ブックマーク / www.magazine9.jp (8)

  • 石原慎太郎の葛藤と、相模原障害者殺傷事件の背景を考える。巻-雨宮処凛がゆく!

    またあの人が、ロクでもないことを言っている…。 「石原慎太郎が『やまゆり園事件犯の気持ちがわかる』と暴言、天皇には『スキューバで人生観変わる』と仰天アドバイス」というリテラの記事タイトルを見て、まず思った。 記事によると、「文學界」10月号で精神科医の斎藤環氏と対談した石原氏は、「この間の、障害者を十九人殺した相模原の事件。あれは僕、ある意味でわかるんですよ」などと発言。また、知的障害の息子を持つ大江健三郎氏に対し、「大江なんかも今困ってるだろうね。ああいう不幸な子どもさんを持ったことが、深層のベースメントにあって、そのトラウマが全部小説に出てるね」との発言もしているのだという。 ならばぜひ全編をと思い、文學界を読んでみると、確かにそんな発言もしているのだが、それ以上に私には大きな驚きがあった。対談の中で斎藤環氏も「この対談は、読者にとってかなり衝撃的なものになると思います」と言っている。

    石原慎太郎の葛藤と、相模原障害者殺傷事件の背景を考える。巻-雨宮処凛がゆく!
  • すべての貧困バッシングは、通訳すると「黙れ」ということ〜「犠牲の累進性」という言葉で対抗しよう〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    「生活苦しいヤツ声上げろ!」 「貧困知らない政治家いらない!」 「片山さつきは議員をやめろ!」 「貧困叩きは今すぐやめろ!」 8月27日、新宿の街に、そんなコールが響き渡った。 この日開催されたのは、「生活苦しいヤツは声上げろ 貧困叩きに抗議する新宿緊急デモ」。主催は最低賃金1500円を求めて活動を展開するAEQUITAS(エキタス)。前回の原稿で書いた、NHKニュースの「子どもの貧困」に登場した高校生へのバッシングに抗うため、この日、緊急にデモを企画してくれたのである。 集合時間の19時少し前にアルタ前に行くと、雨だというのに多くの人が集まっていた。 出発前集会で、AEQUITASの栗原氏は、なぜこのデモを企画したかについて話した。 「権力を持った政治家が貧困を訴えた人に対して、金の使い方に文句をつける、これは人権問題だと思います。貧困は恥ずかしいことだ、そういう風潮を更に強め、当たり前

    すべての貧困バッシングは、通訳すると「黙れ」ということ〜「犠牲の累進性」という言葉で対抗しよう〜の巻-雨宮処凛がゆく!
    qinmu
    qinmu 2016/09/01
  • 障害者の世界は、「豊か」だ。の巻-雨宮処凛がゆく!

    怒濤の都知事選が終わった。なんだかんだで鳥越俊太郎氏の応援には4回行った。どこに行ってもすごい熱気で、確かな手応えを感じた。 しかし、蓋を開けてみたら、あっという間に小池ゆりこ氏の当確。今、「選挙って、なんだ!?」という問いが、「人生って、なんだ!?」くらいの重さで私にまとわりついている。が、ここで腐っていてもしょうがない。まずはこれから小池都政を徹底的に注視していくしかない。 そんな都知事選の最中、あまりにも痛ましい事件が起きた。 相模原の施設で、19名が殺害された事件だ。 この事件について共同通信配信で記事を書いたところ、各地の新聞に掲載された途端にすごい反響があったので、少し、内容を紹介したい。 まず、私の従兄弟の女の子は知的障害を抱えていて、20代で亡くなった。従兄弟以上・姉妹未満みたいな感じで育った年下の彼女は、身体は健康だったものの、ある時、風邪の菌が脳に入ったとかで体調が急激

    障害者の世界は、「豊か」だ。の巻-雨宮処凛がゆく!
  • 有害で、役に立たない精神論〜またあの人が変なことを書いている〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第374回

    が大変なことになっている。震だと思っていたのに、よりにもよってそれが「前震」で、今も絶え間なく余震が続き、被害は拡大し続けている。 それなのに、川内原発は動き続けている。 これが狂気の沙汰ではなくてなんなのだろう。私は今、この国に何度目かの深い絶望を抱いている。 さて、そんな大地震に言葉を失いながらある雑誌をめくっていたところ、言葉を失うどころか「開いた口が塞がらない」としか言いようのない文章に出会ってしまった。 それは「新潮45」5月号に掲載された曽野綾子氏の連載「人間関係愚痴話」第60回「動物の原則」。 またこの人か・・・。というのが正直なところだが、原稿は「保育園落ちた日死ね!」問題から始まる。 曽野氏はまず、あのブログを「薄汚い文章」と指摘し、「今さらながら、日人の表現力の低下と、日人が自分を生かしてもらっている国や社会に対して正当な評価をできない認識の甘さを露呈してい

    有害で、役に立たない精神論〜またあの人が変なことを書いている〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第374回
    qinmu
    qinmu 2016/04/22
  • 「経済にデモクラシーを!」〜「アベノミクスは絶対いらない」と水野和夫氏もコールしたAEQUITAS新宿街宣〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第370回

    「もうやめませんか? こういう状況は。変えていきませんか? 今の僕たちの状況は、なんとか生き残ってる、なんとかサバイヴしてるって状況です。でも、当はサバイヴなんてしたくないんですよ。ちゃんと誇りもって人間らしく生きたいんです。だから、最低限生活できるような給料を、国が保障しなければいけません。ある程度ゆとりが持てて、将来が見通せるような生活を、社会が保障しなければなりません。低賃金で劣悪な働き方を規制して、なくしていかなければなりません。それが最低賃金1500円ということなんです」 AEQUITAS(エキタス)の中心的メンバーである原田仁希氏(26歳)が言うと、集まった人々から「そうだ!」と声が上がった。3月20日、新宿アルタ前。この日行われたのは「最低賃金1500円」を掲げるエキタス新宿街宣。 この日、そうそうたるメンバーが応援に駆けつけ、スピーチした。 最初にマイクを握った東大教授の

    「経済にデモクラシーを!」〜「アベノミクスは絶対いらない」と水野和夫氏もコールしたAEQUITAS新宿街宣〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第370回
  • タクシーに乗る幽霊、そして介護民俗学。の巻-雨宮処凛がゆく!-第364回

    「タクシーに乗る幽霊」が話題となっている。 きっかけは1月20日の朝日新聞の記事。東北学院大のゼミ生たちがフィールドワークを重ねて書いた卒論についてのものだ。卒論のテーマは、震災後、宮城のタクシー運転手たちが経験した「幽霊現象」。記事には、季節外れのコートに身を包んだ若い女性が告げた行き先に運転手が「あそこはほとんど更地ですが構いませんか」と尋ねると「私は死んだんですか」と震える声で答え、振り向くと誰も座っていなかったという話や、やはり夏なのに厚手のコートを着た若い男性を乗せたものの、到着した頃にはその姿が消えていたなどの「不思議な現象」が綴られている。 このような話に対して、「震災・津波の犠牲者に不謹慎な」という声もあるだろう。が、私自身、東北の被災地に通い、ボランティアをしていた人から、似たような話は多く聞いていた。 例えば夜、海の近くの道を、津波などで身内を亡くした人を乗せて車で走っ

    タクシーに乗る幽霊、そして介護民俗学。の巻-雨宮処凛がゆく!-第364回
    qinmu
    qinmu 2016/01/29
  • 公設派遣村バッシングについてと個人的なブーム。の巻 - 雨宮処凛がゆく!│第130回│マガジン9条

    100113up あまみや・かりん北海道生まれ。愛国パンクバンド「維新赤誠塾」ボーカルなどを経て作家に。自伝『生き地獄天国』(太田出版)のほか、『悪の枢軸を訪ねて』(幻冬舎)、『EXIT』(新潮社)、『すごい生き方』(サンクチュアリ出版)、『バンギャル ア ゴーゴー』(講談社)、『生きさせろ!〜難民化する若者たち〜』(太田出版)など、著書多数。現在は新自由主義の中、生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。非正規雇用を考えるアソシエーション「PAFF」会員、フリーター全般労働組合賛助会員、フリーター問題を考えるNPO「POSSE」会員、心身障害者パフォーマンス集団「こわれ者の祭典」名誉会長、ニートひきこもり・不登校のための「小説アカデミー」顧問。雨宮処凛公式サイト 正月休みを取らなかった反動からか、年明けそうそうライヴに通っている・・・。

    qinmu
    qinmu 2010/01/19
  • マガジン9条『この人に聞きたい』高橋哲哉

    「マガジン9」の企業サポーター 「マガジン9」の 企業サポーター募集。 「マガジン9」の活動は、支援してくださる個人のカンパで成り立っています。この活動をより安定的で継続的なものにするために、「マガジン9」の活動を支援してくださる人や団体、企業を広く募集しています。詳しくはこちらご意見フォームから記事名「企業サポーター募集」をお選びのうえ、お問い合わせください。お待ちしています。

    qinmu
    qinmu 2006/09/18
    小熊英二インタビュー。
  • 1