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  • Economics Lovers Live:グーグルのおせっかい?

    いま気がついたんだけど、「田中秀臣」と自分の名前をグーグルの検索で入力すると、その瞬間に「田中秀臣 池田信夫」とウインドの下に伸びた部分(なんというのかしらんw)に出てくる。これは僕の設定だけなのか普遍的に出てくるものなのか、そういうことに疎いので知らないが、もし一般的に出てくるのだとしたら、正直困るんだけど 笑。いったいいつからそんな設定になっているのかしら?

      Economics Lovers Live:グーグルのおせっかい?
    • Economics Lovers Live - 奴隷制が配分の効率性で自由雇用制より優位なの?

      コメントきたのでついでに。ノーベル経済学賞受賞のフォーゲルらが奴隷制が「効率的」だといったという話だけれども、これただ生産性が上まわっているというだけで、そのブログで話題にしている「配分の効率性」に直接関係する問題ではない、というのが通説。そのブログでは、労働サービスの配分の効率性の問題だとかいっているようだけれども、そんなことをフォーゲルたちはいってもいない(原論文みれば明確に否定)。配分の効率性自体を、パレート効率性、カルドア・ヒックス基準などの観点から、ローレンス・ホワイト教授がこの論文(http://cniss.wustl.edu/workshoppapers/whitepaper.pdf)で検証しているけれども、奴隷制が自由雇用制よりも配分の効率性の点で優位であることは極めて疑わしい(事実上否定)。 この種の議論をわざわざ当人たちの主張を度外視して。それより疑問なのはなんの理論的

        Economics Lovers Live - 奴隷制が配分の効率性で自由雇用制より優位なの?
      •  清算主義の復讐 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

        『週刊東洋経済』の斎藤誠氏の「成長重視、空しさばかりの政治算術」(『経済を見る眼」)。 あいかわらずのマイルドインフレに誘導するリフレ政策への根強い懐疑と批判が展開されている。ベースは低生産性企業を低金利で延命させるのではなく金利をあげて淘汰すべし、という清算主義の適用であろう。低金利環境だと資産価格バブルが発生し、ガラクタ投資が積みあがるというのが齋藤氏の主張でもある。 ちなみに氏が「標準的なマクロ経済理論が予測するところは冷酷である。低金利環境でインフレを引き起こし無理やりに経済成長を誘導しようものならば、マクロ経済は企業価値の裏づけのない資産価格バブル」になると書いているが、ここでの「標準的なマクロ経済理論」というのは妥当ではない。事実上のデフレの疑いのあるときに金融緩和を採用するのが標準的なマクロ経済理論の説くところであり、氏の年来の主張のようにデフレの状態で金利を上げたり、または

           清算主義の復讐 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
        • 金利の種類が違うのでは? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

          http://www.h5.dion.ne.jp/~bond7743/doramemon0809.html (引用)もともと高橋先生はリフレーション政策を提唱してると理解しております。で、そのリフレ政策って今の日本で実施すると基本的には期待インフレ率の上昇(というかそもそも2%程度のインフレにって話ですよね)によって長期金利上昇要因になる(少なくとも2%のインフレに持っていくのであれば長期金利が1.5%に留まる訳はございませんえん)話でありまして、長期金利低下で云々というのは従来提言している政策のロジックと全く違う話を持ち出しているご都合主義の香りがプンプン漂ってくるのですけれども(引用終り) 高橋洋一さんがここの記事http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20080910-00000003-voice-pol(おお!全文ネットで読める!)で書いて

            金利の種類が違うのでは? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
          • 第四回河上肇賞、三年ぶりに本賞の受賞者! - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

            ■第4回「河上肇賞」受賞者決定! 〈本賞〉 片岡剛士 氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員) 作品名:『我が国の経済政策はどこに向かうのか ――「失われた10年」以降の日本経済――』 〈奨励賞〉 平山亜佐子 氏(エディトリアルデザイナー、文筆家) 作品名:『明治 大正 昭和 莫連女と少女ギャング団』 和田みき子 氏(助産師) 作品名:『1920年代の都市における巡回産婆事業 ――経済学者、猪間驥一の調査研究を通して――』 http://fujiwara-shoten.co.jp/main/news/archives/2008/11/4.php 安達誠司さんの『脱デフレの歴史分析』以来の本賞受賞。片岡さん、おめでとうございます。 http://www.fujiwara-shoten.co.jp/main/kawakami_prize/ (補遺)なお同賞は刊行された著作(現段階で

              第四回河上肇賞、三年ぶりに本賞の受賞者! - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
            • 生存権の経済的基礎(メモ書き) - Economics Lovers Live

              以前も書いた話題ですけれども、生存権の経済的基礎を巡って考えてます。自分の思想史研究としてはすでに過去エントリーで小文を掲載したのですが、それと相補的な関係にあるのが橋本努氏の『日本の経済思想』第二巻にある左右田喜一郎論だと思われます。この論文は主に左右田の「天才」論への批判を、私が前記の小文で書いた「戦略的な不可知論」と類似した観点から行っているのではないか、と興味を惹かれました。 それと『週刊東洋経済』で吉川洋先生が書かれていた短文や、ジェフリー・サックスが『貧困の終焉』で、「なぜ豊かな国が貧しい国を援助しなくてはいけないか」という理由として利用していた社会的不安定の回避、という理屈も生存権の経済的基礎として考慮に値すると思います。 最近では、内藤淳氏の『自然主義の人権論』も進化心理学的な発想とも親和的で興味をひく話でした。内藤氏の分析は吉川先生の短文を見事に補強するものでしょう。 そ

                生存権の経済的基礎(メモ書き) - Economics Lovers Live
              • 新型コロナ危機、逆風下のグローバリズムにとどめ? Global Economics Trends 編集委員 西村博之 - 日本経済新聞

                新型コロナウイルスの猛威を前に、グローバリズムの行方に暗雲が垂れこめている。感染拡大で企業のサプライチェーン(供給網)は乱れ、人々の移動は制限され、国際協調のほころびも目立つ。米トランプ政権下で逆風にさらされるグローバリズムに、今回の危機はとどめを刺すのか。「グローバリズムは手に負えないところまできた」。2月上旬、ロス米商務長官はそう嘆いてみせた。「iPhoneひとつ作るのに6大陸、43カ国の

                  新型コロナ危機、逆風下のグローバリズムにとどめ? Global Economics Trends 編集委員 西村博之 - 日本経済新聞
                • 日本銀行の「天下り」はどうなっているのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                  二日ほど前のエントリーで書いた日本銀行の「天下り」の実態がどうなっているのか、という問題。 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090207#p4 さっそく馬淵さんからお返事をいただく。ありがとうございます。 http://mabuti-sumio.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-1599.html よっしゃー、やりまっせ! 徹底的に、情報開示求めて、ガンガンやる。 ウーン、ここから、という手があったなぁ...。 これはいいかもしれないなぁ。 日本銀行という組織が、一種の病理的な現象なのかどうか(あるいはそうでないのか)。いくつかの側面から客観的に検証していく作業が絶対に必要だと思います。金融政策の手段としての独立性はありますが、日本銀行がもちろん民主的統制の下におかれることは疑う余地がないことだと思います。

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                  • 千島土地芝川能一。造船所跡地から始まったアート支援。アートで不動産を活用する「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想」とは?| ARTS ECONOMICS 07 | / ARTLOGUE

                    千島土地芝川能一。造船所跡地から始まったアート支援。アートで不動産を活用する「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想」とは?| ARTS ECONOMICS 07 連載「ARTS ECONOMICS(アーツエコノミクス)」はARTLOGUEが提唱する文化芸術を中心とした新しい経済圏である ARTS ECONOMICS の担い手や、支援者などの活動を紹介する企画です。 アーティストや文化芸術従事者のみならず、ビジネスパーソン、政治家など幅広く紹介し、様々に展開されている ARTS ECONOMICS 活動を点ではなく面として見せることでムーブメントを創出します。 ARTS ECONOMICS バックナンバー 第一回 アートは ”人間のあたりまえの営み” マネックス 松本大が語るアートの価値とは… 第二回 リーディング美術館の提言をしたのは私だ。参議院議員 二之湯武史の描くビジョンとは

                      千島土地芝川能一。造船所跡地から始まったアート支援。アートで不動産を活用する「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想」とは?| ARTS ECONOMICS 07 | / ARTLOGUE
                    • 東京へのオリンピック誘致と東京都紙幣 | 2009-02-08 - Economics Lovers Live

                      本日の朝日新聞一面にコメント。 例えば、都がオリンピックの需要誘発効果をそんなに期待したいのならば(つまり景気刺激をそんなに重視するならば)、オリンピックの採択の結果を待たないで、景気刺激の観点からは、今度の議会にアービング・フィッシャー流の日付け貨幣(Stamp Script)でも提案したらどうでしょうか。規模は設計次第ですが、どうせ挑戦精神がないでしょうから(オリンピック精神はあるのでしょうか?)5000億円程度ぐらいでいいでしょう。要するに地方版の政府紙幣です。法的な問題は解決可能でしょう。 フィッシャーは『リフレーションの基礎理論』(After Reflation,What? の戦前出た邦題)の中にリフレーション政策(不況脱出の需要刺激策)として、地方において当時実験されていた日付け貨幣に注目して次のように書いています。 以下、昭和9年に出た翻訳(日本評論社、大岩鉱編訳)が手元にあ

                        東京へのオリンピック誘致と東京都紙幣 | 2009-02-08 - Economics Lovers Live
                      • オックスフォードの看板学部、PPE(Philosophy, Politics and Economics)を勉強して(オックスブリッジ卒業生100人委員会) @gendai_biz

                        オックスフォードの看板学部、PPE(Philosophy, Politics and Economics)を勉強して オックスブリッジの社会的意義Ⅱ 幣原明子 5歳から11歳まで父親の赴任のためイギリスに在住。日本帰国後は慶応湘南藤沢中・高等部へ入学。高校1年でイギリスRoedean Schoolへ留学し生徒会長も務める。大学はオックスフォードKeble CollegeでPPEを専攻。卒業後はロンドンPricewaterhouseCoopersで監査業務を行い、現在は東京の株式会社経営共創基盤でコンサル業務に従事している。 先週のケンブリッジ大学に引き続き、今週はオックスフォード大学の視点から「オックスブリッジの社会的意義」を論じる。 PPEを目指して 私はオックスフォード大学でPPE(Philosophy, Politics and Economics)を勉強したいと思い英国へ留学を決心

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                        • 第29回石橋湛山賞(原田泰『日本国の原則』) - Economics Lovers Live

                          原田泰さんの『日本国の原則』が、今年の第29回石橋湛山賞を受賞されました。おめでとうございます。原田さんの主張の集大成ともいえる著作でしたので、今回の受賞はまったく妥当であり、原田さんの経済学、言論への貢献を正当に評価したものだと思いました。 野口旭さんが素晴しい書評を本書に対して、『週刊東洋経済』で書かれていましたので、そこから引用したいと思います。 :本書によれば、日本が経済的繁栄を実現させたのは、政府の経済運営が賢明であったからではなく、人々の自由があったからである。近代日本の指導者たちもまた、自由こそが繁栄の源であることをよく理解していた。 その日本が道を誤ったのは、軍部の台頭によって、その自由が失われたからである。戦争とは本来、国民に大きな負担を強いる、利に合わない国家事業である。しかし、戦争は他方で、軍部の持つ利権を極大化させるように作用する。昭和の戦争とは、その軍部の利権追求

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                          • [経済]日本銀行は利下げ、そして積極的な量的緩和に戻るべきである - Economics Lovers Live

                            欧米の協調利下げに、それに参加せずに日本銀行は前代未聞のエールを送るだけという声明を発表した。 「このため、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行、米国連邦準備制度、スウェーデン中央銀行、スイス国民銀行は、本日、政策金利の引き下げを公表した。日本銀行は、これらの措置に対して強い支持を表明した。」 http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc/un0810b.pdfより抜粋 このような日本銀行の姿勢は、量的緩和解除、ゼロ金利解除時での将来リスクの不当な軽視とその後の「金利上げ」戦略の失敗に基づいている。 すなわち万が一協調して利下げを行えば、自らの政策の失敗を露呈してしまうという、ただの組織防衛のロジックが上記の声明の背後にあるのは疑い得ない。 日本銀行は緊急に利下げ(ゼロ金利政策)に転換し、長期国債買い切りなどの手段で量的緩和政策に復帰すべきである。そ

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                            • 竹森俊平「サブプライム危機の原因と対策は何か」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                              今日発売の『週刊東洋経済』から。読むべきなのは竹森さんとアイケングリーンの論説だけかな。竹森さんの主張は、サブプライム危機の原因を、1)アメリカの過剰消費(所得<消費)がFRBの金融政策でさらに膨張し崩壊したという説。これは長期的に維持可能な消費への回帰をするので金融財政政策は効果薄い(あるいはまたバブルおこすだけ)、2)金融規制の失敗が原因で、過剰なレバレッジが問題の根本なので、金融財政政策で停滞は回避可能、というふたつの見解がある。 竹森さんは長期的には現在よりもアメリカの消費が低下するのは不可避とみる。そもそも過剰消費になったのは、アメリカの経常収支赤字をファイナンスする資本輸出国の存在がある。これがグローバルインバランスの存在。例えばアジア経済危機以降のアジアの新興国は貯蓄>投資という資本輸出に拍車。 今回の危機で、このグローバルインバランスの修正が余儀なくされている。つまりアジア

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                              •  まさにいぶし銀の名著、藤井良広『金融NPO』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                頼母子講の勧進元だった子息の本を、頼母子講を使って這い上がった貧困層(資産ゼロ・子ども多数、無職・学歴あんまりなし、母子家庭という岩田正美『現代の貧困』の貧困三重奏)の子息オレ、が世代と時空を超えてここに絶賛する。 金融NPO―新しいお金の流れをつくる (岩波新書) 作者: 藤井良広出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/07/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 38回この商品を含むブログ (28件) を見る これは素晴らしい本。90年代以降のマクロ経済環境の失敗と市場の失敗(市場の不在の意味で)とが悪影響を与え合うことで民間への資金供給の空洞化ともいえる事態が生じていると著者は考えている。この事態を背景にして自生的に現れたさまざまな非営利金融組織の活動を、著者の持ち味である緻密な取材で伝えていく。視野は国内だけでなく海外にも及ぶ(もちろんグラミン銀行についても言及がある

                                • 岩田規久男『デフレと超円高』 - Economics Lovers Live

                                  今週水曜日(3月2日)に行われた『デフレと超円高』刊行を記念した講演会は盛況であり、また刺激的な内容であった。例えば第二部の岩田規久男先生と若田部昌澄さん、鈴木亘さんの三人に、飯田泰之さんが司会をつとめた鼎談は興味深い内容だったろう。 例えば、そこではベストセラーになった藻谷浩介氏の『デフレの正体』をめぐって簡単な議論も行われた。藻谷氏による人口減少デフレ説にはいままで1)人口変化率と物価とは無相関、2)藻谷氏はデフレを単なる個別価格としてとらえていて定義ミス という本質的な批判が加えられていた。 これらの批判に加えて、今回の鼎談では、3)人口減少は総供給の減少をもたらし、むしろインフレ要因ではないか、4)人口減少が総需要を減らすのではなく、潤沢な社会保障制度のおかげで貯蓄を吐き出し消費することを高齢者層がしないために総需要が低下するかもしれない、という社会保障制度効果 などが紹介された。

                                    岩田規久男『デフレと超円高』 - Economics Lovers Live
                                  • 米国の貨幣乗数、ゼロハチダイバー - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                    マンキュー先生のブログから。しかしこれはすざまじい。

                                      米国の貨幣乗数、ゼロハチダイバー - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                    • 山形浩生ほか『暴走する「地球温暖化」論―洗脳・煽動・歪曲の数々』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                      山形さんと渡辺氏との対談を読んでダイオキシンや遺伝子組み換え食品、地球温暖化の「世間知」への論駁がためになった。170頁で世界の経済格差がどんどんひろがっていると主張する人たちが公式データをみないで自分の感覚だけで語っていると指摘しているところは「使える」のでメモ。 暴走する「地球温暖化」論―洗脳・煽動・歪曲の数々 作者: 武田邦彦,池田清彦,渡辺正,薬師院仁志,山形浩生,伊藤公紀,岩瀬正則出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/12/12メディア: 単行本 クリック: 211回この商品を含むブログ (86件) を見る 昨日、本屋によったら山本弘氏の『「環境問題のウソ」のウソ』が置いてあったので手にして微苦笑。

                                        山形浩生ほか『暴走する「地球温暖化」論―洗脳・煽動・歪曲の数々』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                      • チキンゲーム化する政局と日本経済の不安定性の高まり - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                        以下は一種の試論である。「政策不況」という言葉が独り歩きしているが、仮に政治闘争が不況につながるか、それを増幅するとしたらどんな点でか、を自分なりに整理してみたかった。政治的床屋政談から少しでもフォーマルな議論にもっていければいいのではないか、と思っている。 とはいえ、オリジナルなものを考えたわけではなく、以下の試論は単にトーマス・サージェントの論文「レーガノミックスのクレディビリティ」をダイレクトに援用したものにすぎない。サージェントの分析に、単に政府・与党、民主党(野党)、日本銀行として固有名をそれぞれ与えた「だけ」の分析である。翻訳は『合理的期待とインフレーション』として出版されており、特に翻訳48ページの議論をできるだけ簡略して利用しただけである。以下の話は厳密性を気にせずにできるだけ直観的に説明していく。もし僕の説明が気に食わない人は前記サージェントの本を直接参照されたし。 この

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                                        • 2008-03-07 - Economics Lovers Live■[経済][ブログの経済学] 「まがいもの」を売る仲介者、ネット封建制

                                          『新現実』の東浩紀と大塚英志の対談を読了。主に東氏の発言の核心は以下。 「東:問題をさらに一般化すると、いわゆる「他者」とのコミュニケーションは本当に多くの人間にとって必要なのか、そこに大塚さんと僕との立場の違いが収斂している感じがします。この場合の他者というのは、他人ということではなく、抽象的な他者というか。文化的背景が異なったり、言語が異なったりして、コミュニケーションコストがかなり高い人ということですね。そういう人とコミュニケートすることが、本当に万人にとって必要なのか、というと、僕は一貫して言っているとおり疑問に感じるわけです。そりゃ、他者とのコミュニケートを渇望する人もういるとは思いますよ。哲学者とかアーチィストとかそのほか。でも、たいていはそうではないないのではないか。そして、それでも社会は存在するし、家族のような親密圏、村落共同体のように小さな公共圏は残るだろう。それでいいの

                                            2008-03-07 - Economics Lovers Live■[経済][ブログの経済学] 「まがいもの」を売る仲介者、ネット封建制
                                          •  竹中平蔵とジョセフ・スティグリッツを足して二で割れ! - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                            とでもいいたくなる今週の『週刊東洋経済』です。 竹中氏の民営化大好き論はもう勝手にやっていただいて(例えば東大が民営化すると世界ランキングがあがる、という竹中氏が考える理由がなんなのか皆目わからず。民営である慶応早稲田が東大、京大という独立行政法人陣の後塵に甘んじている状況はいったいなんなのだと?)、マクロ経済政策については実に適確な指摘をしています。 まず政府の06年度までのデフレ脱却と2.0%の(竹中氏自身が招いた最大の過誤だと思う低すぎる名目成長率目標)名目成長率実現の公約がなぜ実現されないのか、それを誰も日銀に追及することをしていない、と。 「日本銀行は最強の中央銀行です。何をやっても責任をとらない」とばっさり。日銀法を改正すべきだと明言しています。 それと人口減少や高齢化などにそなえての移民政策を竹中氏は提案していますが、これは僕は反対です。あとあいかわらず郵政民営化の「波及効果

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                                            • Economics Lovers Live - 2006年経済系ブログ事件簿

                                              特別協力 梶ピエールさん、ITOKさん さて今年もいろんなネタが経済系ネット社会で起きては消え、さまざまな無駄な労力を消耗してきまおうすた。かくいう私も今年の中盤からはてなに引越してきて、最近はようやくはてなの使い方がわかってきましたw 個人的にははてなブログとすごす時間が、前のブログのときよりも倍増してしまい、それはそれで困ったものでしたが。苦笑。では、2006年、今年の経済系ブログでの話題を振り返ってみましょう。時系列や順位にはこだわりません。思いつくままあげていきましょう。 1 厨王官僚bewaadさんとこ年がら年中プチ炎上中 (最近は天下りいらねVSいる論争) 人のこといえませんがもう人格が常時炎上です(しかもキチンと燃えて消火できてるところが見事)w bewaadさんをみると時間の次元が違うのではないかと思うほどブログの書き込みが豊富なのにはうなります。やはりbewaad1号から

                                                Economics Lovers Live - 2006年経済系ブログ事件簿
                                              • Economics, Technology & Media » 米大統領選:4年間は少しキツいかも

                                                選挙前にこのバブルははじけて欲しいと思っていたのですが、はじけたのは金融の方のバブルで、オバマ氏のバブルは最高潮のまま選挙に突入のようです。バロンズの最新のファンド・マネジャー調査でも、経済に関してオバマ氏の方が良いと答えたのは30%程度にすぎませんでしたが、86%がオバマ氏の勝利を予想しています。 私は外国人で、米国の内政問題に関してはどうこういう立場ではないので控えますが、米国外のことに関しては少しばかり懸念を持たざるを得ません(まぁ、一応まだ選挙前ですが・・・)。米国外の人はどうも超オバマ贔屓の米国大メディアの直輸入情報の影響か、少し楽観的に過ぎるような気もします。私の取り越し苦労であれば良いのですが、外国人としてオバマ氏に対して気になるところを2つ程度挙げておきます。 1. 外交上の事項に対するブレがあまりに激しい。 例を挙げるとキリがないので、1つだけ極めて象徴的な例を挙げてお

                                                •  ジョン・テイラーと溝口善兵衛 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                  ジョン・テイラーの新刊中の日本の為替介入に関する部分についてちょっとまとめて書いたものです。 Global Financial Warriors: The Untold Story of International Finance in the Post-9/11 World 作者: John B. Taylor出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc発売日: 2007/01/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (2件) を見る ● 経済政策を含めて日本の政治・経済は米国の利害に沿って動いているという一種の“陰謀史観”がある。書店にいけば『主権在米経済』や『アメリカの日本改造計画』などといった書名が目に付く。最近出た元財務次官ジョン・テイラーの回顧録『グローバル金融の戦士たち』(Global Financial Warriors: The Untold St

                                                     ジョン・テイラーと溝口善兵衛 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                  • 勝間和代『やればできる まわりの人と夢をかなえあう4つの力』 2009-12-04 - Economics Lovers Live

                                                    勝間さんは本気の人である。言い方をかえると誠実に努力を積み重ねる人、という印象が強い。日本のデフレ不況を打破するために、勝間さんが「本気」を出したことは、多くの国民に問題がどこにあるのかを気がつかせることに成功した。それは日本銀行総裁や一部の審議委員が渋々認めなくてはいけないほどの国民の声を代弁したものである。政府のデフレ宣言、大マスコミの日銀批判も加わってはいるが、どうみてもそのファーストインパクトとは勝間さんの管副大臣へのプレゼンやそれに前後する猛烈なメディア上での脱デフレの啓蒙活動にあったのは疑う余地はない。「勝間ショック」である。 しかも勝間さんの発言には行動力が伴っていた。その行動力に、僕もまきこまれた。まずともかく勝間さんと会いたいと思った。まわりにはこの日本を代表するセレブといっていい知識人に警戒を表明する知人もわずかだがいた。しかし僕の信頼する高名なエコノミストはすかさず「

                                                      勝間和代『やればできる まわりの人と夢をかなえあう4つの力』 2009-12-04 - Economics Lovers Live
                                                    • Fear the Boom and Bust: Keynes vs. Hayek - The Original Economics Rap Battle!

                                                      Subscribe to our channel: http://www.youtube.com/user/econstories If you enjoyed this video, you should watch this one next: http://youtu.be/Mq2iQAsJAhI Produced by Emergent Order. Visit us at http://www.emergentorder.com. Econstories.tv is a place to learn about the economic way of thinking through the eyes of creative director John Papola and creative economist Russ Roberts. Explore more at h

                                                        Fear the Boom and Bust: Keynes vs. Hayek - The Original Economics Rap Battle!
                                                      • Economics Lovers Live [シネマ] マイケル・ムーア『シッコ』

                                                        マイケル・ムーア作品初体験。これはいい作品だと思う。まず映画の狙いが鮮明。現在の米国の医療保険制度が人間の価値よりも金銭的価値(効率)を過度に重視することで社会そのものがおかしくなっていることをこの映画は、まずモラルの問題として指摘している。 保険を払っていながら不当なほど保険の受給が障害を伴うものであるという現状。多様な免責条項のために医療費の支払いのために家屋を放棄しなければならなかったごく普通の家庭。保険の適用ができないために緊急治療を放棄された子どもの死。支払いできない患者が点滴の管をつけたまま車で路上に捨てられていくエピソード。何度も強調される米国の乳児死亡率の高さと先進国の中での米国の医療制度レベルの低さなど。観客の良心に訴求するパノラマ的手法はすごいものがある。深刻な描写の中にも笑いや苦笑のネタがふんだんにあるのも引き込まれる原因だろう。本作をみれば、一部のエコノミストや政治

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                                                        • 麻生首相は辞めない。の巻 - Economics Lovers Live

                                                          昨日の昼前、山形さんから問い合わせのメールが来てて、それに長めの返事を書いていたら、知り合いの(政治や経済にコミットするのに関心ありまくりの)女性から電話。興奮ぎみに「田中さんは民主党に協力する気がありますか」とのこと。 いや〜特定政党よりも、僕は議員個人ベース(その人の政策観ベース)でしか協力はしないのれす、とつれない返事をしたら、ひどく不機嫌あるいは不興だったみたい。そんなに不機嫌にさせたのも申し訳ないのでちょっと時間を割いて、最近僕が思っている政治雑談をした。 まあ、最も重要だよな、と自分で思ったのが、麻生首相は絶対に辞めない、ということだ。憲法の規定が許すギリギリまで在職するだろうw と僕は語った。それが電話の相手をひどく驚かしたようであった。 予算案が通ればあとは秋まですきなだけいれるw 条件としては、何か前むきなことをやるのではなく、「やらないこと」である。定額給付金がばら撒か

                                                            麻生首相は辞めない。の巻 - Economics Lovers Live
                                                          • 岩田規久男『世界同時不況』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                            岩田先生から献本いただきました。どうもありがとうございます。前著『金融危機の経済学』と併読することで、今回の世界金融危機から世界同時不況への展望と、それに対する処方箋についての示唆が豊富に得られます。特に今回の著作は、昭和恐慌、世界大恐慌、そして日本の「失われた10年(以上)」の経験を踏まえて、デフレ不況がどのように長期停滞をもたらしたか、を明らかにしています。 長期停滞は、金融政策の失敗に起因する実質利子率の高止まりによる消費・投資の低迷にあります。これを解消するために、積極的な金融緩和(インフレ目標を定めた長期国債の買いオペなど)を行うことで長期停滞を脱出する解決策が示されています。今回の世界同時不況の解決のキーもまた積極的な金融緩和とそれを補う財政政策のポリシーミックスにあるというのが本書の主張です。 世界同時不況からの脱出策として、まず世界全体の金融の超緩和(=貨幣供給量の増加がポ

                                                              岩田規久男『世界同時不況』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                            • Economics Lovers Live - ■[経済] 橘木俊詔 『格差社会』

                                                              読んだ気になってた読んでない本の代表格。さすがに経済論壇の第一人者グループに所属するだけあってうまい。煽りもw 格差社会―何が問題なのか (岩波新書) 作者: 橘木俊詔出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/09/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 170回この商品を含むブログ (133件) を見る 本書の結論は著者も整理されているように、(1)格差拡大は進行中、貧困者増大中 (2)日本では経済効率を犠牲にせず、機会と結果の双方において格差是正策を採用可能、(3)格差是正の基本は教育、社会保障、雇用の分野にあり とのことです。(1)については著者も内閣府昨年1月見解(事実上の大竹文雄さんの観点と同じかな?)に基本的に理解をしめした上で、高齢者の貧困者増、フリーターやニートの増加による若年者の貧困者増を警戒し、なおかつ相続税、所得税による富裕層の優遇からくる格差の進展を著者

                                                                Economics Lovers Live - ■[経済] 橘木俊詔 『格差社会』
                                                              • Economics Lovers Live - 書評『誘惑される意志』と『世界に格差をバラまくグローバリズムを正す』

                                                                先々週の『週刊東洋経済』と『エコノミスト』に掲載されたものの草稿。 ●『誘惑される意志』(NTT出版) ジョージ・エインズリー著 人はお酒の飲みすぎやダイエット中の過食など後で悔やむことになる行為を日常的に行っているだろう。しかし経済学の辞書には後悔の文字はない。なぜなら彼(彼女)の選択は、利用できるすべての情報をもとに合理的な決定として行われているので、そこには後悔を生み出すような意志の弱さが入り込む余地がないからだ。経済学は合理的経済人を仮定しているので、暴飲暴食や麻薬の摂取、返済する見込みのない借金などの行為を説明する際には、情報の不完全性や、または合理性の基準を弱めることなどでなんとか、これらの現象を説明してきた。 しかし本書では、目先の小さな欲望にとらわれて将来の利益を損なうことこそが、人間の本来の姿であるという。例えば、禁煙中なのに「この1本で最後にしよう」などと理屈をつけて、

                                                                  Economics Lovers Live - 書評『誘惑される意志』と『世界に格差をバラまくグローバリズムを正す』
                                                                • 権丈善一「政策技術学としての経済学を求めて」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                  関連する下のエントリーも参照してください。 この論説で権丈氏は以下のように経済研究の位置づけをしいてる。 「経済研究というものは、経済現象にまつわる事実と制度を正確に調べ、そこで何が起こっているのかこれからどのように変化していくのかに想像をめぐらせ、それらの現象と関連のある複数の価値の間の優先順位を付ける判断の連続、しかもその時代時代における利害の対立、権力の分布を詳しく知り、その力の分布図をアダム・スミスが『道徳感情論』で言う公平無私な第三者の立場から俯瞰的に眺めた上で、リアリズムのある問い、分析と総合、判断の連続という作業から成り立っている」 では、各論としてはどうか。例えば働く人の立場を考えるときに権丈氏は「縁付エジワースボクスダイヤグラム」が便利な考察手段であるとしてそれを用いて彼の労働市場観を開陳している。その点については僕も下に自分の考えを書いた。 「この縁付きエジワースボック

                                                                    権丈善一「政策技術学としての経済学を求めて」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                  • 川口大司教授らによる論文『Is Asian Flushing Syndrome a Disadvantage in the Labor Market?』がHealth Economicsに掲載されました | GraSPP

                                                                      川口大司教授らによる論文『Is Asian Flushing Syndrome a Disadvantage in the Labor Market?』がHealth Economicsに掲載されました | GraSPP
                                                                    • 「トップの一本」は大切に? - Economics Lovers Live

                                                                      Baataismさんに教えられた話題。 もしも波平がホントに美容院に来たら? http://www.excite.co.jp/News/bit/E1223568706161.html もし日本の国民が老若男女問わずに波平となったらどうなるだろうか? たぶん日本は流動性の罠ならぬトップ一本の罠にガチンコ嵌る。 これは僕が基本理論を構築したのではなく、かの小野善康さんの理論を応用すればいえることだ。この小野理論はよくインタゲ批判だとか、なかにはリフレーション一般を批判するために用いるトンデモさんまでいるのだが、それらの諸解釈はミクロ的基礎の明示がいまいち足りない。しかし波平であれば国民にも分かりやすいミクロ的基礎が提供できるだろう。なんといっても毎週全国で絶賛放映中で、彼のミクロ的行動は全国民に明示されている。波平モデルの明晰さと扱いのよさは流動性の罠の理論の中でも群を抜くことだろう。以下はそ

                                                                        「トップの一本」は大切に? - Economics Lovers Live
                                                                      • Economics Lovers Live 利権集団的になった「と学会」?

                                                                        http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060815の続きです。 さてすでに稲葉さんのこのエントリーのコメント欄(特に、堺、田中、稲葉、KoichiYasuokaの各氏コメント)のところ、そしてわたしの旧ブログなどで、すでに松山、堺、海法各氏の緒論に依拠する問題点は指摘されてますので、その問題点を抱えたままの山本弘氏の論説を詳細にやるのも面倒なことですが、それでも私たち罪人(田中、山形、稲葉、ITOK各氏)に関するところだけご紹介。 <田中氏らはアメコミ・マニアからの正しい指摘を「解釈の相違」「論拠に乏しい」「じぶんの考えに意固地なだけの人」と一蹴する。彼らにとって、増田氏の論がもっともらしくて口当たりが良ければそれでいいらしく、アメコミに関する事実関係が間違っているのは些細なことらしいのである(繰り返すが、些細なことではなく、まったく根本的に間違って

                                                                          Economics Lovers Live 利権集団的になった「と学会」?
                                                                        • President Biden on Twitter: "Trickle-down economics has never worked. It’s time to grow the economy from the bottom up and middle out."

                                                                          Trickle-down economics has never worked. It’s time to grow the economy from the bottom up and middle out.

                                                                            President Biden on Twitter: "Trickle-down economics has never worked. It’s time to grow the economy from the bottom up and middle out."
                                                                          • 「デフレ地獄・脱出への処方箋」(宮崎哲弥・菊池英博・安達誠司・飯田泰之) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                            今月の『Voice』は個人的に読むところが多くて嬉しかった。上記の座談会以外にも。長谷川幸洋、若田部昌澄、山形浩生、そしてジョセフ・スティグリッツ諸氏の寄稿があり、それぞれ参考になる意見が多い。特に山形、スティグリッツ論説はあまり他では読むことのできない貴重な意見を述べているのでぜひ読んだ方がいいだろう。 さて座談会だが、これもまたかなり楽しめた。特に変なことをいうワル筋な人がいないので論点がすべてかみ合っているので知識の多角的整理としても使えるだろう。それに対立している点ー財政政策の効果ーをめぐる菊池、飯田、安達三方の意見は議論がかみ合っているので、この財政政策の問題を考える上でも非常に参考になる。 菊池氏ー財政政策は効果あり。これを否定する若手には危機感表明。実証は一部の知識の集約にすぎないという「世間知」的立場をとっている 飯田ー菊池氏の懸念する若手の代表だと思うが、財政政策は効果き

                                                                              「デフレ地獄・脱出への処方箋」(宮崎哲弥・菊池英博・安達誠司・飯田泰之) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                            • ポスト麻生の経済政策を吟味する(再掲載) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                              メルマガ原稿だけどこっちにも掲載してもそろそろいいでしょう。いまはこれを補完するようなアメリカの経済政策原稿を書いている最中。それは某誌に掲載される予定。しかし朝日新聞の世論調査をみてみると、民主党の政権奪取というのもかなりあぶなかっしくなってきた。さらに政権とってもいまだ民主党の経済政策がはっきりせず、せいぜい不況が少しでも収束したら金利上げるくらい苦笑。自民党の敵失で浮上してきて、何の経済政策も大胆に出せないのでは、そんなに政権奪取って甘いのかな? 理知的にはそれでは政権はとれんでしょう。オバマ政権のまねぐらいは自民党でもできるので、どう経済政策を設計するかが重要。オバマのまねというのはグリーンなんとかみたいな修辞のつく財政政策。ここで与野党が差をつけることは事実上無理ですね。比喩的にいえば、高速道の料金を1000円にするか500円にするか程度の違い。タダにだって与野党ともにやろうと思

                                                                                ポスト麻生の経済政策を吟味する(再掲載) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                              • 金融機能強化法改正案雑感 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                                ろくにまだ考えてないけれども、いくら金融危機への予防を正当化する理論が一部であるからって、とりあえずデフレをとめとかないといかんでしょうが。 よくある誤解があって、バブル崩壊後の不良債権というのは事実上、96年ぐらいにはもう存在してなかったわけです。それがアジア経済危機や日本のデフレの深化などで97年以降、不良債権が新規発生したいったのです。ここらへんはその昔、野口旭さんとの共著『構造改革論の誤解』に書いてありますので読んでいただければと思います。 「96年度までの時点で、累積で30兆円を上回る不良債権処理が行われている。他方、96年度までのリスク管理債権の累積は、50兆円を若干上回る程度である。略 96年度のリスク管理債権残高である20兆円強という数字はその差額である。しかし、2000年度中間期におけるリスク管理債権の累積額は100兆円弱であるから、90年代に発生した不良債権の約半分は、

                                                                                  金融機能強化法改正案雑感 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                                • 18世紀、なぜ産業革命は中国や日本ではなく英国で起こったのでしょうか? | WHY?#04 | WHY ECONOMICS? | 経済学部 | 立命館大学

                                                                                  WHY? #01 セントラルキッチン方式を 採用しない外食チェーンが あるのはなぜでしょうか? Read more

                                                                                    18世紀、なぜ産業革命は中国や日本ではなく英国で起こったのでしょうか? | WHY?#04 | WHY ECONOMICS? | 経済学部 | 立命館大学