現金を銀行に預けずに自宅で保管する「タンス預金」をする人は少なくありません。タンス預金であれば、銀行やコンビニなどにあるATMで引き出すことなくいつでも使えます。また、金融機関が経営破綻しても、タンス預金であれば影響はありません。 一方で、タンス預金をしようとしている人に知っておいていただきたいのは、相続税対策のためにタンス預金をするのは絶対に避けるべきということ。相続税を申告する際に相続財産に含めていないタンス預金があった場合は、税務調査によってその存在が発覚し、重いペナルティが課せられる恐れがあります。 本記事では 、タンス預金をするメリットやデメリット、税務調査でタンス預金が発覚する理由などを、相続税専門の税理士がわかりやすく解説します。 1.タンス預金の意味を知ろうタンス預金とは、自宅で保管しているお金を指します。たとえタンスの中に入っていなくても、金融機関に預けることなく、引き出