ないたぶんだけ ひろがってくの*花菱実験室(mylist/22325341) イラスト:10(http://kstn.nobody.jp/) 音楽:6410(mylist/9811874) 歌:雪歌ユフ
●発車までもう少々お待ちください●歌詞のフォントはふい様よりお借りしました。●mylist/7733512
「初音ミクの消失」と直接の影響関係があるのかどうか分かりませんが、この時期は、ボーカロイドの声を音素材としてドライに使いこなす曲が多く発表されました。歌い方や歌詞に含まれる感情やメッセージよりも、声の響きを重視する。いわゆる音響曲です。 2008年4月29日 πPリンとレンがひたすら円周率の数字配列を読んでいくだけです。音響だけを抽出するのに円周率ほど都合の良い歌詞はないでしょう。リンとレンのユニゾンはトランス調のバックトラックと相まってリスナーを興奮させます。円周率は人が読むと一生懸命さが伝わってきて冷めてしまいます。「頑張ってます」のアピールほど不快な表現はありません。何の苦もなくさらっと読み上げられるボカロだからこそ成り立っている曲です。 2008年5月11日 アンテナP上は円周率でしたが、こちらは計算式の読み上げ。円周率ほど数字が強調されないので、途中から数字を聞いている意識が薄く
前回は「消失の高速歌唱って、速くラップしているだけで、速くは歌ってないんじゃねーの」なことを書きましたが、今回はツッコミはひとまず置いておき、「消失」を「高速歌唱」の曲と見立てることで広がる可能性を考えます。 民族によって、歌が持つ意味や価値はバラバラだと思いますが、古代まで遡れば歌は「神様」とコミュニケートするための道具だったはずです。普段の声とは違う独特の発声で歌い、人をあちら側にトランスさせる。歌を媒介にして超越した存在と対面するのです。神が弱くなり、人間中心の世の中になる近世以降、歌は個人の喜怒哀楽をいかに表現するのかに役割が代わってきます。発声も個人の声を活かしたものになり、自然な感情発露が尊ばれるようになります。この流れは現代まで通じていて「歌は個人の感情表現」であることは自明となっています。 さて21世紀の現在、ぼくらはボーカロイドの歌を聴いています。人が神のために歌っていた
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く