ロンドン(CNN) アルコールはコカインやヘロインなどの薬物に比べ、摂取する本人と他人にとって危険性が高い――このような研究論文が1日、英医学誌「ランセット」のウェブサイトに掲載された。 この研究は、英刑事司法研究センターの支援を受け、薬物に関する独立科学委員会の研究者らが行ったもの。16項目の評価基準を用い、20種類の薬物等の身体的、精神的、社会的問題を評価、比較した。その結果、アルコールの危険性は100点中72点と、総合的に最も高いことが示された。これは、コカインやたばこの約3倍の危険性に相当するという。 個別にみると、摂取する本人への危険性が最も高いのはヘロイン、コカイン、メタンフェタミン、他人への危険性が最も高いのはアルコール、ヘロイン、コカインとなった。 研究者らは論文のなかで、薬物所持や薬物取引の処罰を判断する際の基準とされる英国の薬物分類システムは、薬物の本来の危険性とほとん