PC向けの液晶ディスプレイは、搭載する液晶パネルの駆動方式によって、TN系、VA系、IPS系という3種類に大別される。一般的には、低コストの順にTN系、VA系、IPS系、広視野角の順にIPS系、VA系、TN系といわれている(実際の画質は、パネルの世代やメーカー、コントローラの性能などにもよる)。このことから、IPS系とVA系はTN系より画質面で優位に立っている。 昨今のPC向け液晶ディスプレイはTN系とVA系が主流だ。特にTN系パネルは高解像度化と低価格化が著しく、逆にVA系は数を減らしつつある。IPS系に至ってはコストの高さがネックとなり、一部の高級機種を除いてほとんど見かけなくなってしまった。 今でもIPS系パネルの広視野角で落ち着いた表示傾向を好むファンは多い(数年前は国産IPSパネル搭載の名機がいくつか存在した)が、低価格を重視する液晶パネルの業界事情などから新しい製品が以前ほど期