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2017年11月17日のブックマーク (2件)

  • バカほど「それ、意味ありますか」と問う 若者の思考レベルが"劣化"している (3ページ目)

    この種の逸話には事欠かない。私は30年近く、講義の試験を「自分で問題を作って自分で答える」という形式で一貫してきた。答案は原稿用紙4枚分。その答案のレベルが年を追うごとに下がってきた。80年代に「詰め込み教育」が批判され、90年代以降は「自分で考える力」の養成が目指された。だが皮肉にも以前のほうが「自分で考える力」があった。 学問の基は武道や演奏と同じ なぜか。かつての教育は暗記全盛だった。追いつき追い越せの後発近代化国だったからだ。帝国大学出身の父も論語やルター訳聖書を諳んじていた。私もそうした教育を受けた。麻布中学に入るや「数学は暗記物、お前らが考えるなんて10年早い」と教員に怒鳴られた。暗記で引き出しを増やさなければ思考しても意味がないという考え方を叩き込まれた。 学問の基は武道や演奏と同じだ。基動作を反復訓練して「自動機械」のように動けるようにする。そこに意識を使わなくなる分

    バカほど「それ、意味ありますか」と問う 若者の思考レベルが"劣化"している (3ページ目)
    quelo4
    quelo4 2017/11/17
    “学問の基本は武道や演奏と同じ。基本動作を反復訓練し自動機械のように動けるようにする。意識を使わなくなる分意識に新しい役割→自動機械化した自分から幽体離脱し、自分に寄り添って観察=意識の抽象度の上昇”
  • バカほど「それ、意味ありますか」と問う 若者の思考レベルが"劣化"している (2ページ目)

    他者に対して想像力を働かせられない 社会学には「主体性」の概念がある。人間の「意識」は3000年ほど前に「文字」の普及によって生まれた。それ以前も「言葉」はあったが、歌や踊りとともにあり、ダイレクトに感染を引き起こす道具だった。文字が普及すると、ダイレクトな反応に代わって、自分の反応に対する自分の反応に対する自分の……といった反応の再帰性(折り返し)が生じるようになる。これが「意識」だ。 たんに怒ったり悲しんだりするのではなく、怒っている自分を見て悲しんだり、悲しんでいる自分を見て怒ったり。そのぶん具体的反応を相手に返すまでに遅れが生じ、再帰性の高次化に伴う個性が「主体性」を与え、抽象的思考が可能になる。 絵文字やスタンプを使った即時のやりとりは、「主体性」を抹消した「自動機械」を生む。個性はなく入れ替え可能だ。むしろコミュニケーションに遅れが生じると「意識」や「主体性」の働きを目ざとく見

    バカほど「それ、意味ありますか」と問う 若者の思考レベルが"劣化"している (2ページ目)
    quelo4
    quelo4 2017/11/17
    “悲しんでいる自分を見て怒ったり。そのぶん具体的反応を相手に返すまでに遅れが生じ、再帰性の高次化に伴う個性が「主体性」を与え、抽象的思考が可能に”