にとっては、「テレビ」が情報源のほぼすべてだったといえよう。コンプラ意識が希薄だったこともあり、今では絶対にできない演出や企画がお茶の間で当たり前に流れ、人々の脳裏にインパクトを残してきた。百戦錬磨のプロインタビュアー・吉田豪氏も、テレビによって人生を変えられ、生かされてきたと語る。みんかぶプレミアム特集「さよなら、テレビ」第6回。 テレビを見るため不良からの誘いにウソをついて断る 本当にボクは死ぬほど「テレビっ子」でした。両親が共働きで、外遊びも好きじゃないから、毎日まっすぐ家に帰ってすぐテレビ。ジャンルも関係ないですね。アニメも特撮もドラマも時代劇もバラエティもワイドショーも歌番組も映画もなんでも見まくってて。当時のテレビのチャンネルはダイヤル式だったんですけど、ポスターを丸めたものの先端に切れ目を入れて、寝ながらチャンネルを変えられるようにするぐらいにはテレビ漬けでした