「ピーター・ドラッカー氏のように日本企業の経営課題を洞察し、2010年代の経営モデルを提唱する。そんな思いを持つ同僚たちが集まり、昨年11月から自主研究活動をスタート。まず仮説を立てた後、多数の経営者と議論したり、上場企業にアンケート調査した結果、多様化が進む人材をいかに共鳴させ、求心力と活力を持たせるかが最重要だと確信した」 野村総合研究所の増田有孝・主席コンサルタントは、氏などが執筆した書籍「2010年日本の経営 ~ビジョナリー・エクセレンスへの地図」の狙いと経緯をこう語る。同書は、丸善東京本店ではビジネス書分野で4週連続でトップ10に入り、先週は第1位となった。 増田氏は、「今後人材の“ネコ化”が進む。組織忠誠心の強い従来のイヌ型人材とネコ型人材が混在する組織をマネジメントするには、リーダーが理念やビジョンで彼らを共鳴させることが欠かせない」と強調する。 ネコ型人材とは、おもしろいと