新幹線での移動の楽しみといえば、カチカチに凍ったアイスクリームを思い浮かべる人も少なくないだろう。通称「シンカンセンスゴイカタイアイス」としてSNSでもたびたび話題になる人気商品だ。この4月にはピスタチオ味が約2年ぶりに復活し、ファンの間で注目が集まる。車内での販売開始から約30年。あの食感と味はどのようにして誕生したのか。製造するスジャータめいらく(名古屋市)と、JRの担当者に話を聞いた。 座席のテーブルにしばらく置いて、やわらかくなるのをじっと待つ――。SNSにはそんな様子を写した写真がたくさん投稿されている。「旅の思い出としてアイスの写真を撮ってくれる人が増えていて、大変うれしいです」とスジャータの担当者は話す。 新幹線のアイスクリーム、正式名「スジャータアイスクリーム」は、定番のバニラ・抹茶に加え、3つ目のフレーバーが期間限定商品として入れ替わる。車内販売を手がけるジェイアール東海