外国人の収容や送還のルールを見直す入管難民法の改正が国会で審議されていることを受け、埼玉県川口や蕨市などで暮らすトルコ国籍のクルド人らは27日、蕨市立文化ホールくるるで集会を行った。難民申請中であるものの、在留資格がなく入管庁での収容を一時的に解かれた「仮放免」当事者らは改正法案成立への危機感をあらわにした。 同法改正案で注目されているのは国内の難民申請者の強制送還に関する新基準。現行法では、難民申請中であれば対象にならなかったが、改正案では申請回数を原則2回までに制限し、3回目以降は申請中であっても強制送還を可能にする。衆院では既に審議が終了し通過。現在は参院で審議されており、立憲民主党などは認定を行う独立行政委員会の設置を盛り込んだ対案を同院に提出するなど激しい論戦が繰り広げられている。 この日講演した仮放免中の大学生のクルド人男性も難民申請3回目。「今でもトルコ国内ではクルド人に対す