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ブックマーク / tikani-nemuru-m.hatenadiary.org (5)

  • 最初に「悪」があった - 地下生活者の手遊び

    「不道徳」な星の下に生まれついた私たちへ - ohnosakiko’s blog エントリの書き方忘れちゃったにゃー。 ま、簡単に。 1 私たちは皆、自然状態の無軌道な欲求の表出をコントロールするべく、社会から道徳や規範をインストールされるのだ。 たぶんこれは間違い。 例えばチンパンジーはきわめて政治的かつ「倫理的」な生き物ですにゃ。 僕たちの倫理性は、ある程度は先天的なものだけれど、環境に大きく左右される、あたりが正解ではにゃーかと。このあたりに興味のある向きは、フランス ドゥ・ヴァールの一連の著作(特に「政治をするサル」「利己的なサル、他人を思いやるサル」あたり)をおすすめしておきますにゃ。 「攻撃性は人間の性に由来するものである。」 「サドにとって自然に帰るとは、暴力と肉欲を押さえている歯止めを取り払うことにほかならない。私も同意見だ。社会が悪いのではない。社会は犯罪を抑止する力な

    最初に「悪」があった - 地下生活者の手遊び
  • 地下生活者の手遊び

    1 差別の定義という話になると泥沼にはまるのは目に見えているとはいえ、一般的に差別が行われているとこういう事象が起きるという目安は確実にある。差別は特定の社会集団に対してなされ、被差別者集団は社会的経済的に不利な状況に置かれる。これは広く見られる差別の判断材料であろう。 集団が不利な状況に置かれるわけだから、統計的調査によって特定集団が社会的経済的に不利な状況にあることは可視化されやすい。まずもっとも統計的にわかりやすいのは経済的指標であろう。財産・所得・賃金などの統計を参照すれば、日においても世界においても、被差別集団が不利な状況に置かれていることは明白である。 社会的な状況もある程度は統計的な数値に落とし込める。例えば、指導的な地位にある者の性比や出身民族の比率が母集団における比率と大きく異なっている場合などは統計的に可視化されやすいだろう*1。こうした指標においても、被差別集団が不

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  • 「表現の自由を脅すもの」書評 - 地下生活者の手遊び

    表現の自由を脅すもの (角川選書) 作者: ジョナサンローチ,Jonathan Rauch,飯坂良明出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1996/09メディア: 単行 クリック: 59回この商品を含むブログ (22件) を見る 公共的批判の原理 id:takanorikidoから読むようにすすめられた。現在は絶版のようだけど、図書館で借りましたにゃ。いろいろと興味深かったし、あとあと絡んでくる論点も多そうなので、先に紹介しておきますにゃ。 まず、この書籍で目指されている方向性は、科学における学問共同体をモデルにした公共圏構築なのだと考えられますにゃ。ローチ(筆者)のいう「自由科学の社会、批判的社会」とは「お互いの誤りを探す人々の共同体(P105)」なのですにゃ。 「こうした懐疑論的倫理の台頭とその最後的勝利ということは、一体何がそんなに重要なのであろうか。その答えはこうである。懐疑哲

    「表現の自由を脅すもの」書評 - 地下生活者の手遊び
  • そもそも君らに個性などない - 地下生活者の手遊び

    追記 補足となる論考をあげましたにゃ。この花は、まことの花にはあらず@風姿花伝 - 地下生活者の手遊び 7/7 1:25 追記ここまで 皿の上のリンゴ - 地下生活者の手遊びで紹介した非常勤の美術講師と茶飲み話をしましたにゃ。彼によると、「ある種の【囚われた】タイプがどうも最近増えてきたのではないか」というのですにゃ。 「その、ある種の【囚われた】タイプってどういうのなのかにゃ?」 「他人と同じことをやりたくない、というやつ」 「そういうの、昔からいただろにゃ?」 「増えてるし、かたくなになっている」 音楽もそうなんだろうけど、美術についても実は「理系」といっていい部分が結構ありますにゃ。遠近法とか色彩理論とかいうプロとしては身につけなければ話にならにゃー理屈はほとんど理系的なアタマの使い方を必要とするし、デッサンの構図には「正解」といっていいものがありますにゃ。このあたりの基礎理論とか「

    そもそも君らに個性などない - 地下生活者の手遊び
  • 自由の哲学の陥穽をユング心理学で確認する - 地下生活者の手遊び

    意志に自由があるという信仰 - 地下生活者の手遊びで約束したことを書きますにゃ。 ユングにおけるタイプ論 ユングの主著のひとつにタイプ論という大著がありますにゃ。日語版で六百頁にわたり延々と性格類型を論じたですにゃ。タイプ論の全体的見通しについては、http://starpalatinatheworld.hp.infoseek.co.jp/kouza/02.htmlをご覧くださいにゃ。ただ、タイプ論の面白さは実際に手に取って読んでみにゃーと伝わらにゃーものだけれど。 ここではタイプ論における内向・外向という概念を基に論じてみますにゃ。 ユングによれば、性格類型には根的にことなる2つのタイプがあるのですにゃ。関心の向きが常に外界・客体にあるタイプ(外向)と、自らの内界・主体に関心が向かうタイプ(内向)ですにゃ。私見では、ウェーバーのいう「神々の闘争」は、ユングのいう心理的タイプの違いに

    自由の哲学の陥穽をユング心理学で確認する - 地下生活者の手遊び
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