原発三基が立地する福井県敦賀市の河瀬一治市長が昨年十一~十二月に、地元の高級食材越前ガニの詰め合わせ一万円分を歳暮として細野豪志原発事故担当相ら国会議員十一人に贈っていたことが分かった。公費の市長交際費から支出していた。敦賀市内には、高速増殖原型炉「もんじゅ」と敦賀原発1、2号機が立地し、同原発3、4号機の増設計画もある。河瀬市長は全国原子力発電所所在市町村協議会の会長を務め、福島第一原発事故後も、もんじゅの開発継続や増設の推進を国に求めている。 市長交際費支出明細などによると、計十一万円分を購入。細野原発事故担当相のほか、海江田万里元経済産業相、当時もんじゅを所管する文部科学相だった中川正春防災担当相、前原誠司民主党政調会長、谷垣禎一自民党総裁らに贈った。