多くのニュースを見ていると、この10年でテクノロジーが私たちに残したのは苦しみと争いばかりだと思われても仕方ないかもしれない。ソーシャルメディアは、デマ記事とフィルターバブルであふれていると非難されている。Airbnbは観光都市の住宅市場を圧迫しているし、悪質なディープフェイク動画は有名人と一般市民とを問わずその生活を破壊しかねない。インターネットを発明したTim Berners-Lee氏でさえ、その最悪の面を認めて、改善すると誓っているほどだ。 だがテクノロジー自体は、電気と同じようにもともと中立的なものであり、問題はその扱い方にある。いい面もたくさんあった。 実際に、テクノロジーは私たちの生活を、目に見える日常的な場面で豊かにしてきた。それだけでなく、イノベーターと起業家の多くは世界の大きな問題を解決する手段を開発しようとしており、なかにはそれが成功しているケースもあるのだ。 ここでは