29日昼すぎ、神奈川県の箱根山の大涌谷周辺で粒子状の物質が降ったことについて、気象庁は地滑りによってできた噴気孔から蒸気が噴き出し、土砂を噴き上げたもので「噴火ではないと考えられる」と発表しました。 その後の現地調査では大涌谷の噴気が出ている地域で新たに蒸気を噴き出す噴気孔ができているのが見つかり、地滑りによってできたとみられるということです。 一連の現象について気象庁は29日午後9時すぎ、「地滑りによってできた噴気孔から土砂を噴き上げたものと推定され、噴火ではないと考えられる」と発表しました。 気象庁は大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があるとして、引き続き、噴火警戒レベル2の火口周辺警報を出して、噴火に伴う噴石などに警戒するとともに、自治体などの指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。