日銀の異次元緩和が正常化に動き出す見通しだ。手始めとして、経済・物価情勢の展望における2024年度の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の前年比見通しが2%台に引き上げられる可能性が複数のメディアで報道されている。内田稔氏のコラム。写真は2016年9月に日銀本店で撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai) [26日 ロイター] - 日銀の異次元緩和が正常化に動き出す見通しだ。手始めとして、経済・物価情勢の展望(いわゆる展望リポート)における2024年度の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の前年比見通し(中央値)が2%台に引き上げられる可能性が複数のメディアで報道されている。 今のところ日銀は足元のインフレの主因を輸入インフレとみており、伸びが縮小するとの見方を崩していない。しかし、植田和男総裁も9月の記者会見で「(物価の伸びの)下がり方が少しゆっくり目かなという雰囲気