ショート動画サービスのTikTok(中国国内版は「抖音 Douyin」)は、海外進出を果たした中国のIT関連プロダクトの中では最も成功した例といえる。親会社のバイトダンス(字節跳動)が2018年7月に発表したデータによれば、TikTokは世界約150カ国の市場に投入され39カ国語に翻訳され、世界のMAU(月間アクティブユーザー数)は5億人にも達する。TikTokユーザーは昨年も増加し続けており、現在ではさらなる伸びを記録している可能性が高い。 早熟の覇者TikTok(一) インド・米国・ブラジル市場で新世代SNSのスターに TikTokの広告効果 TikTokは各国の大市場において収益化の初期段階にあるため、広告収入は依然としてFacebookとの大きな隔たりがある。だが広告主、広告量の増加とアプリ内での付加価値サービスにおいてTikTokは着実な収益を得ており、業界関係者も「TikTok