特許を巡る大企業とベンチャーの争いで、最近注目なのが、ユニクロのセルフレジに関するものだ。使いやすいと評判だったが、その特許を巡って激しい争いが起きている。テクノロジー知財に詳しい弁理士の栗原潔さんに解説してもらった。 ユニクロのセルフレジで採用されているRFID読取装置に関して、RFIDソリューション開発企業のアスタリスクと「ユニクロ」や「ジーユー」などを展開するファーストリテイリングとが特許権侵害訴訟が争っていることが話題になっている。 従業員約100人の小規模企業が、カジュアル衣料品販売業として時価総額世界第1位の超大規模企業を訴えるという、今までにまったくなかったわけではないものの、注目に値する訴訟である。 アスタリスクのニュースリリースをベースにこのケースの全体像を見ていこう。なお、アスタリスクは、訴訟経過中に自社の全特許権をNIPという知財ライセンス企業に譲渡している。おそらく
ユニクロが1月19日に「UNIQLO Pay」の提供を開始した。ユニクロアプリに追加される形で提供され、ユニクロ店頭や直営サイトでバーコードをかざすことで決済できる。ユニクロでは既に非接触決済からコード決済まで、幅広いキャッシュレス決済サービスを採用しているが、なぜ自ら決済サービスを提供するのか。同社広報に聞いた。 社内でもひそかに進められたプロジェクト ユニクロアプリは、ユニクロオンラインでの買い物や店頭でのデジタル会員証の提示などの機能を備えており、商品のクーポン発行機能なども備えている。これまでユニクロ店頭では、現金以外にもクレジットカード、電子マネー、コード決済といった多彩な決済手段に対応してきた。そうした状況下でユニクロ自身がUNIQLO Payを提供することに対して、同社広報は「スムーズな会計のため」と話す。 「UNIQLO Pay」が商標出願されたのは2019年7月のこと。イ
Close-Up Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 ユニクロ店舗内のセルフレジに対し、ファーストリテイリングが下請け企業から特許侵害で訴えられている。一体何が起こったのか。下請け企業の社長が、その特許侵害を告発するまでのやりとりを、生々しく語った。(ダイヤモンド編集部 相馬留美) 「ゼロ円でライセンス提供を」と要求 ユニクロのセルフレジが特許を侵害? 「9カ月も話し合ってきて、最後に『ゼロ円でライセンス提供してください』と言われた。それはないだろうと、私の腹は決まりました」 こう話すのは、ファーストリテイリングのセルフレジを特許侵害で訴えている大阪市のIT関連企業、アスタリスクの鈴木規之社長だ。 鈴木氏は東レ出身で、独立して同社を設立した。iPhoneなど
iOS 12と新型iPhoneを取り巻く「Apple Pay」最新事情:鈴木淳也のモバイル決済業界地図(1/3 ページ) 2016年10月に日本にもApple Payが正式上陸してから2年が経過した。対応クレジットカードも増加した他、Apple Pay上陸に合わせるかのようにiD、QUICPay、Suicaといった非接触の電子マネーやクレジットカード系サービスに対応する小売店も増え、日々活用しているというユーザーは多いだろう。2014年に初めてApple Payが発表された際、Apple CEOのティム・クック氏は「日々の生活に欠かせない」ものと同サービスを表現した。それから4年が経過し、実際に人々の生活は変化したのだろうか? この見解には賛否両論あると思うが、少なくともApple Payの登場は「モバイル決済」というジャンルに大きな変革を促し、Apple Pay自身もまた変化する市場の状
プライバシーバイデザイン(英語: Privacy by Design、略称:PbD)は、エンジニアリングプロセス全体にわたってプライバシーを考慮するシステムエンジニアリングのアプローチである[1]。 プライバシー権とは、一般人ならば公開を望まない私生活上の事実もしくは個人に関する情報の自己情報コントロール権と言える。前者を古典的プライバシー権、後者を現代的プライバシー権と呼ぶ。高度情報化社会の進展に伴い、個人情報が大量に収集・蓄積されるようになり、個人情報保護を課題とするプライバシー問題が顕在化した。 プライバシーバイデザインは、カナダ・オンタリオ州情報&プライバシーコミッショナー(the Office of the Information and Privacy Commissioner(以下、IPC))のAnn Cavoukian博士が1990年代に提唱したものである。PbDとは、「プ
[PR] 本ブログの商品紹介リンクには広告が含まれています 大人気のおもちゃ、妖怪ウォッチ。 大きな腕時計型のウォッチにプラスチックの妖怪メダルを差し込むと、メダルごとに違う種類の妖怪が召喚されて、ウォッチから召喚ソングと妖怪の名乗りが聞こえるというものですが、このウォッチ自体が超品薄状態でプレミアムが付いてる。ウォッチが手に入っても、メダルがまた品薄な上に、全種類コンプリートさせたい収集欲を煽るようになっていて、実にやっかいです。 糸車戦車から真空管大出力送信機まで、欲しいおもちゃが手に入らなければ自分で作ることを旨としてきた昭和の自作派としては、メダルぐらいは作らなくては。 というわけで、妖怪メダルを解析してみました。PC Techknow 6000 執筆以来、30ン年振りのリバースエンジニアリング。 ウォッチがどうやってメダルの種類を識別しているかというと、メダルの中にチップが埋め込
ラスベガスで開催されるBlack Hatでセキュリティ研究者Fran Brown氏がRFIDのハッキングを行うプレゼンテーションを行うという。RFIDのハッキングは以前にも成功例があるが、接触距離が数センチと近距離でなければ成功しなかった。今回のFran Brown氏の方法を使用すれば、最大3フィート(0.9144メートル)という距離があっても100%確立で成功するという(Black Hat、threatpost、本家/.)。 この手法を利用することで近接したRFIDバッジ情報を盗むことができるほか、クローンしたカードの作成、データセンターのアクセス件を得る、リーダーとコントローラを直接攻撃するといったことが可能になっているようだ。このハッキングに使用されたカードリーダーはArduinoを元にしており、回路図およびコードはBlack Hat上で発表される予定となっている。
米Walt Disney Worldでは、1枚のカードに直営ホテルのルームキーやクレジットカード、パークチケットをまとめることができるシステムを導入している。先日ディズニーはこのサービスをさらに強化する「MagicBand」の導入を含んだ「MyMagic+」と呼ばれる新サービスの計画を発表した(NBCNEWS、The New York Times、inside the magic、Disney Parks and Resorts会長のブログ、本家/.)。 MagicBandはRFID機能を内蔵したゴム製のリストバンドで、従来のIDカードに含まれている機能に加えて人気アトラクションの予約機能であるFastPass機能、そして位置情報の送信機能も含まれているという。これによって利用者の行動を事細かに把握することでサービス改善につながるだけでなく、8億~10億ドルのコストカットにつながるという。
第53回 NFC革命 2011年3月10日 ITデザイン コメント: トラックバック (0) フィードITデザイン (これまでの増井俊之の「界面潮流」はこちら) 「NFC」(Near Field Communication)というキーワードが最近話題になっています。NFCとは、SuicaのようなRFIDタグで使われている無線通信の規格です。日本ではソニーが開発したFeliCaの仕様に準拠したSuicaやICOCAのようなカードが沢山利用されていますが、海外ではフィリップスが開発したMIFAREという規格のカードの方が広く使われており、日本でもTaspoではMIFAREカードが利用されています。FeliCaとMIFAREは規格が異なっていますが、共通部分であるNFCがISO規格として標準化されています。 NFCがISOで標準化されたのは2003年のことです。Suicaが近年爆発的に普及した一
本家/.の記事より。The Independentの記事によると、現在イギリスでは、機械読み取り可能なマイクロチップをRFIDタグとして受刑者の皮膚下に埋め込むことが提案されているそうだ。これによって受刑者を自宅で抑留することが可能となり、満杯になっているイギリスの刑務所のスペースを空けることができるとともに、性犯罪者の釈放後の追跡にも役に立つと言う。しかしこれに対しては、人権やプライバシーの見地から問題があるのではないか、今後予期せぬ方向で悪用されるのではないかという批判とともに、RFIDの生体埋め込みには発がん性があるという研究もあり(China Viewの記事)、活発な議論が続いている。なお、アメリカでは病院における患者管理にRFIDの生体埋め込みを利用しようという動きもあるが(NY Timesの記事)、カリフォルニアなどいくつかの州では、人体への強制的なRFID埋め込みを禁止してい
【ニューヨーク=宮本岳則】米国株相場が調整色を強めている。ダウ工業株30種平均の前週の週間下落率は6.9%に達し、リーマン・ショック直後の2008年10月以来、10年ぶりの下落率となった。株価が下…続き[NEW] NY株、週間で6.9%安 10年ぶりの下落率に 世界市場の動揺続く リスク回避で円買いも [有料会員限定]
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く