日本を代表するドラマー、村上“ポンタ”秀一さんが3月9日、入院先の病院で亡くなった。70歳だった。 1970年代にリリースした「SPACY」や「イッツ・ア・ポッピン・タイム」などのアルバムで、スタジオミュージシャンとしてポンタ氏を起用していたシンガーソングライターの山下達郎さん(68)が、20代の当時から気鋭のミュージシャンとして同じ時代を生きた“戦友”との思い出について振り返った。 インタビュアーは音楽ライターの真保みゆき氏。真保氏は、ポンタ氏がデビュー30周年にあたって出版された自伝本「自暴自伝」(2003年、文藝春秋刊)の構成を手掛けた。 (#2より続く) ◆ ポンタと離れたのは、ギャラが高いのと…… ――レコーディングって、そもそも「記録」じゃないですか。「ポッピン・タイム」を聴いていると、そうした言葉本来の意味にものすごく合致しているなと。まさにこの時代でしかあり得ない。 山下「