ツイッターの反響で、もう少し「自由」について話してくださいと言われたので、あまり時間がとれず不十分だけど、ちょっとだけ捕捉します。 「自由とは、自由を感じること(それはしばしば幻覚である)ではなくて、自分が今まで何に囚われていたかが分かることです。それしか自由の証はない。」とぼくは書いた。 「自分は自由だ」と感じるように人を洗脳することは、それほど難しいことではありません。家庭も学校も国家も、ある意味ではそうした洗脳装置としての側面をもっています。 でもそうした洗脳装置としていちばん強力なのは、現在のグローバル資本主義です。そこでは、努力してお金持ちになったり社会的地位を得さえすれば、最大限の自由が保障されているようにみえる。歴史が終わり、過去の因習が除去されて、あとは経済的合理化と技術的イノベーションによって人間はどんどん自由になる、そんなふうに人々は空想しています。 けれどもそれはまっ