電車で30分程度なのですぐ行ける距離ではあるけどわざわざ電車に乗るという甲斐性もないので実に5年ぶりだった。 特にきっかけもなかったがなんとなくこのコロナ禍でまだやってるのか気になったというのが大きな動機だった気がする。 店は普通に開店していたし、当時のように客がそんなにいないという状況で懐かしさがあった。 今でも同じ店員がいて、当時生やしていた髭が剃られスーツ姿でもない俺に気づいたようで、ご無沙汰ですね的なことを言われた。 ちょっとびっくりしながら「引っ越したんですよ」と軽く答えて以前よく食べていたメニューを注文した。 安いから通っていただけでそんなに味自体に思い入れなかったのだが(だからこそわざわざ電車に乗って食べに来るということがなかった)、改めて食べてみると「ああ、こんなだったな」という感じで思いのほか感動はなかった。 自分に対して微妙に失望したりした。