1月28日開かれた、中央大学文学部と読売新聞立川支局共催によるリレー講座「恋愛、家族、そして未来」の第11回。今回は、社会学科社会学コースの矢島正見教授が「今日の青少年の性意識」と題して、日本の性秩序の変容と、背景にある時代、社会を浮かび上がらせた。要旨を紹介する。 ■調査データより まず最初に調査データを見ていきます。私が当時委員長をしていた青少年問題調査研究会のスタッフが、警察庁生活安全局少年課と組んで調査をした「青少年と生活環境等に関する調査研究報告書」(2002年12月)のデータで、調査対象は、中2と高2です。 最初は「同じ年くらいの人がセックスすること」をどう思うかという質問への回答です。中学生は「愛し合っていればいい」が、男子20%、女子31%。高校生は、男子42%、女子53%。「したければしてもいい」は中学生男子27%、同女子31%、高校生男子48%、同女子34%。「愛し合っ