自動車調査会社JDパワーは28日、今年の米自動車販売に占める電気自動車(EV)の割合は9%にとどまるとの見通しを示した。これまでは12.4%を予想していた。乗用車の主な購買層が引き続きEVを敬遠している。 約1週間前には米自動車大手フォード・モーターが全電動スポーツタイプ多目的車(SUV)の投入計画中止や次世代電動ピックアップトラック計画の約2年延期などEV戦略縮小を発表。フォルクスワーゲン(VW)なども、需要鈍化を受けてEV生産を先送りしている。 フォードが再びEV戦略見直し、全電動SUV投入は撤回-株価上昇 JDパワーは発表資料で、「上期にEV伸び率が予想を下回った主因として」、ハイブリッド車など「ガソリン車に代わる自動車市場の競争激化がある」と指摘。「もう一つの逆風は、公共の充電インフラについて消費者の懸念が根強いことだ」と分析した。 こうした要因から、EV販売の伸びは「予測しにくく