<おわびして訂正します> 11月22日に配信した「娘落第 寄付金3000万円返して-父が岩手医大を提訴」の記事で、「大学から『成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ』と指摘を受け」とあるのは、「次女が友人から聞いた話を基に、進級試験で不合格となったのは寄付金の振り込みが遅れたことが原因であると考えた」の誤りでした。 事実関係を誤認しました。寄付金を支払わない学生は落第させているかのような誤った印象を読者に抱かせる表現であり、岩手医大をはじめ関係者に多大な迷惑をお掛けしたことをおわびし、記事を訂正します。 当該記事を、河北新報オンラインニュースおよび配信先のサイトから削除しました。
「娘落第…寄付金3000万円返して」父が岩手医大を提訴 大学側は争う姿勢 岩手医大に十分な寄付をしたのに次女が落第したとして、北海道苫小牧市の父親が大学に寄付金計3000万円の返還を求める訴訟を盛岡地裁に起こして21日、第1回口頭弁論が開かれた。大学側は全面的に争う姿勢を示し、請求棄却を求めた。 訴えによると、次女は5年生だった2014年度末の進級試験で落第。大学から「成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ」と指摘を受けて15年3月末、大学に1000万円を送金した。 しかし進級は認められず15年11月、それまでに寄付した全額を返還することで医学部長らと合意したという。 父親の代理人弁護士によると、次女が10年4月に入学する際、大学は6年間に計3000万円以上を寄付するよう求める文書を送付。父親は11年11月までに2000万円を寄付していた。 岩手医大の代理人弁護士は河北新
岩手・不来方高3年男子が自殺 バレー部顧問の指導原因か 岩手県立不来方(こずかた)高(矢巾町)3年でバレーボール部に所属していた男子生徒が今年7月に自殺したことが、6日までに分かった。男子生徒の両親は、行き過ぎた部活指導が自殺の原因と訴えており、県教委は近く第三者委員会を設置し、自殺の背景を調査する。県教委は、遺族の意向として高校名を明らかにしていない。 県教委などによると、男子生徒は7月3日朝、自宅で亡くなっているのを母親が見つけた。警察による検視で自殺と判断した。 県教委は7~8月、同級生や教員に聞き取り調査を実施。バレー部顧問で40代の男性教員が、6月にあった県高校総体の敗因を巡ってチームを厳しく指導したり、「自覚が足りない」などと男子生徒を叱責(しっせき)したりする場面があったという。 調査結果の報告を受けた両親は「部活の顧問が自殺の原因ではないか」と訴え、詳細な検証を求めた。男子
<福島第1原発>処理水の放射性物質残留 ヨウ素129基準超え60回 17年度 東京電力福島第1原発の多核種除去設備(ALPS)で汚染水の浄化後に残る放射性物質トリチウムを含む水に、他の放射性物質も除去しきれず残っている問題で、排水の法令基準(1リットル当たり9ベクレル)を超えるヨウ素129の検出が2017年度に約60回あったことが22日、分かった。18年度も既に10回を超え、同様のペースで起きている。 ALPSの稼働日数が異なるため単純比較はできないが、15、16年度は基準超えが少なかった。原子力規制庁も実態を把握しており、フィルターの性能低下の可能性を指摘する。 東電は既設、増設、高性能の各ALPSの処理水の放射性物質濃度を定期的に測定。17年度のヨウ素129の測定結果は1リットル当たり40ベクレル以上が9回あった。9月18日に採取した処理水は62.2ベクレルに上った。 東電は、能力に問
仙台弁護士会は9月3日、シンポジウム「最低賃金引き上げから社会を変える」を仙台市青葉区の仙台弁護士会館で開く。同会が最低賃金をテーマに据えたシンポを開催するのは初めて。担当者は「働いて報われる社会の実現を目指すため、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。 「ワーキングプア原論」などの著書がある都留文科大の後藤道夫名誉教授(社会哲学)を講師に迎える。国民の所得分布の推移を示しながら、非正規雇用の拡大などで中間層が減り、低所得層が増えている状況を解説する。 講演後は生活に困窮している労働者が現状を報告する。同会によると、長時間労働を強制するブラック企業から働きやすい職場に転職したものの、賃金が低く暮らしに不安を抱える若者からの相談が増えているという。 宮城県の現在の最低賃金は772円。本年度の改定で10月には798円に引き上げられる。26円の引き上げ幅は過去最高だが、東京都の985円、神奈川県の
夏の早朝のわずかな時間しか姿を現さず「幻のカゲロウ」として知られるアカツキシロカゲロウが、宮城県北の北上川流域にも多数生息していることが登米市の自然観察団体の調査で分かった。これまで関東が生息北限とされ、東北で確認されたのは初めて。信州大の研究者が論文発表し、関係者から注目されている。 アカツキシロカゲロウはシロイロカゲロウ科に属する底生生物。夏の明け方に羽化し、空中で交尾して産卵を行い、数分から数十分で命を終える。 通常「カゲロウ」と呼ばれるのは、秋の夕方から夜にかけて発生し、河川の橋などに死骸が積もって交通の妨げとなるオオシロカゲロウ。アカツキシロカゲロウは早朝に発生し人目につきにくく、これまで東北での観察記録はなかった。 登米市の「とよま自然生物を考える会」(秋山薫会長)などが昨年8月、同市東和町から石巻市までの北上川約30キロを水上バイクや車などで観察。同16日早朝に流域で大発生し
宮城県気仙沼市の離島・大島でこれまで生息していないとされてきたクマの目撃情報が相次ぎ、島民が不安を募らせている。島内にはクマに関する不確かな情報が飛び交い、手作りの撃退道具を用意して備える島民まで現れた。市や宮城県も警戒を強めている。 <泳いで渡ったか> 6月23日午前8時35分ごろ、同市亀山の海沿いで養殖業小松武さん(43)が、約100羽のウミネコが海面に群がっているのを見つけた。 「カモシカが本土から海を渡る時に見られるいつもの光景だろう」としばしらく観察していると突然、黒い頭が浮かび上がった。 「クマだ!」。近くの加工場にいた父や親戚の男性と舟に乗り、上陸を防ごうとしたが島内に逃げられてしまった。小松さんは「閉ざされた島にクマがいると思うと怖い」と不安を口にする。 市が確認した島内のクマ目撃情報は図の通り。5月23日に初めて見つかってから爪跡などの情報が市や警察に寄せられ、6月下旬か
東北大などは25日、健康な人約3500人分のゲノム(全遺伝情報)を解読し、日本人の標準的な遺伝的体質を示すデータを研究用に公開した、と発表した。2013年から解読を続け、データを増やして順次公開してきたが、今回新たに、遺伝性疾患と関わりがあるX染色体とミトコンドリアの情報を追加。より多くの病気の原因究明に役立ててもらう。 ゲノムは1人に約30億対ある塩基の配列からなり、個人間で約千対に1カ所の変異が出る。この変異が特定の病気へのかかりやすさなどの個人差として現れる。今回のデータには3552人から計約5116万個の変異を収録している。 X染色体には血友病や筋ジストロフィー症など、ミトコンドリアにはミトコンドリア病と総称される病気の原因遺伝子があるとされる。研究者はインターネット上に公開された今回のデータと、患者のゲノムを比較し、病気の原因を特定できるようになる。 ゲノム解読は先進的な医療の開
「日本最低峰」と言われる仙台市宮城野区蒲生地区の日和山の山開きが7月1日に開催される。周辺は東日本大震災の津波で被災し、住民の多くが地区外に移転。主催者は「地域のシンボルだった山に集い、交流する機会にしたい」と参加を呼び掛けている。 同区の高砂市民センターを拠点に活動する日和山プロジェクト実行委員会の主催。近くの高砂神社で安全祈願をして登山し、下山後は参加者に「登頂証明書」が配布される。開会式では、被災して閉校した旧中野小の卒業生らが伝統の太鼓演奏を披露する。 日和山は震災前、遠足や野鳥観察などで住民に広く親しまれた。実行委によると、約6メートルだった標高は津波で削られて現在は約3メートル。大阪市の天保山(約4.5メートル)を下回る「最低峰」になったという。 震災後の山開きは、2014年に再開して以降、5回目。参加者は年々増加しているという。実行委員長の佐藤政信さん(72)は「震災を風化さ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く