前号では、マーケティングオートメーションに着手する際、CMS(コンテンツ管理システム)を活用し、企業ウェブサイト(公式ホームページ)に閉じてスモールスタートすることを提案した。今回は、その具体策を考えてみたい。 CMSはWebサイトのコンテンツ作成や更新(本番サーバーへのアップロードや承認プロセスの自動化)などの機能を持つ。企業ウェブサイトでマーケティングオートメーションを実践する場合には、閲覧者によって表示するコンテンツを出し分けるという作業を自動的に実行することになる。 CMSによっては、顧客データベースと連携する機能を備えているものもある。ただし、今回は顧客データベースとの連携は考慮せず、あくまでクッキーによるユーザーの識別(すなわちユーザーのブラウザの識別)で何が可能になるのかを考えてみたい。 まず、どのような情報を活用にしてコンテンツ表示の自動化を行うか。ユーザーの端末・ブラウザ