韓国の聯合ニュースは5日、東京電力が福島第1原発から放射性物質を含む水約1万1500トンを海に放出していることについて、韓国政府が在日韓国大使館を通じ日本の外務省に対し、憂慮を伝達したと報じた。 水に含まれる放射性物質の濃度は最大で、日本の法律で環境中への放出が認められている濃度基準の500倍。同ニュースによると、韓国大使館は「(今回のような濃度の汚染水を海に放出する行為は)国際法上、問題を引き起こす可能性がある」と指摘した。 外務省側は「汚染水は5日間かけて少しずつ放出する予定だ。周辺海域の汚染度を測定し、許容値を超える場合、放出を再検討する」とした上で、「国際法に違反するかどうかについては確認する」と答えたという。 韓国メディアからは今回の放出をめぐり、日本から韓国政府に事前通報がなかったとして批判の声が出ている。(共同)