紅毛港保安堂外観。右奥の提灯には第三十八号哨戒艇の乗組員らの名前が記されている。 鳳山紅毛港保安堂(ほうざんこうもうこうほあんどう)は中華民国(台湾)高雄市鳳山区紅毛港にある廟である。旧日本海軍の第三十八号哨戒艇(旧称、樅型駆逐艦「蓬」)が祀られていることが特筆される。 由来[編集] 神艦「38にっぽんぐんかん」 第三十八号哨戒艇を祀るようになり崇拝の対象が現在の形態となった経緯については、文献や語り手によって内容は異なるが、整合を取るとおおよそ以下のようなものである[1][2][3][4][5][6][7][8]。 第二次世界大戦が終結した翌年の1946年、出漁していた紅毛港の漁民の漁網に、一体の頭蓋骨が掛かった。漁民は頭蓋骨を草葺の小屋だった祠の神棚に安置して「海府尊神」として祀った。以降大漁が続いたため、霊験あらたかな神であるとして信仰されるようになり、1953年に保安堂を建立した。